奈落のボレロ

Also sprach cyubaki3

Year of the Dragon

2012-01-03 12:09:02 | 映画


今年は辰年。実は私は映画「Year of the Dragon」=「辰年」のことを長年「Ear of the Dragon」=「龍の耳」だと思っていた。これはネタではなくガチ。

226

2011-02-12 09:27:17 | 映画


二月の雪の夜にこういう映画(DVD)を観るのもまた乙なものである。別に狙ったわけではないが。青年将校の配役はいかにも(特に勝野洋)という顔ぶれだが、佐野史郎や竹中直人あたりが意外とはまっている。ショーケンや三浦友和や本木雅弘では二枚目過ぎる。決起を冒頭にもってきた為に終盤の盛り上がりには欠けるが、それは承知の上での演出と思われる。五社英雄監督、1989年の作品。平成元年ということで去り行く昭和への挽歌ともとれるが多分偶然だろう。

歌う大捜査線

2010-12-01 22:05:04 | 映画


何だか訳の分からないデヴィッド・リンチ的な映画である。冒頭のシーンで「ブルーベルベット」が流れていたのでそう感じたのだろうか。後でWikipediaを見て知ったのだが、あの変な精神科医がメル・ギブソンだったとは驚きだ。それにしてもこの邦題何とかしてほしい。原題は「The Singing Detective」で主演はロバート・ダウニー・Jr。2003年の作品。

候補者ビル・マッケイ

2010-11-06 09:16:11 | 映画


普通こういう映画は最後のどんでん返しで主人公がずっこけたりする(観る方もそれを期待している)のだが、この作品は何の波乱も無く終わってしまう。ある意味肩すかし。ビル・マッケイ(ロバート・レッドフォード)の最後のセリフが皮肉が効いていて乙(旧来の用法)。1972年の作品。

巴里のアメリカ人

2010-09-17 12:15:14 | 映画


この映画は冒頭の10分間くらいが最高に面白い。これがカルチャーというものだ。1950年代のパリの街並みの記録としても貴重な映像。ボーナス・トラックの予告編と比較すると、本編の画質がデジタルリマスターで著しく向上している事がよくわかる。1951年の作品。

ゴルゴ13

2010-08-30 10:10:25 | 映画


これはゴルゴではない。どう見ても健さんだ(特に喋り方)。この映画は「ゴルゴ13」が実写版では製作不可能であることを証明するために作られたとしか思えない。オール海外ロケ(イラン)でゴルゴ以外の登場人物は全て外国人だが、全員流暢な日本語を喋る。謎だ。

ペーパー・ムーン

2010-06-09 08:55:17 | 映画


テレビドラマ版は観たことがあるが、オリジナルの映画版は多分初めて(昔名画座かレンタルビデオで観たのを忘れてしまっているという可能性あり)。テレビ版では子役がリアル娘のテイタム・オニールではなくジョディ・フォスターであった。禁酒法時代のアメリカ中西部を舞台にライアン・オニールが良心的?な詐欺師を演じるこの作品は、本人にとって「ある愛の詩」と並ぶ代表作だろう。主人公のキャラ違いすぎではあるが。モノクロなのと主題歌が古いせいで、実際の製作年代(1973年)よりもっと昔の作品のように思える。そこがまた何とも言えぬノスタルジー感を醸し出している。

銀座の恋の物語

2010-05-20 10:16:55 | 映画


加山雄三の若大将シリーズなどと同じでこの時代の石原裕次郎の作品もストーリー自体はワンパターン。まるで一本の脚本を何度も使いまわしているかのようだ。しかしこの手の映画を観る目的は昔の東京の街並み観察=時空を越えた散歩なのでそのへんは無問題。冒頭の裕次郎が銀座のメインストリート(四丁目の和光の時計台あたり)で人力車を引くシーンが秀逸。何の伏線も無いがつかみとしては最高だ。これで一気に1962年の東京へタイムスリップ。

オリエント急行殺人事件

2010-04-13 09:49:04 | 映画


舞台が列車内に限定されているのと、台詞回しが大仰なので映画というより演劇を見ているような気分になってくる。ラストの犯行回想シーンはまるで宗教の儀式か何かのようで、近年の「X-ファイル」などと通じるところもある。この作品における名探偵ポワロは言わば狂言回しのようなもので、主人公はやはり車掌も含めて乗客全員なのだろう。オープニングのノスタルジックかつ重厚な音楽が何にも増して素晴らしい。

フェリスはある朝突然に

2010-04-06 08:40:27 | 映画


1986年の作品だが今も根強い人気を持つという。たしかに80年代のアメリカのコメディ映画では「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と並んで印象に残っている。この時代の映画を見ていて大都会のビジネス街(この映画の場合はシカゴ)が映ると、何故か”あの頃の日本経済は本当に強かったな”などと回想してしまう。ニューヨークのロックフェラーセンターを買収など今となっては夢のような話だ。主役のマシュー・ブロデリックはあの「ウォー・ゲーム」の主人公の少年。フェリスが悪巧みにパソコンを使うのはおそらくパロディシーンなのだろう。「フェリスはある朝突然に」という邦題は悪くはないが、内容を全く反映していない。フェリスは元々サボりの常習犯なのだから。