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BAGWORKS バッグワークス

「BAGWORKS」 ブランド、豊岡鞄やファクトリーショップの情報をお届けします

布地のオリジナルプリントのオーダーについて

2009-08-11 16:05:12 | 製造工程

お客様のご要望の中で、「オリジナルプリントの生地ができますか?」というのが時おりあります。

最近は、ロットが少ないことが多いので、手捺染(てなせん)をお勧めしています。版代は必要ですが、小回りが利くので助かります。それでも生地50M単位くらいからのオーダーになります。 

顔料インキを使って、大きなシルク版で約1M前後づつ、版を移動させてプリントしていきます。46色などの多色プリントになると職人芸の出番です。さすがプロの技でつなぎ目は全くわからないです。

素材は、帆布などの生地系が多く、コスト面から薄い素材が多いです。そして、雨対策や強度を持たせるために、透明ビニールで表面をコーティングして欲しいという要望が多いです。

下の写真は、試作時には無地の生地を使って作り、本番ではオリジナルプリントの素材を使って作っています。全然感じが違います。 

プリント柄ですが、バッグの種類が最初から決まっていれば、そのサイズのデザインが採用できますが、大きなバッグから小さなバッグまでいろいろなサイズのものを作りたいときには、ランダムに図柄を並べます。天地・左右・斜めとランダムに入れておけば、生地のロス無くバッグがつくれます。

50M単位でのオリジナルプリントのご相談があれば、コメント欄から連絡下さい。

 

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革に刻印をするエンボス用金型

2009-08-10 16:13:55 | 製造工程

革製品に刻印をするには、金型をつくる必要があります。

バッグワークスでは、エンボス用金型を専門業者に依頼して作ってもらいます。今回ご紹介するのは、BAGWORKS×Taraのコラボ製品に刻印する金型です。

全体の大きさで、横24×幅12×高11ミリの真鍮製の金型です。文字の部分だけでは横19×幅8×高2.5ミリと、かなり小さい金型です。

細かな文字を表現する革用刻印の金型ほど、精密な金属加工が必要になります。今回の文字のなかでは、「BAGWORKSOのマーク」が一番難しく、わずかな高低差やドットで表現されています。

BAGWORKS × Leather Works Tara コラボ革製品は下記のバナーからどうぞ。

革 小物 カードケース   革 しおり キーホルダー 手鏡 

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鞄の縫製ミシンについて

2009-06-15 14:14:35 | 製造工程

鞄の縫製には、工業ミシンを使用しています。各メーカーによって使うミシンの種類は色々ありますが、通常は、腕ミシンと平置きのミシンがあれば、たいていのものは作れてしまいます。

現在、バッグワークスで主に使っているミシンです。
これは「腕ミシン」で、テープ巻きやカバンの最後の工程「まとめ」に使っているミシンです。立体物を縫製するときに役立ちます。


現在、SEIKO製のミシンが活躍中。
これは「総合ミシン」で、鞄のパーツ縫製に使っています。ほとんどの工程を押さえやアタッチメントを取り替えてこなします。

バッグ・革小物を作っている人には珍しいものでは無いです。ご覧になると分かるように、まだ新しい感じがしています。それは、2004年秋に台風水害で工場が被害にあったので、それまでに使っていたミシンを捨てて、全て新しいミシンにしたからです。

これは、水害で泥をかぶってしまったミシンです。

現在は、工場の内装も整えて美しい環境のもとで、生産しています。工場に入るドアから現場の方向を写した写真です。壁や天井は白く塗りました。窓枠と扉は、気持ちを明るくする為に赤系のオレンジ色にしています。

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私のかばん・型紙の思い・・・③

2009-05-03 16:09:08 | 製造工程
私のかばん・型紙つくりについて3回にわたって掲載しています。

胴面がある程度出来たら、ソコとマチ・コマ部分にいきます。
最大の難関は、マチ・コマ部分の寸法出しです。バッグによって様々ですが、胴面を決めただけで、ソコとマチ・コマ部分の全体寸法が決まるもの、また、胴とソコを決めないとマチ・コマの全体寸法が決まらないものがあります。ソコ部は基本的に、バッグを地面に置いた時に、引っ付く面なのでその大きさも大体決まってきます。あとから変更も出来るので、まずソコの寸法を決めましょう。

型紙上の寸法出しは、まじめにすれば割と簡単にだせます。型紙の外周から6ミリ控えた内周を、測ればでます。その時私は、パイピングの芯に使うポリ芯(2.5ミリ直径の長いものです)を100センチくらいに切って実際に型紙の6ミリ内側に当てて寸法を出しています。また、直線部分は定規でカーブ部分をヒモで測るもOKです。

