「人生」という名の景色

今日は日曜日。

見舞客も少なく、いつもの慌ただしさもなく、静かに時が流れていきます。




副作用の強い日は何もする気が起きずに、

目の前の吐気が治まるように、痛みが鎮まるように、祈るような気持ちで

じっとうずくまっています。



上が編み目のカーテンと、窓の外の景色を望むこの風景が、今の全て。







これまでの人生の中で、

今が一番時間がゆっくりと流れているような気がする。



遊ぶのに必死だった子どもの頃、

勉強に追われた学生の頃、

音楽に埋もれ、グラフィックに埋もれ、

多くの人と苦楽を共にして、




睡眠４時間で早朝から終電まで働いて、

やっと形にしてつくり上げた、我が社のWeb制作部署。




結婚して、子どもが産まれて、家も建てて、










そんな矢先でのがん宣告・・・。









・・・ふと頭に浮かんだ、懐かしい友の名前。

何の気無しに検索してみると、

誘われるかのようにブログが見つかった。




あの、天然で頼りないヤツが、

なんと独立して会社を運営していた。


すごく成長していて、貫禄もついて、

自信に満ちあふれた、すばらしい表情をしていた。




なんだか、スゴく嬉しかった。

音沙汰が無くなってから１６年、

きっと色々な経験をしたんだと思う。





ホント、良い顔になってた。

心からエールを送りたくなった。











僕もまだ負けないよ。

でも今は、大切な「闘い」と「休養」の時。




慌てずに、一つずつ、一つずつ。

自分らしくゆっくり積み重ねていこう・・・。

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