1001タイ映画、千夜一画 

タイ映画またはショートフィルム他で心の琴線に触れたアーカイブ。

アバンギャルドに変貌したタイの娯楽映画

2020-08-05 10:25:51 | タイ映画

Film Comedy Thailand Terbaru Dijamin Ngakak

タイは反王政や軍への集会という政治活動が解禁されて、また集会→暴動→軍政鎮圧のループにはまり込むのかという問にはイエスだ。そこに若い新人類のような高校生からも不敬罪の疑問や批判の動きが思いがけなくバンコク・ポストに掲載されると軍は狼狽えて司令官は「社会の秩序は尊重しなければいけない」とか教養の無さが暴露されてこれはいいアプローチで直球を投げられたのに変化球で返礼するのは馬鹿だと思った。

 

Bangkok Postによると高校が大学との反政府のジョイント集会がネットで全国的に企画したもので若い記者が動きを拾っているようで心強い。驚いたのはこの高校は統一大学受験テストで一位の有名校での反王政と反軍、つまり王室への批判は不敬罪という重い刑罰の廃止と若い政治家の政治活動の再開というタイの支配層にはスネに傷を持つ基本的な矛盾を子供とかしか捉えてなかった高校生に突きつけられた格好だ。

 

どうやら若者に人気の未来党のタナトーンが軍政により党の解党と政治活動を禁止という憲法裁判所の判決を不服としているのか、ともかく若い層の未来と希望を重箱の角のような小さな申告ミスを選挙違反とイチャモンをつけて政治スターの政治生命を軍や王室は奪おうとしていると高校生にはタイに未来などないと映っているのだ。

 

タイ軍政は政治活動で第二のタクシンの誕生を阻止しようと政治経済の新スターを潰そうと考えたが、彼は反王政と表明しているわけではないし財閥の一族はタイ社会でリーダー的役割でいい方を変えればタイの未来の人材としての宝で自由な活動がタイの未来を明るく切り開く予定だった。少なくともレッドブルの御曹司のボス(ボスという名前)が2012年の早朝に麻薬でラリってフェラーリを止め、追跡をした真面目な警察官を轢き殺してまだ逮捕も訴追もされていない事例など多いだけに自分でネットゲームという新規ビジネスで成功したタナトーンは未来に輝く政治的、いや国際的なスターとして北京とクリーンさで対峙できる素材を活動停止にしたツケは現政権が払わないといけなくなるだろう。

 

今月になってTTP入を表明していたソムキアット経済相兼副首相とTTP加入推進派が一度に辞任したことで、日本の経済産業省ではツメの甘さを青くなって反省することになった。これは軍政と北京の賄賂の結びつきや、王毅外相が得意な王室へのアプローチを裏で操っているとか憶測されるのだが最終結論はたぶん米選挙の結果次第(もう決まっているが)をみて優柔不断なタイをベトナムに追い越されるとイライラしているビジネスマンのことなど無関係と思っているタイ閣僚や役人のどうしようもない怒りは・・・・・特に伝わって来ない。

 

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しばらくタイと断絶を強いられた身としてはこういうことはどうでもよくて品の良い高校生の恋愛とかオンバックのような香港カンシャス(もう香港もなくなったが)の映画製作よりも不可解な混沌を醸し出す、タイの漫才映像が極めて懐かしい。センスや冷房の効いたWEWORK風のスペースやスタバではなくバンコクの都バスの運転手と料金係の漫才をどうしようも汚い都バスのファシリティを思いすことができる。

 

そう言えば、軍政を阻止しようと赤シャツが伊勢丹の前で大規模集会があったときにイサーンからREDARMY化したバイク野郎や反暴走族がビパワディーランジットを徒党を組んで戦に加わる姿に戦国時代の農民兵の行進のようであれも歴史の瞬間だった。

 

タナトーン党首は財閥の何代目かの家系だが、彼のすごいところは自分でネットゲームの会社を立ち上げて大成功を収めている実績があるし、若い有能なネットワークの人材の幅が彼の元に自然に集まるロック政治スターで次世代の指導者の資質は十分・・・・・・ということが軍や、たぶん王室が警戒を深め重箱の角をつくような選挙違反で未来へ党は解党命令、本人はたしか五年間の政治活動の禁止という厳しい判決。でもこれが判官贔屓の国民に人気が高まっているし、いま仮に総選挙でもあれば完全に政権を取れるほど、汚職や収賄のはびこタイには中国共産党と同じで未来は邪悪のものにと感じ取っているのだ。

 

 

 



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