11月4日 リヤカーくん

　木の花祭りで年長さんのお店で木の工作屋さんが今回も出店予定です。車やトラック、信号機などを作ったものの、段々手ごろな木が少なくなり、製材所に端材を取りに行くことになりました。自由遊び中で使う大工さんごっこも材木不足なので、その分も含めての木材調達。製材所さんからの端材、ちょっと量が多いみたいなので、ここはやっぱりリヤカーくんの「出動」です。
これまでも離れの第二木の花幼稚園の畑にベンチを運んだり、子ども図書館から大型紙芝居を借りにいったり、別の製材所から木材をもらいにいったり・・・と活躍しているリヤカーくんは子どもたちの人気者。

お昼御飯を終えて、久しぶりに倉庫から子どもたちとリヤカーを出して組み立てます。なぜかここに隠れていた人形の「ビーンズ」も、男の子の一人がどうしても連れて行きたい、とのことなので、ビーンズ君もリヤカーの中に入れた段ボール箱に乗せて一緒に行くことになりました。

「いってらっしゃ～い！」と叫ぶ、ももさんたちの窓際からの見送りを受けて、リヤカーくんが、6人の子どもたちとビーンズも連れて出動です。

道ゆく人に愛想振り巻き、車が来ればはしっこに避けて。前と後ろのバランスを取れるようになるとリヤカーくんは走れるようになってゆく・・・・。
子どもたちもそのことに気付くと前後で時々声をかけてバランスを取ります。大通りに出ると車は気にせず広い歩道を子どもたちは「わっしょい、わっしょい！」・・・。子どもたちの掛け声に元気いっぱいリヤカーくんが走ります。段ボール箱に乗るビーンズも子どもらと一緒に風を切ってうれしそう・・・・。
御影橋を越えて、信号を渡り、右の小路に入り左に曲がってまた小路。右に左にと子どもたちうまい具合に操作しながら公園を越え、またまた右に小路を入って目指す製材所に到着です。
「こんにちは～」

製材所から木材をわけてもらい、リヤカーくんに子どもたちが詰め込みます。これもあれも・・・結構欲張りな子どもたち。ビーンズはそのままでいいから、とその箱だけには端材をいれず、リヤカーはやがて木材で満タンとなりました。
子どもたちが幼稚園の庭の柿を御礼に製材所のおじさんに渡しします。

「さよなら～」

行きと違って帰りは重く、よいしょ、よいしょ・・・と子どもたち。「がんばってね～」と道行くおばさんの声援も背に受けて、リヤカーくんも重い荷物をものともせずに一生懸命に走ります。

　なんとかお帰りのお片付けの途中で幼稚園に滑り込みセーフ。年少さん、年中さんが集まってくる中で、年長さんが木材をたたきに下します。ビーンズも一緒に・・・・。
最後にリヤカーくんを畳み、年長さんが大事にそうにリヤカーくんの休む物置に運びました。
お疲れさま、リヤカーくん。