こちらのダーツケースは2004年の12月15日に発送した
発売第1号の0403です。
薄茶のヌメで製作したものです。
ケースご注文のお客様(カード収納付きのダーツケースを発案してくださった
baianoのユーザーの皆様にはご存知の方もいらっしゃいますよね。実は「たまさん」です!)が来道されたおりわざわざお立ち寄りくださって
再会することができました。
もちろんお客様とも初対面でとっても楽しいひと時でした(^.^)
こちらはケースが出来上がったばかりの画像です。
比べてみるとびっくりですよね。
同じ革とは思えないでしょ(^.^)
色が濃く焼けて艶がよくなっています。
使い手の味もしっかりでています。
1枚仕立てにもかかわらず型くずれなどまったくありませんでした。
相当大事に可愛がっていただいている様子に感動しちゃいました。
ただ0403は発売後真ん中のダーツが抜け落ちることがわかり
発売後ポケットの中にもうひとつポケットをつける改良をいたしました。
すでにお買い上げいただいてたお客様には
両面テープで装着するパーツで対応してきたのですが
再会したケースに取り付けていたパーツははずれやすくなっていましたので
今回お願いしてお預かりしさせていただくことにしました。
以下改良報告です。
まず革を伸ばさないように傷をつけないように注意して
バレルポケット部分の糸をはずしました。
邪魔なカシメもはずしてボンドで接着した部分もゆっくり丁寧にはずしました。
パーツを両面テープで取り付けていた部分は
ベタベタしていましたのできれいにします。
ゴムのりをブラシで塗りつけてそのままブラシを動かしつづけると
ちょっと汚いたとえですが・・・鼻くそのようにかたまりになってとれてしまいます。
ベタベタも汚れもまとめてきれいになりました!
これは私の靴職人されている大師匠に最近教えていただいたばかりの技。
すぐに役に立ちました(^.^)聞いておいてよかった!
次はバレルポケットの内側に内ポケットの革を貼り
真ん中のバレル用のステッチをかけ
カシメをとりつけます。
カシメはダーツの先がひっかからないように平らにつぶします。
縫うための穴を元の穴どおりに開けてから接着します。
バレルポケットを元通りに縫い合わせます。
コバを磨きCMCでさらに磨き出来上がり。
また長く使っていただけるように
糸止めの確認もして防水スプレーで仕上げました。
大丈夫か?確認もして
出来上がりです。
少々縫い直した箇所の糸が白いですが・・・
気になるほどでもないかと思います。
「また可愛がってもらうんだよ~」って声かけて
昨日送り出しました。
毎日失敗ばかりしていますのでずいぶんと修理も上達しました(^_^;)
失敗もわるいことばかりではありませんね。