goo blog サービス終了のお知らせ 

海辺の暮らし

この歳まで引越しや旅行を繰り返してきた私が、これからの旅も交えて街や漁港のことを書いていきたいと思っています。

伊東では四季折々に桜が咲いていて。

2009-02-18 09:48:30 | Weblog
伊東の街で桜の名所と言えば、大室山のふもとのさくらの里自然公園ということになるのだろう。近くにシャボテン公園もあるし、観光スポットになっている。ここの桜は、いつ行っても何かしら咲いている。真冬でも寒さに強い桜があるもので、やはり咲いていてちょっとびっくりさせられる。しかし、それは桜と入っても染井吉野のあのイメージとは程遠い、悲しいほどちらほらと花をつけているだけのものだ。
この程度の桜なら、伊東の街中のあちこちで見ることが出来る。シーズン度外視の桜は、駅の裏の辺りの公園にもあって、3月には満開になっている。避寒桜も種類が多く、何も河津桜だけに限られたわけではない。
河津桜といえば、町おこしの成功例と言えるのだろうけれど、実際に行ってみると、期待をやや裏切られた感じがするのは私だけだろうか。テレビの旅番組や駅張りのポスターで見かける河津桜は川に沿った小道に菜の花に囲まれて咲いている。確かにそうなのだが、違う。まず、川幅が広く、その片岸だけに桜並木があること。一面に咲いた菜の花畑があるのかと思っていたのに、実は桜の根元に植えられたものをうまく写真で見せていたことに気づかされると、ちょっと興ざめだ。
おそらく私のイメージにあるのは、横浜の京浜急行弘明寺駅辺りから大岡川に沿って続く満開の桜並木なのだ。もちろん、桜は染井吉野で、両岸から川面に覆いかぶさるように枝を伸ばした古木が命を咲かせているような景色がほしかった。
まあ、もちろん無いものねだりである。河津の桜は、それなりに美しい。ただ、桜が生きていた歴史を感じさせない、新しい観光名所のいわば弱点だろう。