蒼天在眼 (そうてんまなこにあり)ーベランダで星を見る

昔、昔、天文少年でした。そして、今は、ベランダから、星を見ています。
いろいろの忘備録

新赤道儀を持って初遠征と言ってもベランダですが の巻

2022-05-08 10:30:15 | 日記

5月の連休中に初遠征してきました。

遠征先は、長野県の茅野市でいわゆる蓼科高原です。星祭りで有名な原村の隣町に当たります。

赤道儀の設置場所は、やはり、ベランダです。このベランダ、標高1600mで、東は八ヶ岳、南は南アルプス、西は雑木林、北側は建物があって、北極星は建物の陰で、ぎりぎり、見えません。

赤道儀は、明るいうちに、iPhoneの" PS allgn pro "を使って大体の位置を合わせて、星が見えるようになってから、ASI AIR アプリ1.9 に実験的に実装された全天極軸合わせの機能を使うことにします。

今回の赤道儀は、遠征用に入手したiOpteronのGEM45ECです。専用のケースが付属して、三脚とカウンターウエイト以外の全てが、収まっています。

赤道儀についても、別な機会があれば紹介していきたいと思います。

日が暮れて、星が見える頃になったら、望遠鏡のフォーカスを、オートフォーカスで合わせ、極軸を合わせます。ASI AIRの全天極軸合わせ支援は、どこからスタートしていいわけではありません。プレートソルビングを3回、赤経軸を23度づづ回転しながら行いますので、46度回転しても、視野が妨げられないような開始位置を選ぶ必要があります。今回は、子午線付近の天の赤道辺りをねらって開始します。

開始ボタンをタップすると、写真を撮影して、プレートソルビングして、自動で23度回転して、撮影、プレートソルビングを2回行います。3回目のプレートソルビングが終了すると、天の北極と赤道儀の極軸を、南から北を望んだ感じで模式的に表現した図が画面に表示されます。

 

黄色い丸が赤道儀の赤経軸で、緑の点が天の北極です。iPhoneアプリでざっくり合わせた状態で、2度弱ずれてました。

あとは、極軸を微動ねじで動かしては、撮影、プレートソルビングを繰り返して、極軸を追い込んでいきますが、もう赤道儀は回転しません。

はじめての赤道儀だったので、20分以上、奮闘した結果、7"の誤差になって顔アイコンがスマイルに変わって終了。こんなに追い込まなくても、オートガイドすればいいんじゃないかと思いますが、最初なのできっちり合わせます。

オートガイドのキャルをとって、撮影開始。今回の目標は、自宅のベランダでは、庇が邪魔になった見えない「しし座の三つ子銀河」です。フィルターなしで、どのくらい写るの確認する予定です。

結果はこの通り、

中央部をトリミングしていますが。当地のベランダでは、フィルターなしでも写ることがわかりました。八ヶ岳の麓すごいです。ここに住みたくなる気持ちもよくわかります。



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