
人間、長年生きてれば、その間に色んな人から何かしらプレゼントをもらうことがある。
私とて、そう。
私がこれまでに誰かから貰ったプレゼントの中で一番嬉しかったのは何かというと、それはギターを4本たてかけておけるギタースタンドだった。
で、さらにスタンドの下方の4角には小さなタイヤがついており、そのタイヤのおかげでスタンドそのものを楽に移動させることもできるようになっていた。
もともとは、当時の私が知ってた限りでは、グレコというメーカーから4本のギターを同時に立てかけておけるギタースタンドは出ていた。
どこの楽器屋にも置いてあるという商品ではなかったけど、ある時楽器屋でそのスタンドを見かけた時に即買いした覚えがある。
値段は・・うろ覚えだが、当時の値段で1万円しなかったと思う。
まあ、それぐらいの値段だったから買った・・・というのもあった。
購入して実際に使ってみると、確かに便利だった。買ってよかったと思った。
当時すでに我が家ではギターの数が増えてきてて、増えたギターの置き場にそろそろ困り始めていた頃だった。
そんな時に我が家に来た4本のギターを横から差し込むような形で立てかけておけるスタンドは便利だった。
占める場所も最低限で済み、効率よくギターをしまっておけた。
ただ、1点だけわずかに不満もあった。1本1本の隙間が少し狭い気がした。
エレキのようなボディの薄いギターなら、それで十分だったが、アコギを入れておくとなると・・・少し1本1本の隙間が狭い気がした。
特にドレッドノートやジャンボタイプのような「ボディの深さ」があるアコギになると、ちょっと辛かった。
4本立て掛けておけるのは便利なのだが、もう少し1本1本の隙間があれば・・・と思った。
そんな時。
親戚のおじさんが我が家に来た時、その4本入りのギタースタンドを見て、なんと!
自作で4本たてかけるギタースタンドを手作りで作ってくれたのだった!
なにより嬉しかったのは、1本1本の隙間がグレコ製のより広く、ドレッドノートもジャンボタイプも普通に入れられた。
「こんなギタースタンドが欲しかった!」と咄嗟に思った私は、ともかく嬉しく、なおかつ感激。大感激。
居てもたってもいられなくなり、すぐに親戚のおじさんに電話して、いかに感激したかを伝え、嬉しくてたまらないことを伝え、何度もお礼を言った。
そうしたら・・・それからしばらくたって。
そのおじさんはブラッとまた我が家に現れた。
すると、手に何かを持っていた。
その何かとは・・。
以前もらった4本入りの手作りのギタースタンドと同じものを持ってきてくれた。
私のあまりの喜びように気を良くしたおじさんは、そのギタースタンドをもう1台作ってくれたのだった。
都合4本たてかけておけるギタースタンドが3台になったことになった。
最初に入手していたグレコの4本入りのギタースタンドと合わせれば、4×3=12で、一気に12本ものギターを無理なく効率的に立てかけておけることになった。
これは大きかった。
一気にギターが片付いた。
しかも、ギターを出そうと思えばいつでも出せる。その点も大きい。
ケースに入れてしまうと、保護のためにはいいかもしれないが、いざ弾こうとすると、ケースを引っ張り出してきて、わざわざ出さないといけない。そうなると、出すのがおっくうで、ついつい弾く機会は減ってしまう。
だが、このスタンドなら横から差し込むように必要最低限のスペースでギターをたてかけておけたので、スタンドの占めるスペースも必要最低限で済んだ。
今でもこのギタースタンドは現役バリバリ。
手作りとは思えないほど、重宝している。
思うに・・・こういうギタースタンドって、市販のものはあるのかな?と思ってネットで検索したところ・・・ちゃんとあるんだね。
昔からあったのだろうか。だとしたら単に私が見落としていただけなのかもしれないが。
今では、中には4本どころか7本あるいは9本も立てかけておけるスタンドも、普通に売られているのか・・。
7~9本も立てかけておけるのは便利だけど、そうなると家のどこに置いておくのかという課題も我が家では発生してしまう。どうしてもケースが横長(?)になってしまうから。
我が家のスペース的な事情を考えると、やはり4本くらい収納できるケースが何台かあるほうが現実的。
ただ、プロのミュージシャンがステージに何本もギターを用意しておく時は、数多く収納できるスタンドの方が実用的なのだろう。
実際にそういう光景も見てるし。
親戚のおじさんが手作りで作ってくれたのだから、いつか自分でも作ってみようかな・・・とも思っていたのだが、最近はもうギターを増やさないようにしてるし、むしろ減らしていきたいとさえ思い始めている。
なので、もうそういうスタンドもこれ以上は不要になってしまっている。
4本立てのギタースタンドを置く場所も、もう見当たらないし・・。
もう新たにギターを買うことはないとも思うし。
置き場が・・もうないのだ。
もしも買うことがあるとすれば、代わりにどれかを売却し、所有ギターの本数は変わらないようにしたいとも思っているし。
いや、減らしたいという考えもある以上、何か新たに1本買うとしたら、代わりに2本くらい売却しないといけないかな・・・。
世の中にはギターコレクトを続けている人は、けっこういる。
その気持ちもわかる。
でも・・置き場所には悩むことになるのだ。
それが行く末ではある・・。
なお、写真は、実際におじさんが作ってくれたギタースタンド。
だんぞうさんの心からの感激、それを聞いて最高に嬉しかったおじ様の感激、どちらも第三者である私にでも分かりました。
今でも、おじ様特製オリジナル三点は健在・現役、私も嬉しくて涙が出るほどです。
私は、ギター2本、ベース1本、キーボード1台持っていますけど、少数ということもあり、スタンドは入手していません。
それぞれケースに入ったままか、壁に立てかけています。
だんぞうさんは、そのオリジナル・スタンド三点は、特別な意味でギター以上に重宝されていらっしゃるでしょうね。
これからも「宝物」として、現役であり続けますように。
もう、だいぶ前のことですけどね。
おじさん手作りのギタースタンド、今でも現役ですし、欠かせないアイテムです。
これからもそうでしょう?
なくなったら困ります。
ギター2本、ベース1本あるなら、スタンドがあってもいいかも。
軽くて小さめのキーボードなら、スタンドにも収まるかもしれませんし。
まあ、厚みがあって重たいキーボードだと、ちょっと難しいかもですが。