>「いーちゃんが私のものでなくなったらそのときは世界を破壊するよ。」
>(中略)
>「なーんて、こんなこと、いうまでもなく分かってることだよね? いーちゃん、お利巧さんだもんねー」
>にっかり笑う。
この巻は、青色のこのセリフのためだけにあるんじゃないのかな、なんて思いますけども。
元々、私は【絶対的強者の女の子とユルイ男】の組み合わせが好きなので、戯言でいうなら【赤色といーたん】位が好きなんですけど、この前提として【友といーちゃん】の絶対的服従依存関係があると関係が崩壊しますね。崩壊する世界は好きではないので、私は敢えて関係性において【友といーちゃん】に重点を置いているのだけれど。
さて、『いーちゃん』を形容するのは難しいです、それぞれの呼び方にそれぞれの意図が組み込まれてて。私はEと呼びましょう。
【最強と最弱は表裏一体】が今回の主たるテーマでしょうか。
【匂宮姉妹】【赤色といーたん】【最低最悪(の若い時)とE】【切裂とE】【一姫の精神と技術】etc…。
いーたんに関しては、最弱であることと語り部であること(絶対に死寝ない事が保証されている)によって最強を持ち得ていますですね。最強より最強、ってよくわからないですが、その点に関しては最強が「まだ」といっている点で回避しているのでしょう。赤色から見て、最弱は最強には到っていない。だから、同じ土俵には登れない。最悪は傍観者である事から枠外へと忌避、よって最強は最強で安定。矛盾は無い。そういえば、矛盾についての解釈もありましたね、面白い。
ところで、最悪に惹かれる赤色は、ファザコンなのかなとか思うのですが如何でしょうか。
ネタバレ反転
○春日井春日は役割がよく分からない。いーたんとえっちぃ事の関係を表すピースなんだろか?
○姫ちゃんが死ぬとは思ってなかった。でも役割的にはありなんだろうな。
○ころしてばらしてならべてそろえてさらしてない。結果はどうあれ。いや、結果がついてくるからこそEなのか…。物語の予定調和性。っていうと最悪の遊び人の論になるんだね。
○いーたんは昔腰まであるぶっといみつあみだったとかそういうオモシロそうな事が分かった。(嘘かもしれないけど)
○いーたんはどこまでも受動的なのがわかった。
結論。どうにも読後感が悪かったです。特に【結末】の前。うーむ。勧めてくださった、一平次さん…。ごめんなさい…。
…まとまりのないまま終わります。
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先日、最終章「ネコソギラジカル」の上巻がやっと発売されました。乞うご期待!上巻だけだからまだ微妙だけど。
同年代のヘタレ男としては、いーちゃんに感情移入したりしなかったり、穏やかならざる胸中で読んでいます。
「ヒトクイ」は場面ごとでは好きなところもあるのですが、いかんせん通してみると昔のほうがまとまりがあるかなとか思います。(ストーリーならクビキリが好き、キャラクターならクビシメが好き)
かっこいい場面の魅力だけで押し切るのは、キャラクターの魅力だけで押し切るのと変わらないと思いつつ、好きなキャラクターのでるかっこいい場面が大好きだったりする自分にふと気づいたりします。(やっぱりみいこさんが好き)
春日さんの役割は、多分「他人」なんじゃないかなと私は思いました。いーちゃんとここまで関わっているのに、プラスもマイナスもない、
関わりあわないというのは彼女ぐらいかと思います。
ではまた。
うーん、なるほど。「他人」ですか。ふむふむ。
ところで、いーちゃんが年上好きなのって「妹を思い出すから」らしいのですが、やっぱり黙されている過去になにかしらやらかしちゃったのかしらとか色々と妄想してみたりしています。
私は戯言の中ではクビシメが一番好きですかね。クビシメのレビューは草稿中のままです…、そのうち書くと思いますですよ。
ではでは~。