しかし、実際に縫製してみるとまとめ寸法が違うことが多いのです。これは、縫製者の個人差(上手下手、各パーツの縫製の丁寧さなど)、ミシンの調整、まとめ方(胴面を下にするか、上にするか)、素材の厚み、伸び具合などによって、必ず違ってきます。ですから、実際のまとめ寸法出しは、現場でしてもらうしかないのです。型紙作りの担当としては、短くなるより長めにとか、中心当りや寸法出しの当りを分かりやすく付けておくくらいと思います。

それでも、一応型紙上で寸法を出して、マチ・コマ部の型紙を作ります。この時の寸法出しに私が注意しているのは、胴面との緩衝と、肩ベルト付け位置などです。胴面との緩衝というのは、マチとコマを繋ぐとそこに厚みがでるので、その厚みが胴面のファスナーポットやその他の部品とバッティングして、より厚くならないようにということです。肩ベルト付け位置は、バッグの重心より上で、安定して肩に掛けやすい位置に設計するということです。これって、案外難しい場合があります。デザイン、強度、使いやすさなどの折り合いがつかない時があります。

ここまで、一気にきましたが途中で押さえておくことがあります。それは、金具やファスナーなどの資材の選定です。本体素材が決まれば一応の型紙は出来ますが、使うパーツが決まらないと、バッグのデザインが決まりません。この辺りは行ったり来たりの繰り返しです。希望する金具が入手できる確率は50%くらいです。捜し歩けばあるのかも知れませんが、実際には地元の業者に頼んで探してもらうことがほとんどです。金具の内径に合わせたり、デザインに合わせたり、工夫しながら型紙のなかに落とし込んで行きます。

私がいつも思うことは、型紙つくりはパズルを解くような仕事ということです。お客様の要望に合わせて、いろんな選択肢の中から答えを見つけていきます。実際に手を動かして、進めていくと、課題も分かるし、答えもそれとなく分かってきます。正しい答えではないかも知れませんが、よりベストな答えがあります。何よりお客様の要望というコンパスがあれば、道は開けてきます。

そんなこんなで一応、型紙はできます。しかし、これで完成ではありません。実際に試作を作って、型紙を修正します。今でもそうです。よほど簡単なものでない限り、机上の型紙だけで鞄はできません。試作を通じて、型紙を修正して完成です。

これでひとまず「私のかばん・型紙つくり」はお終いです。

(質問、ご指摘などあればコメントしてください)


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私のかばん・型紙の思い・・・②

2009-05-02 16:03:27 | 製造工程
型紙つくりの最初の工程で、私はバッグの胴面からスタートします。
通常のカバンは胴面・ソコ・天マチ・コマの6面で構成されています。当然2面、3面、5面の鞄もあります。

胴面からのスタートで、気をつけることは縫いしろより、曲げしろというかソコやコマとの合わせ部分の見え方とその寸法です。ここはカーブになっていることが多く、素材を実際に曲げてみてサイズを取ることが多いです。素材の腰というか張り具合によって、寸法を決めます。型紙はボール紙で作るので、ボール紙で試しても実際は違うことがほとんどです。縫いしろは、ミシンの調整(押えの幅)によって各社様々と思いますが、当社は6ミリで設計しています。

もうひとつスタートで重要なのは、生地に対しての各パーツの取れ数です。帆布やナイロンなどは、生地幅が決まっているので、何枚取りにするか、またパーツの組合せでいかにロスを無くすかは、型紙つくりの段階でしか出来ません。前胴は一番大きな面積となるので、優先的になることが多いです。

私は、胴面の寸法を決めるときには、取れ数を優先しますが、どうしてもロスが出る場合は、ソコ・マチなどの寸法で調整しロスを減らすようにしています。裁断時にパーツを縦横自由に置けるかというとそうではなく、生地・革には目がありますから、伸びない縦糸方向に長く裁断します。

胴面には取っ手座やポケットなど基本となるデザインが集中しています。まず中心線を書き、取っ手座の左右の取り付け位置を決めます。素材によって取っ手の円みや張り具合が違うので、実際に素材を使って位置決めます。張りのある綿芯入りの取っ手とテープの取っ手では、位置が微妙に違ってきます。書いては消し、書いては消しの繰り返しですが、型紙でいい顔が出来たときは、仕上がりもOKの場合が多いです。

デザインによってポケット形状や位置なども決めていきます。正解というのは無いですが、何となくバランスを取りながら、作り込みをしています。ここで職人のセンスが分かってしまうかも知れません。型紙のアールは、今ではアール計を使って書きますが、昔の職人はお茶碗やコップを使ったり、ひじや手首を中心にフリーハンドでアールを書いていました。私も経験があります。

