さて、ここから最終テストです
すべての窓にアルミマットを装着し、一酸化炭素チェッカー2台を可動させます
実験開始時の車内温度は、天井部 3.1度 ベット部 2.7度 湿度39% 一酸化炭素濃度 0ppmでした。
では、「風暖」を着火させます
約10分経過時点での車内状況は、天井部 13.5度 ベット部 8.2度 湿度60% 一酸化炭素濃度 1~3ppmでした。
約30分間燃焼させた結果を記録したものは次になります
約30分の燃焼で、天井部の温度が約30度上昇しました。
また、気になっていた一酸化炭素濃度ですが、今回の実験からは重大な問題は置きませんでした。
なので、COに関する換気扇対策は検証する事が出来ませんでした
しかし、温度上昇とともに湿度の上昇が高いことが分かったので、風暖点火後25分経過した時点で窓に設置した換気扇を駆動(3個のファンの内2個)させました。
さらにリアハッチに設置した吸気穴を開放して車内の空気循環を行いました。
吸気口に手をかざすと風の流れを感じたので、車内の換気は十分行われていると思います
上記のデータをグラフ化したものが次のものです
11:22分以降の湿度降下がはっきりとわかります。
あと気づいたことは、風暖の燃焼を停止してから温度変化(降下の温度差)が緩やかに見えます。多分、これは車庫の中で外気温が一定で、さらに風の影響も受けていない事が影響しているのかな?と感じますね
今回の実験から「風暖」の暖房能力は、DA17Vの車内スペースだと問題なく「冬の車中泊」で使用出来ると思います。ただ、あくまでも個人的な感想であり、この場所でガスを燃焼させていいのかという問題は残りますし、車内の空気の循環を間違いなく行っていても、風暖の使用は自己責任で慎重に行う必要があると感じています。
実験時のサーモカメラ映像を紹介します。
これは、換気扇を稼働したときのもので左が車内、右が車外です
外から車を測定したもので、窓に付けた断熱シートの効果が分かります。ただ天井部の温度上昇対策は気になりますね
これは風暖を停止して約15分程度の車内の温度結果です。車内全体が温められた感じです。
さて、今回の実験で出た課題が出ました。
1)ストーブの固定検討。狭い車内のなので、念の為転倒防止用のゴムバントを付けました。
2)換気扇用電源の固定位置検討。こちらの扉は開けることはないと思っていますが、念の為USBケーブルが扉が開いても影響されず、さらにバッテリーの落下防止をマジックテープで行いました。
3)センサーを設置場所検討。激安のセンサーはどこにでも置けますが、数値が見える機器は側面に取り付けました
4)車内の照明を検討。現在充電LED灯が1個ありますが、もう1個あってもいいかなと。
5)窓断熱の隙間に結露。
マットが窓に張り付いている場所は結露が起きませんが、少し浮いている箇所は結露が発生しています。なんとかして銀マットが窓のカーブに合わせてぴったり張り付くような方法を考えなくは。
仮に
ダイソーでバルサ材を購入し、切り出してこんなものをこしらえてみました。この効果は、豊頃のジュエリーアイスで確認しましょうかね^^;
ひとまず、ご報告までに