紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

ハートライト

2008-06-09 18:05:50 | おしごと
 読売新聞のネット記事である。

東京・秋葉原の無差別殺傷事件を受け、福田首相は9日午前、泉国家公安委員長を首相官邸に呼び、「社会的背景も含め(て検討し)、対応策を考えてほしい」と指示した。

 泉委員長はこの後、記者団に対し、ナイフの規制強化について、「そういうことも視野に入れて考える」と述べ、検討する考えを明らかにした。
(2008年6月9日14時31分 読売新聞)


 年金問題、後期高齢者云々の問題で支持率は低いが、小泉、安倍内閣でガタガタになっている日本を地味に手直ししている感がする福田首相、我家での支持率はそれほど悪くない。『社会的背景』は問題の根っこかもなので、おお!いいとこ突いてるじゃん!と、かなり期待する。

 が、続く文章が『ナイフの規制強化』だなんて。あまりに短絡な記事の書き方ではないかと、読売新聞にがっかり。(泉委員長はいくつかの質問のひとつとして答えたのではないかと思われる)

 最近なんだか自殺というものが、死をもって『なにか』を大声でアピールする行為のように思えてしようがない。動機が不明な殺人も、そういう意味で自殺に似ている気がしてしょうがない。彼らの叫びは聞いたことのない外国語のように意味不明なのだけれど、それらを解読しないことには、事件は加速度的に繰り返されるのではないだろうか。

 昨年度までなら、社会に耳を澄ませて、時代の風の流れを見て、選書して発注して新着本を並べて、多少タイムラグは出るけれど、図書室を利用する方々に「いまの社会のありさま」を見ていただくこともできた。

 現在それはできなくなった。たぶんそれが私にとって一番残念なのだということに、最近気付いた。ささやかながら個人も、大きく出れば社会も、上向きになっていくチャンスを見つけるお手伝いができる場所が図書室という職場だったのだ。今さらながらだけど。

 でもそこに気付けたことは、かなり大きい一歩になった。ビジョンとか夢は、仕事をする上では欠かせない。ビジョンや夢を描くことができる職場を探したいという意欲が、(現実は厳しいものの)前向きな気持ちにさせてくれる。

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