ATARI MUSIC STUDIO

ピアノを中心に様々な曲を編曲・演奏します。ブログでは音楽関係のつぶやきを中心に書き込みします。
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FAZIOLI(ファツィオリ)のピアノ

2021年10月22日 | 日記

先日行われた第18回ショパン国際ピアノコンクール(5年に1度開催)で、日本人の反田恭平(そりたきょうへい)さんと小林愛実(こばやしあいみ)さんが見事にファイナルへの出場を果たし、クラシック業界では久々に賑わいを見せています。
反田さんは、日本人としては最高位の2位を獲得しました。すごいです!小林さんも4位と大健闘しました!お二人とも入賞おめでとうございます!
今年のショパン国際ピアノコンクールで私が特に印象深かったのは、カワイピアノを選択するコンテスタント(コンクール出場者)が意外と多かったこと、またヤマハCFXを選択するファイナル出場者が一人もいなかったこと、第一位に輝いたコンテスタントがFAZIOLIピアノを演奏していたことです。

ショパン国際ピアノコンクールは、予選の段階から自分が弾きたいピアノを自由に選択することができるのが特徴です。
ショパン国際ピアノコンクールの公式ピアノは、日本のピアノメーカーであるヤマハ、カワイ、そしてイタリアのピアノメーカーファツィオリ、アメリカに本社があるスタインウェイ&サンズ(ピアノ本体はハンブルク工場製)の4メーカーです。ファツィオリは2010年第16回から公式ピアノになっていますが、ファツィオリ社は1981年に設立された会社で、ピアノメーカーとしてもかなり「新参者」です。


FAZIOLI F278 画像転載元はこちら→ http://fazioli.co.jp/products/standard/f278.html

前回の第17回ショパン国際ピアノコンクールでは、コンテスタントからまったく見向きもされなかったファツィオリでしたが、今回のコンクールでははなんと!カナダのピアニスト、ブルース・シャオユー・リウがFAZIOLI F278でピアノコンチェルトを演奏し見事1位を獲得しています。

カワイEXでファイナル本選に挑んだコンテスタントもいて、いよいよスタインウェイの牙城が徐々に崩れつつあるのかもしれません。(とはいえ、まだまだスタインウェイを選択するコンテスタントの数が圧倒的ではありますが)

第18回ショパン国際ピアノコンクール ファイナル入賞者...........(演奏したピアノ)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
第1位(カナダ)ブルース・シャオユー・リウ...........FAZIOLI F278
第2位(日本)反田恭平...........Steinway & Sons D-274
第2位(イタリア/スロベニア)アレクサンダー・ガジェヴ...........Shigeru Kawai-EX
第3位(スペイン)マルティン・ガルシア・ガルシア...........FAZIOLI F278
第4位(日本)小林愛実...........Steinway & Sons D-274
第4位(ポーランド)ヤクブ・クーシュリック...........Steinway & Sons D-274
第5位(イタリア)レオノーラ・アルメッリーニ...........FAZIOLI F278
第6位(カナダ)ジェイ・ジェイ・ジュン・リー・ブイ...........Shigeru Kawai-EX

第18回ショパン国際ピアノコンクール特別賞受賞者...........(演奏したピアノ)
―――――――――――――――――――――――――
★コンチェルト賞(国立フィルハーモニー賞)
(スペイン)マルティン・ガルシア・ガルシア...........FAZIOLI F278

★ソナタ賞(クリスチャン・ツィメルマン賞)
(イタリア/スロベニア)アレクサンダー・ガジェヴ...........Shigeru Kawai-EX

★マズルカ賞(ポーランドラジオ放送局賞)
(ポーランド)ヤクブ・クーシュリック...........Steinway & Sons D-274

ファツィオリのホームページはこちらです。興味のあるかたは是非ご覧ください。↓
http://fazioli.co.jp/



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