時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

放置していた曲に命を与える

2006年09月05日 | 音楽活動
新しい曲ができたばかりの時って、心は一種の興奮状態にある場合がある。

パッとひらめいてアッという間に出来てしまった曲であれ、あるいは長い時間かかってできた曲であれ。
あまりに短いコミカルな曲の場合は別だが(笑)。

パッとひらめいてアッという間に出来上がってしまった曲というのは、ひらめきがそのまま最後まで死なずに持続していて、一種の勢いが曲の中にある。

反面、長い時間がかかってやっとできた曲っていうのは、メロディや詞の各所に苦労の跡がある。
だが、その苦労の跡は、第3者には分からない。少なくても作者ほどには。

双方の「完成直後の心の興奮状態」を比較してみると、後者のタイプは前者のタイプの曲よりも感慨深さが加わったものになる。
「ふ~~~、や、やっと完成したか・・」ってなもんだ。


学生時代に曲のイメージとメロディの流れはほぼ完成していたのに、歌詞が完成しなかった曲のひとつを最近完成させることができた。
今、心は一種の興奮状態にある。

おおまかな歌詞は最初にメロディが浮かんだ時にも、メロディと同時に浮かんでいた。
だが、どうも歌詞の内容に納得がいかなくて、その曲を「完成してる」とはみなしていなかった。
その後、途中で何度も完成させようとしたのだが、どうしてもまとまらなかった。

このままにしてたら、いつまでたっても完成しそうにない。
かといって、この曲をライフワークにするつもりはない。
ソングライティングを再開させるには、強い意志が必要だった。
20年以上も放置されていた曲。それだけに、昔の「すす」がたくさんこびり付いている。

この曲のソングライティング作業再開は、まず、大幅に歌詞を見直す作業から始まった。
でも、これが中々難しいのだ。
なぜなら、どうしても最初に浮かんだ歌詞の幻影ってのが必ずつきまとうからだ。
最初に浮かんだ歌詞から離れよう離れようとするのだが、どうも心の根底が「最初の歌詞」に縛られてるようで。

だから、完成まで長い長い年月がかかってしまった・・・。

歌詞を書きなおすと、メロディの流れにも手直しが加わってくる。
メロディが先に出来た曲なので、メロディの修正は必要最低限度に抑えたい。
最高音をどのくらいの高さに設定するかで、キーも変わってくる。
また、場合によってはファルセットで歌うか、あくまで地声で歌うか。その選択も重要なポイント。
キーに影響すれば、ギターのフレーズにも影響がでる。

ほんと、あれこれ試行錯誤の連続で、苦労した曲であった。
その割には、第3者が聴いたら、たいした曲ではなかったりもする(笑)。
まあ、そのへんが寂しいところでもある。


早いとこ発表したいのだが、時代屋は今は過去の曲を少しずつ取り戻す作業で、いっぱいいっぱい。時代屋でやれるとしても、けっこう先のことになりそうだ。

いっそ、歌詞だけでも先に発表してしまおうかどうか、今は迷っている。






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