前回の続き。
先日4人目のアルジェリア人が釈放され、フランス到着したことが5月16日にメディアで報道された。
既に3名はボスニアに帰化。彼はフランスへ。フランスを選んだのは、入国しても尋問や調査もなく、一般人同様に生活することを国が保障してくれたからだという。そして、フランスが許可を出したのには、身内がフランスに暮らしているという理由が大きかったようである。
アルジェリアに戻らなかったのは、アルジェリアにて再び拘束され、身元などを調査され、尋問されるのが嫌だったからだという。
帰化しようが、他国で受け入れられようが、旅行や出張でアルジェリアへ戻り次第捕まる可能性がある。政府の自分たちに対する態度が変わらない限り、自由に出入りできない状態がこれからも続くのだ。
アルジェリア人というのは、アルジェリアを誇りに思っている人間が非常に多く、フランス生まれだろうが、イギリス籍をもっていようが、生まれ育ちが他国だろうが、移民しようが、「私はアルジェリア人だ」と、胸を張って言う。
世界あちらこちらで暮らすアルジェリア人のなかには、アルジェリア政府から何らかの原因で、帰国すれば即逮捕あるいは、●年間アルジェリアに戻ってきてはいけないといわれている人物もいる。彼らはは帰りたくても帰れない。愛する国(母国)に戻れないことは、とても辛く、苦しいはずである。
最後に釈放された彼も、グアンタナモ基地に拘束された7年間のあいだ、自分は潔白であると主張し続け、辛い目にあっても何とか生きぬいて無罪を勝ち取った。やっと自由の身になったにもかかわらず、アメリカにテロリスト嫌疑をかけられてしまったことで、母国にマークされる羽目になり、帰りたくても帰れない立場におかれてしまった。そのことへのショックと怒り。
これは彼だけでなく、無罪で釈放されたのに、母国には拒絶され、他国に受けれてもらった人々全員の思いでもあるだろう。
現在、釈放された人の中には、ICJ(国際司法裁判所)にてアメリカを訴える姿勢を見せている人たちがいる。彼もそのひとりだそうだ。
オバマ大統領の夢-“グアンタナモ閉鎖”が実現に一歩近づくごとに、無罪放免とされる人が次々と釈放されていく。ということは、ICJへ告訴する人間もそれだけ増えるということである。
ブッシュ前大統領はこれらに対し責任をとるべきであり、国際法に依拠し罪をつぐなうべきだという声も挙がる。しかし私個人が想像するに、この世界、ブッシュ前大統領を出廷させ裁くことは、オバマ大統領を失脚させるよりも難しいと思う。
それにもし、アメリカが訴えられた場合、アメリカの経済や政治、国の財政面にも支障が出てくるであろう。
グアンタナモ閉鎖の実現で、問題が解決するではない。
もっと重大な問題は、その後にあるのではないのか?
オバマ大統領の苦悩は、これが序幕なのかもしれない。
先日4人目のアルジェリア人が釈放され、フランス到着したことが5月16日にメディアで報道された。
既に3名はボスニアに帰化。彼はフランスへ。フランスを選んだのは、入国しても尋問や調査もなく、一般人同様に生活することを国が保障してくれたからだという。そして、フランスが許可を出したのには、身内がフランスに暮らしているという理由が大きかったようである。
アルジェリアに戻らなかったのは、アルジェリアにて再び拘束され、身元などを調査され、尋問されるのが嫌だったからだという。
帰化しようが、他国で受け入れられようが、旅行や出張でアルジェリアへ戻り次第捕まる可能性がある。政府の自分たちに対する態度が変わらない限り、自由に出入りできない状態がこれからも続くのだ。
アルジェリア人というのは、アルジェリアを誇りに思っている人間が非常に多く、フランス生まれだろうが、イギリス籍をもっていようが、生まれ育ちが他国だろうが、移民しようが、「私はアルジェリア人だ」と、胸を張って言う。
世界あちらこちらで暮らすアルジェリア人のなかには、アルジェリア政府から何らかの原因で、帰国すれば即逮捕あるいは、●年間アルジェリアに戻ってきてはいけないといわれている人物もいる。彼らはは帰りたくても帰れない。愛する国(母国)に戻れないことは、とても辛く、苦しいはずである。
最後に釈放された彼も、グアンタナモ基地に拘束された7年間のあいだ、自分は潔白であると主張し続け、辛い目にあっても何とか生きぬいて無罪を勝ち取った。やっと自由の身になったにもかかわらず、アメリカにテロリスト嫌疑をかけられてしまったことで、母国にマークされる羽目になり、帰りたくても帰れない立場におかれてしまった。そのことへのショックと怒り。
これは彼だけでなく、無罪で釈放されたのに、母国には拒絶され、他国に受けれてもらった人々全員の思いでもあるだろう。
現在、釈放された人の中には、ICJ(国際司法裁判所)にてアメリカを訴える姿勢を見せている人たちがいる。彼もそのひとりだそうだ。
オバマ大統領の夢-“グアンタナモ閉鎖”が実現に一歩近づくごとに、無罪放免とされる人が次々と釈放されていく。ということは、ICJへ告訴する人間もそれだけ増えるということである。
ブッシュ前大統領はこれらに対し責任をとるべきであり、国際法に依拠し罪をつぐなうべきだという声も挙がる。しかし私個人が想像するに、この世界、ブッシュ前大統領を出廷させ裁くことは、オバマ大統領を失脚させるよりも難しいと思う。
それにもし、アメリカが訴えられた場合、アメリカの経済や政治、国の財政面にも支障が出てくるであろう。
グアンタナモ閉鎖の実現で、問題が解決するではない。
もっと重大な問題は、その後にあるのではないのか?
オバマ大統領の苦悩は、これが序幕なのかもしれない。