あずまあそびのかずかずに

東日本橋で謡(喜多流)のお稽古をしています♪

はじめに。を、再び。

2012-10-17 01:45:54 | 日記
私たちが謡のお稽古をしている会は「東遊会」といいます。

東日本橋で月に3回。基本的に火曜日です。

先生は、内田成信先生。
洋楽や車、モードにも関心があり、きっと、好奇心も旺盛なんだと思うんですが、お稽古のあとは、能楽とは関係のない話にもつきあってくれます。基本、天然ボケだし、柔和な方なんで、とても話しやすいです。
とはいえ、弟子の欲目を差っ引いても、声の良さや謡のカッコよさはかなりなもんだと思われ、お手本で謡ってくれるのを聴いているだけでも、お稽古の価値があるんじゃないかと、常々思ったりしています。いや、ホントに。
うん。実はスゴい能楽師なんだと思います。
ご自身が演能された後、その話を聞くと、曲の解釈によって明確な意図や意思を持って演じており、面から衣装、小道具の選択にも細かく配慮していることが分かります。美意識の高さやセンスの良さが半端ないです。感心させられます。
好みは人それぞれなので、一概には言えませんが、少なくとも、うちの会のメンバーは皆、先生のファンなんでしょうね。先生の演じる曲のカッコよさにやられてんだと思います。
でも、やっぱり、普段のお稽古は、のんびりほのぼの。
あ、でも、発表会が近くなると、ピリッと厳しくなります。本格的にお稽古してもらったら、結構Sかもしれないなぁ、と、時々思います。

ちなみに喜多流です。
観世、宝生、金春、金剛、喜多、と、能には5つの流派があるんですが、一番の少数派です。
江戸時代に起こった、一番新しい流派でもあります。つまり、末っ子です。
上の兄ちゃんたちに負けまいと、意地をはったり、唇噛み締めたりして、頑張っている流派です。
他の流派と違ったことをしたがる傾向もあり、若干、偏屈です。
素朴で、かつ豪快。
武士に好まれた芸風で、詞をはっきりと謡うのも特徴。
そして、小規模ながら、ときおり、すごい名人を輩出するのも喜多流。
そんな喜多流です。

うちの会は、三十路女が中心で、謡の会としては若い方です。
だからというか、このまま能楽が時代とともに朽ちていってしまうんじゃないかという危機感が強く、常に憂いています。だってね、うちらの年代で若手ですから...。つか、能楽堂に行ってもヤングチームに分類されますから!!!
じゃあ、どうしたらいいのか?
そうゆうことを考えた末、「能楽とは何ぞや?」ということから「能楽の可能性」「能楽の未来」まで、とりあえず、今、自分たちに出来ることをネットで発信しようということになりました。
当初、シロトリ個人でこのブログをやろうかと思っていたのですが、一緒にお稽古をしている友人各位もここに参加してくれるということなので、会としてのブログにすることに。色々、やれることが増えてきたらHPに発展させてもいいのかな、と、思ったりもしているのですが、とりあえずはブログから。
今は、なんというか、とっちらかったブログになっていますが、秋の発表会、成信会が終わったら、もうちょっと体裁を整えていきたいと思っています。

シロトリエミ 筆

最新の画像もっと見る