蒼天在眼 (そうてんまなこにあり)ーベランダで星を見る

昔、昔、天文少年でした。そして、今は、ベランダから、星を見ています。
いろいろの忘備録

遠征2日目 マルカリアンの鎖 の巻

2022-05-10 11:12:14 | 天体観測

遠征 第一日は、気温が2℃まで、下がって初めての鏡筒ヒーターの出番となりました。SV bony製の野菜たっぷり塩タンメン3杯分で購入したもので3段階切り替え付きですが、弱で、鏡筒に触るとほんのりと温かく感じます。

今日は第二日です。晴れているので、期待できますが、山の天気はは変わりやすいので油断はできません。昨日は、フィルターなしで、系外銀河を撮影することができたので、この辺りの光害マップを参照してみます。

Light pollution map

普段、観測している場所は、ブルーの丸で表されている都内ですが、都心よりややマシの光害地です。今回の遠征地は赤丸の場所で、車で約3時間ほどの移動になります。甲府から松本にかけて、中央高速沿いに明るいベルトが走っていますが、高速を降りてから、30分ほど八ヶ岳方向に登っているので、このマップではぎりぎりグレーの領域に入っています。

赤道儀は、電装品と鏡筒を外して、ゴミ袋を掛けたままベランダに置いてあるので、2日目は、極軸合わせを省略して撮影に入ります。まずテストとして、しし座のお腹の辺りのM95、M96を狙います。もちろんフィルターは無しです。

こんな感じで写りました。ASI AIR のプレートソルビングによるアノーテションはこんな感じです。

写真が悪いので、恐縮ですが、一応写っている銀河の名前は、わかります。

本日のメインは、マルカリアンの鎖です。この天体も、自宅のベランダでは、庇が邪魔になって、見えません。wikipediaによれば、

おとめ座銀河団の一部を構成する銀河の線状の集団である。地球から見た場合、各メンバー銀河は、なめらかな弧を描く曲線状に乗って見えるので「鎖」と呼ばれている。この集団は、1960年代に、この集団の共通する固有運動を発見した、アルメニア (旧ソ連) ・ビュラカン天文台の天文学者であるB・E・マルカリアンにちなんで命名された[4]。メンバーの銀河は M84 (NGC 4374), M86 (NGC 4406), NGC 4477, NGC 4473, NGC 4461, NGC 4458, NGC 4438 および NGC 4435であり、概略位置は、赤経  12h 27m赤緯 +13° 10′ である」

とのことで、星図ではこんな感じ。

グレーのハッチが入っている領域がおとめ座で、白い部分がかみのけ座の領域に当たります。

赤い線に沿って銀河が並んで見えます。とにかくこの当たりは銀河が、たくさん存在します。

写真は1時間の露出のつもりが、途中で寝落ちして、1時間15分の露出になってしまいました。

憧れのマルカリアンの鎖も撮れたので、今回の遠征は終了、明日は自宅に戻ります。

 

 

 



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