ソウル大学を卒業した後、米国の大学院で生物化学を修めた才媛。頭脳明晰（めいせき）とは、彼女そのものだった。

ソウル大学を卒業した後、米国の大学院で生物化学を修めた才媛。頭脳明晰（めいせき）とは、彼女そのものだった。

　その上、記憶力が抜群ときているので彼女から聞く昔の思い出話は、楽しく興味深いものだった。

　亡くなる月まで日本から文芸春秋を取り寄せ、日本の世情に精通するだけでなく、ニューヨーク・タイムズなども購読する教養にあふれた最愛の友人の１人だった。

　慰安婦問題に関しても、彼女は、自分の人生経験を基にして怜悧（れいり）に韓国を見つめ、このように話をしていた。