取っ手座やポケットの取り付け位置を型紙に書き込み、そこを切り抜き、生地に印をつけるための当りを作ります。生地や革に縫い付け用の線を引くことになりますので、縫製した後に見えてはいけませんし、また縫製する人には分かりやすく描けてなければいけません。取っ手座やマチの無いポケットなどは、原寸の鉛筆書きの内側を切ればOKで、マチ付きポケットなどは縫いしろ分を引いて当りを作ります。6ミリの縫いしろを引くと引きすぎになるので、私は4ミリ程度としています。


③につづく     (質問、ご指摘などあればコメントしてください)


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私のかばん・型紙の思い・・・①

2009-05-02 15:52:27 | 製造工程
私は、鞄屋の3代目、2009年でこの道33年になります。

その間、ほとんど型紙つくりの現場におりました。作家でなく職人です。私のかばん・型紙の作りへの思いをすこし掲載したいと思います。これは、私の経験によるものですから、間違いがあるかも知れません。

少し回り道ですが、型紙にとりかかる前に、お客様の要望を明確にします。
これは、迷った道から抜け出すためのコンパスになるからです。お客様から要望を聞くとき、まず私はプロかアマかで分けます。プロでもまだ経験の浅い人や鞄の知識の無いデザイナーさんもアマチュアの分類です。プロは、機能とデザイン、出来るor 出来ない仕様など、よく分かっているのでひとまず安心です。ご自分の要望をしっかりと伝えてくれます。しかし、プロは職人にリーズナブルなことを踏まえて、そのレベル以上の要求をこちらに求めますから、職人としての技術が問題になります。

一方、アマチュアの方の要望は、まず出来るor 出来ない仕様などのカバンの基礎を知ってもらいながら、お客様の言わんとするところを整理するお手伝いをします。どんな使い方をする鞄なのかが分かれば、OKです。仕事に使うまたプライベートにも使うは、本当にそれが目的ならOKですが、ただ単にそう出来ればいいな~ってくらいですとNGです。一緒になって要望を明確化します。

これまでの経験で、プロの方と仕事をした経験は2~3割くらいです。ほとんどは、アマチュアの方と仕事をしてきたような気がします。そういう私も入社後10年くらいは半人前でしたから、お客様の要望より自分の都合を優先していましたから、人のことは言えません。

鞄の型紙つくりに入る前に、そのカバンにあった素材を想定します。ナイロン、帆布、革など、また同じ素材でも厚み、裏加工の硬軟、2次加工などの選択があります。これは、型紙つくりの際に、縫製方法(袋縫い、外縫い、外装、内装、ポケット、持ち手、座の仕様など)も一緒に検討するので、素材が決まらないと前に進まないのです。一応素材を決めてから、型紙を作るのですが、職人も型紙を作り込むなかで、行き詰って、素材変更からやり直す場合も結構あるのです。

素材の選定がバッグつくりの70~80%を占めているといっても過言でないと思います。プリント柄などカラーや表面デザイン(シボなど)を含めた目的にあった素材に出会えば、仕事も楽で仕上がりもきれいです。鞄屋の基本ですが、材料を良く知るということです。生地メーカーは様々の加工方法のノウハウを持っています。また裏地や芯地、ウレタン材、メッシュなど、そしてプラスティックやベニア材・金属板など、表からは見えないけれど、カタチと機能を両立させる素材をよく知っておくことです。

最初から素材が決まっていれば、その素材を一番活かせるデザイン・仕様で型紙をつくるのがいいと思います。しかし、お客様から素材を指定され、その素材ではあまりマッチしないデザインを希望されるのが、結構あります。これはつらいです。素材も決まり、用途やデザインが決まれば、型紙つくりの30%は出来たようなものです。


②につづく     (質問、ご指摘などあればコメントしてください)


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ミシンのリズムにのって

2008-11-07 14:28:33 | 製造工程
今回は鞄づくりの第3工程、縫製作業についてのお話です。
工場の中では、ミシンを動かすリズミカルな音が四六時中響き渡っています。
現在、SEIKO製の3台のミシンが活躍中。
このうち2台は「総合ミシン」と言って、鞄のパーツをつなぎ合わせたり、部品を取り付けたりするのに使う一般的な工業用ミシンです。

もう1台は「腕ミシン」といいます。これは洋服の縫製によく使われますが、筒状のものを縫製できる特殊ミシンです。

ミシン操作のほとんどは、足元のペダルで行います。
ペダルを奥に踏み込むと縫い始め、手前に軽く踏むと押さえ部分が上がり、方向を変えられます。
さらにかかと側に強く踏み込むと針が上がる仕組みになっていて、糸切りもボタン一つで簡単にできてしまいます。

