小説「オミとカイ」36.しばしの同棲? 2024-10-11 21:54:00 | 小説 その頃、カイの両親と弟さんが様子を見に来たが、カイ自身が昼間 一人でいるのは不安と言ったので、数日ここで暮らすことになった。 カイの本音がわかっているみんなは、俺も含めて笑いを押し殺すのが大変だった… 家族が帰って、部屋でベッドに転がるとカイは、「だからもう俺はどこにも行かないってば。 でもこんなに俺 、オミやみんなに心配されてたんだね 」「そりゃそうだよ… 」「俺、最近オミのことばかり考えていて、周りが見えてなかったのかもしれない… 」 そこで、カイはふと思い出したらしく、「そういえば 例の、オミの心霊写真はどうなったの?」「あー忘れてた。見てみようか?」「忘れてただぁ? 」「君を探すのに必死だったんだよ…」と、俺は自分のスマホを取り出し、写真を探した。