蒼天在眼 (そうてんまなこにあり)ーベランダで星を見る

昔、昔、天文少年でした。そして、今は、ベランダから、星を見ています。
いろいろの忘備録

ベランダに赤道儀を設置するの巻 その2

2021-09-16 10:19:52 | 天体観測

  前回、到着した赤道儀をベランダに描かれた子午線に沿って設置したのですが、こんなお気楽な設置方法で、果たして、どの程度実用になるかチェックしてみます。

ちょうど冬の星座の代表格のオリオン座がよく見える季節だったので、三つ星のやや南に見えるオリオン大星雲を撮影してみます。機材は、KEー60型屈折望遠鏡(口径60mm、焦点距離(910mm)、カメラはソニーDSC-QX100(28mm f1.8)を、お気軽撮影用アダプターでセレストロン接眼ズームレンズ(21mm)に接続してコリメート撮影を行いました。露出は、QX100の最大露出時間の30秒です。

うーん。星雲は写っていますが、やはり、星の像は、点には程遠いです。さらに極軸の調整が必要なようです。でも全然実用にならないかというと...。 ここで、Balcon の人生最初のオートガイドガイド撮影に挑戦してみました。その結果がこちら。

オートガイドでは、1秒おきに3秒角程度の誤差を常時修正する状態ですが、星は丸く写っています。視野の最外縁部の星にコマ収差が僅かに出ていますが、昭和の天文少年用屈折望遠鏡KE-60性能では、致し方ないでしょうか。

結論としては、床に引かれた子午線に目視で合わせて設置した赤道儀でも、オートガイドを併用すれば、そこそこ実用になるというところでしょうか。

次回は、北極星の見えないベランダで さらにドリフト法を使って、厳密に極軸合わせするテーマで書いてみたいと思います。



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