奈落のボレロ

Also sprach cyubaki3

リアルのゆくえ

2010-01-31 10:19:37 | 日記
大塚英志と東浩紀の対談本「リアルのゆくえ」(講談社新書)を読み始める。この二人はちょうど年齢が一回りほど離れているので、やはり世代論のような話がメインになりそうだ。

東浩紀といえば、90年代前半に浅田彰の再来というような触れ込みで現代思想界に登場してきた時、誰が今日のネット&オタク評論家としての活躍を予想しえただろうか。しかし浅田彰自身どちらかというと本業より音楽や建築など趣味的ジャンルでの言説が多いところをみると、これはこれで自然な流れなのかもしれない。

USA

2010-01-30 22:19:56 | 音楽

キング・クリムゾン/USA

キング・クリムゾンの70年代のライヴ・アルバム「USA」を聴きながらガス橋を渡って川崎の「ハードオフ」まで歩く。長尺のギターソロがあるところと、時代が新しいゆえよりテクニカルであるところを除くと、先日やはり歩きながら聴いたドリーム・シアターのライヴ「ワンス・イン・ア・ライヴ・タイム」は驚くほど雰囲気がキング・クリムゾンに似ている。これは単にDTがアナクロなのか、それともクリムゾンが先鋭的だったのか、などと考えていたら危うく犬の糞を踏みそうになった。

奈落のボレロ

2010-01-30 09:11:18 | その他

エマーソン・レイク・アンド・パーマー/トリロジー

「奈落のボレロ」とは私が高校生の頃好きだった英国のプログレッシブ・ロック・バンド、エマーソン・レイク・アンド・パーマー (Emerson, Lake & Palmer)が1972年に発表したアルバム「トリロジー」 (Trilogy)に収録されていた曲のタイトルです。特にこの曲が好きというわけではないのですが、タイトルが妙に印象に残っていたのでブログ名として使わせてもらうことにしました。

20世紀最後の巨匠

2010-01-29 09:57:34 | 音楽

「ショルティ・ラスト・コンサート」 サー・ゲオルグ・ショルティ指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団

このCDを手に取った時、何故シカゴ響ではなくてチューリヒ・トーンハレ?と思ったが、実際に演奏を聴いてみるとそれはそれで正解だったなと思えてきた。しかし最後のライヴ録音がマーラーの第5とはちょっと出来すぎのような気がする。事実は小説よりだ。

ヒュウガ・ウイルス

2010-01-28 09:26:25 | 日記
例によって「ヒュウガ・ウイルス」はこれといったクライマックスを迎えることなく終わってしまった。大風呂敷を広げておいて見事に肩すかしというやつだ。意図的にやっているのかどうかは別として、これが村上龍の一つの芸風になっていることは確かだ。手法としては「X-ファイル」などと同じなのだが、村上龍が嫌いな人はこういう所がたまらなくいやなのだろう。しかしあの時代(90年代中頃)にウイルスをテーマに扱った(後書きによると、専門家に取材してかなり詳しく調べたようだ)ところは時代を先取りしていると言えなくもない。