やまがた好日抄ーⅡ

低く暮らし、高く想ふ! 
山形の魅力を、日々の関心事を、気ままに…。

伝説

2021-12-19 | 音楽
今は、JAZZ喫茶なんていふ形態もないのかもしれませんが、若い頃は、JAZZ喫茶に入りびたりでした。

新宿に通ってゐた店が数件あり、入れば珈琲ひとつで数時間を過ごす。
禁煙などといふ発想がない時代ですから、店内は雲海のやうにタバコの煙がたちこめ、その中である者は天を仰ぎ、ある者はテーブルに頭を埋める。
小生、ほとんどリクエストはせず、壁に埋められた巨大なスピーカーからの音に身を委ねてゐましたー。

John Coltraneの音楽に出会ったのはその頃でした。
おそらく、最初に買ったJazzのレコードがMiles Davisのもので、その中でとても荒っぽくサックスを吹いてゐました。
Miles Davisに”下手くそ!”と罵倒されたとかいふ荒っぽさー。
でも、妙に引っかかるその荒っぽさー。
でも気が付けば、すでにColtraneはこの世を去ってゐました。
それから彼のレコード、やがてCDをほとんど買ひ集め、彼に関する書籍を読みあさり、今に至るまで聴き続けてゐます。

動から静へそしてまた動へ、その振幅の激しさに聴くたびに言葉を失ひ、
今どきは、もっと軽快で美しいJazzが多いのですが、時代とはいへ、クソ真面目なまでにJazzに自らを投影し、ほとばしる即興へ自らの倒壊をも厭はない姿ー。

晩年の名作『至上の愛』です。全4章の組曲です。

John Coltrane - A Love Supreme [Full Album] (1965)

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今聴いても、そんなにマジになるなよ⁉ といふ演奏です。
今聴いても、もっと楽しくできないの⁉ といふ演奏です。
でも、何十回聴いても、最初の出だしから、即座に居住まひと襟を正さざるをえない至高の演奏です。



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