こんな風にミシンはどんどん機能的になっていますが、工程には必ず人の手で行わないとならない部分があります。
それは、縫製の前準備となる「あたりつけ」。ミシンの針が上下する力は想像以上に強いので、振動によってズレが生じないよう一つ一つ生地に中心の印を書き込んでいくという作業です。
縫製時も指先に神経を集中させ、中心を確認しながら縫っていきます。

どんなに機械が発達して作業が楽になったとしても、やっぱり品質を高めるために大事なのは、経験を積んだ職人の技だったり、念入りなチェックを行うことだったりするんですよね!
( 文:piggy / 写真:pouch)


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裁断は無駄なく美しく

2008-10-03 10:54:59 | 製造工程
鞄づくりの第2段階、生地の裁断です。裁断の手順は、まず型紙の中で一番大きなパーツを生地の上に置き、周りに余裕を残した状態で荒断ちをします。生地には「向き」があり、伸びちぢみしにくい方向に長辺を持ってくるのが基本です。次に型紙に沿って手作業でパーツを切っていくのですが、しっかり押さえたつもりでも小さな振動ですぐズレるので、集中力が必要!また、生地を無駄なく使うために最適な型紙の置き方を考えます。ジグソーパズルの感覚ですね。
左の写真のように生地の端っこに入れる小さな切れ込みは、さて何のためでしょう?答えは、ミシン縫いする時に生地の中心を示すガイドです。これなしではまっすぐ綺麗に縫製できないので、全てのパーツに入れていきます。
裁断には、厚い生地にも適した丈夫な「包丁」を使います。写真左が10年使っているもの、右は半年ほどのものですが長さの違いは一目瞭然。良い切れ味を保つために頻繁に研ぐのでこんなにすり減ってしまうんです。慣れないうちは力の入れ方がつかめず刃が欠けてしまったこともありましたが、今はだいぶ使いこなせるようになりました。熟練すればきっと刃の減り具合まで計算した切り方ができるんでしょうね!
( 文:piggy / 写真:pouch)


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型紙は鞄の設計図

2008-09-30 09:24:06 | 製造工程
鞄製造の基本であり、最も大切な作業と言っても過言ではない「型紙」づくり。
最近ではCADシステムなどの製図ソフトで作るところも増えていますが、バッグワークスは職人が手作業で行い、寸法を取る時も今なお尺単位を使っています。
例えば寸法に「43」と書かれていたら4寸3分という意味。
1分は約3.03mmに当たるのでcmで表すと13.029cm、およそ13cmということになります。
慣れるまではちょっとややこしい。
微妙な曲線を引くのには専用の定規もありますが、経験を基にフリーハンドでラインを引き、微調整することが多いです。
一番大きなパーツにはどの工程でも一目で分かるよう作業指示を書き込み、縫い付け部分や部品取り付け位置のガイドラインを入れ、これを使って生地の裁断を行います。
つまり型紙には鞄作りの全ての情報が網羅されているというわけです。
熟練した職人は型紙を見ただけで全体像がわかると言うので、僕たちもそこを目指して勘と技術を身につけていきたいと思います!



( 文:piggy / 写真:pouch)


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鞄が生まれる場所

2008-09-16 14:38:02 | 製造工程

今回はバッグワークスの工場内を鞄の製造工程に沿ってご案内します。

まず入り口から一番近い作業スペースでは、新商品の見本作りを行っています。
ボール紙を使って鞄の形を考え、大きさを決めていきます。
その隣は、型紙と生地の裁断を行う場所になっています。
およその寸法が確定したところでパーツごとに型紙を作り、それに合わせて手作業で生地を切り抜きます。

次の工程は縫製作業。工場の一番奥に置いているミシンで、切り抜いた見本用の生地を順につなぎ合わせ、鞄の形にしていきます。
全体のバランスや縫製をチェックしたら、試作品の完成!これに改良を重ね、細部の微調整を行い、お客様のご要望の物が仕上がったらいよいよ本生産へとコマを進めます。

本生産の場合は、型紙をもとに作った抜型と生地を裁断専門の職人さんへ裁断を依頼します。裁断された生地は、パーツごとに縫製職人さんにまわします。

全てのパーツが縫い合わされて工場にもどると、検品と仕上げ作業へ。鞄は全て裏返った状態で上がってくるのでひっくり返して形を整え、不良がないかどうかを丁寧にチェックし、商品によっては鋲打ちや部品の取り付けを行います。
最後に付属品をセットし、完成した状態でさらにもう一度検品を行います。

バッグワークスは特殊用途の鞄製造に力を入れており、サンプル作りを得意としています。工場では毎日試行錯誤を繰り返しながら、お客様の「こんな鞄があったらいいな」という希望を形にしています。


            

( 文:piggy / 写真:pouch)


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