フライス盤のZ軸(の微動ハンドル)。CNC化に当たってはこのハンドルを取り
去る必要がある。
このハンドルは3mmのイモネジ(ホーローネジ)で固定されているのだが、前回
マウント用部品を設計する時に、採寸のため分解して再組み立ての時にちっと
ばかりキツく締めすぎたのか、あるいはネジ自体が質が悪かったのか、もしくは
付属の六角レンチがショボかったためか、あるいはその全部なのかは分からない
が、とにかくネジ山を舐めてしまった。
(分かりにくいかなぁ・・・)
ネジの頭が外に出ているとか、もっと太い径のネジならば対処のしようもある
のだろうが、何せ細い上に頭が出ていないと来た。
とりあえず簡単な方法から試してみる。
まずは舐めたネジ山のすべり止め剤と、日本製のちゃんとした六角レンチ
を調達してきて試してみたが、まったく利かず(T-T)
穴が広がっているのだから、レンチを微妙に太くすればどうかとアルミの
切り屑をレンチに巻いてはめられないか試みるが、微妙過ぎてムリ。
次はネジ穴にハンダを流し込んで六角レンチを溶着出来ないかと試みるが、
ハンダが穴に入ったとたんにレンチを差し込むヒマもなく固まるのでこれ
もバツ。
最後はレンチを瞬間接着剤で固める方法を試みた。が、これもいとも簡単に
「パキッ」と接着が外れ虚しく空回り。
「モトメンテナンス」なんてな雑誌を時々見ていたので、こういう時の対処
法で頭の中にあったのが、
「エキストラクター」である。
簡単に言うと回転方向が逆向きのねじ切りタップのようなモノなのだが。
抜き出したいネジの中心に下穴を空け、コイツが締まる方向にネジ込んで行く
と、ネジはゆるむ方向に回るというツールだ。
ホームセンターで現物を吟味して来たのだが、最小サイズでも太い・・・。
こんなモン3mmのイモネジにブチ込んだら絶対ネジの頭が割れて抜き出すなんて
とてもムリだわ・・・という感じなので、とりあえずエキストラクターの購入
は見合わせる。
ネットでだらだら検索をかける。こういう例はあまりないのか参考になるような
情報はない。
唯一2ちゃんねるにて、トルクスのビットがインチサイズで作られているため
通常の六角レンチよりも先端が微妙に大きく、舐めて広がった六角ネジ穴に
ブチ込むには具合が良い、てな情報があったので最終手段の前に試みる方法と
してビットを購入。
帰宅して恐る恐るネジ穴に差し込んでみると、キツめな感じで入り口までは
はまる。奥まで打ち込んで回せば行けるか?という感じ。
失敗したら後はデストラクティブな手段しか残らないので、準備万端
精神統一して抜き取り作業にかかります。
トルクスビットをハンマーでしっかりと打ち込み、T字ハンドルを取り
付けて、いざ!
あっさりと抜けました(^-^;