プータロー風味な自営業者の日誌

勤め人を62歳で卒業し、自営業で人生を楽しんでいるおっさんのブログ

#2065 良書2冊

2022-07-25 | 最新情報

ようやくセミが鳴き始め、梅雨が終わり、本格的な夏に入るが、突然台風にならない熱帯低気圧ができてしまい、今週は関東も天気が悪そう。

さてしばらく読書をしていなかったが、興味のある本が2冊出たので早速読んでみた。

1)決戦!株主総会 ドキュメントLIXIL死闘の8カ月 

2)GE帝国盛衰史 「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか(翻訳本 WSJ)

     

ともにガバナンスについての実話である。

この手の本は、ルポライターや新聞社の第三者が、多くの時間を使って取材で集めた情報で書いたものは素晴らしいが、その会社のOBや関係者が書いた本は、「会社への思いや反省」が入ってしまい、つまらない本もある。

この2冊の本は、実によく取材されていると思う。

内容は、

1)の本は、国内企業で、わずかの株を持つ株主でありながら、創業者というだけで会社を支配してきたCEOが、ついに追い出される内容で、ようやくまともな経営状態になっただけのことであるが、その当たり前になるのが、なかなか大変だったという内容。

現在は、経営陣がまともな状態になったので会社経営は順調そうな感じ。

2)の本は、アメリカの会社で、かつてGAFAが出てくる前は、社員30万人、規模、伝統、社員教育などで世界一の会社と言われ、会社経営の手本となっていたが、あまりの巨大な会社のために小回りが効かず、リーマンショックを経て、株価や配当だけを気にしていた経営者が、粉飾まがいの決算書を作って、没落していく様子を描いている。

リーマンショック時には、ほとんど倒産しかけていたというが、外部にはその情報が出ておらず、ほとんどの社員も知らなかったというから恐ろしいものである。

現在でも次々に出てくる負債に悩まされていて、すでに過去の栄光は全くなく、会社が分割される予定。

100年以上にわたり、成長してきた会社であるが、反面業績へのノルマがどんどん加速し、ネガティブな意見は、言えない雰囲気になってしまったようだ。

1)、2)共に会社経営の難しさが良く解かり、会社内部で起こったいたことが、良く書かれているし、現在好調な会社でも特にオーナー会社は、同じようなリスクが存在している。

一方比較するのも変であるが、私の自営業には、売り上げや経常利益などの目標値はない。

株主への配当もなければ、役員報酬もない。

今年は大体このくらいの売り上げと所得、CF、そして納税額になりそうで、来年は、こんな感じになりそうというレベル。

その予想値は、10年以上かけてコツコツ作ったexcel sheetで簡単に出てくるようにした。かなり正確である。

なので税金が多めになりそうな時は、経費や共済を少し増やして、調整しているぐらい。

その方が、実にお気楽で、ストレスもない。

これができるのも、太陽光発電と不動産賃貸という非常に安定した収入があるビジネスのお陰。

それに加え、60歳を過ぎると国家年金、企業年金、年金保険などもっと安定した収入が出てくる。

これ以上ビジネスを拡大することは、リスクが大きくなるだけなので関心は無いが、また安定した収入が得られるようなサブスクビジネスに出会えるとありがたい。

 


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