ところで、一昨日ネットを見ていて、
ある妊婦が個室で便秘に苦しむ様子が延々と書かれた文章に目を奪われた。
その筆力とおかしさ加減は只者ではなく、
しかも、その妊婦は、目的をなかなか果たせず、ついに苦しさのあまり泣き出し、
そこでその文章は途切れているのだ。
どうしてもその続きが読みたい!と思い、誰の何の文章だろう?とタイトルに目をやると、
「そういうふうにできている」
とある。同タイトルの文庫本からの抜粋であることがわかった。
著者は、さくらももこだった。彼女の妊娠・出産の手記なのだ。
早々本屋に走り、即買いした。
で、その日の晩のうちに一気に読み終わった。
妊娠発覚から妊娠中のさまざまな心身の変化、
出産時や出産後のこと細かな意識描写。
本を読みながら声を出して笑ったのは久しぶりだった。
それらの出来事を通して、ある種の悟りを開いているのもすごいと思ったし、
かと思うと、作中でとにかくよく泣いている少女のような感受性にも、
流石と納得するものがあった。
何より、文章にリズムがあって、どんどん引き込まれてしまう。
この人は文章家としても、ものすごい実力を持っている。
ぜひとも見習いたいものだと思った。
ふつうの妊娠手記では絶対書かれていないようなエピソードも満載で、
爆笑できただけでなく意外とタメにもなったし、思わぬ掘り出し物だった。
他の作品も読んでみようと思う。