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ASTRO PORT Blog

これはゲーム製作サークル「ASTRO PORT」の驚異に満ちた物語である

がんばれ! ジャイアントロボ考

2017年12月08日 | 映像・書籍などなど
サクです。

ジャイアントロボ(特撮版)を全26話見ました。
ドット絵作業の休憩時間にチマチマと消化。

特撮リボルテック ジャイアントロボ


ジャイアントロボ自体はビデオなどでたまに見ていたんですが、一話から最終話まで通しで見たのは初めてです。

面白い! すごく面白い!
ウルトラシリーズのようなドラマ性はほとんどありませんが、全編が娯楽に徹した痛快スパイアクションです。
正義と悪の組織による、騙す、騙される、騙されたフリをする、などの諜報戦がメイン。
虚々実々の駆け引きから、ロボと大怪獣や怪ロボットの豪快な最終決戦への転換がまた気持ちがいいんです。

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ジャイアントロボのプロデューサーは仮面ライダー、ゴレンジャー、キカイダーなどの有名ヒーローを作り出したヒットメーカー、平山亨さんです。

生前にお会いしたことがあるんですが、ジャイアントロボの話をうかがうと、大粒の涙を流しながら、ロボに対する愛情あふれる思い出を話してくれました。
平山さんは世界一ロボのことが好きな少年でした。

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劇中のジャイアントロボは身長30mの巨大ロボですが、直接操縦はしません。
大作少年の腕時計型操縦機による命令のみで動きます。

大作少年の命令は
「メガトンパンチだ!」
など、技の指示

「飛べ! ジャイアントロボ」
大至急、こちらに来い、などの指示

「後ろに気をつけろ!」
など、状況の指示

ですが、最も多いのが
「がんばれ、ロボ!」
などの、あいまいすぎて命令になってない指示です。

このセリフが出るたび、僕は
「大作君、ひどいよな」
と笑いながら見てました。

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ここからが本題で、僕の妄想(ネタバレ含む)です。

シリーズを通して見て、初めて気づいたことがあります。
ジャイアントロボは大作少年の命令以外には全く反応しませんが、シリーズ終盤になると自分で判断したような行動をする事があります。

ではなぜ、ロボの電子頭脳に自意識が芽生えたのか?
ここに「がんばれ」が関係すると思われます。

「がんばれ!」は命令になってません。
ロボは最初は、意味のないノイズとして処理していたはずです。

しかし、戦うたびに繰り返される謎の命令は、そのうち
「これは、命令ではなく、声援なのではないか」
と解釈したとしたらどうでしょう。
ロボは言葉を喋りませんが、電子頭脳は優秀なんです。

ロボは自分には守るべきものがあり、同時に皆に守られていることに、いつの間にか気づいていたのかもしれません。

これからの僕は
「がんばれ、ロボ!」
の声を聞くたび、笑うどころかボロ泣きしてしまうに違いありません。
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