1001タイ映画、千夜一画 

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Love at first Flood -- Thai Movie ---Eng Sub

2022-04-17 08:41:54 | タイ映画

Love at first Flood -- Thai Movie ---Eng Sub

 

洪水の記憶 ネコへの配慮

タイが抜け目がない。災害に呼応してこういう映画を撮影していたのだから。クレジットを観ると大手芸能プロのグラミーなので、こういうゴミのような作品をさも尤もらしく大洪水の最中の恋という題名で曲と映像でラジオのDJに金を渡して宣伝すれば会社にはカネが転がり込む。このyoutubeのクレジットもほとんど英語なので、これは関係者によるヤラセのコメントというのは直ぐにわかるし、この作品の収益が被災者に寄付されたという話は聞いた覚えはない。

映画のようにドンムアン第二国際航空が洪水に襲われて空港が暫く使えなかったのだが、その後始末を引き受けたのが米軍だった。確か東北大震災のように戦闘機ではないが駐機している旅客機も何台かやられて再整備をしないと飛べなくなった。ロケには恋愛映画に相応しくないが、洪水で車が退避しているので貴重な環境空間になっているのをストーリーに利用したのだが、この製作会社のグラミーは救援ボランティアが芸能人を乗せて水没している地域に水や食料を届けに繰り出したのだが、急激に水位が強くなり運河に脱輪して余計な迷惑をかけたと非難されたのを覚えている。

Vipwadee- Rangit道路はタイの大動脈で映画でもで出てくるがその脇に位置する飛行場は水が退くまで三ヶ月くらいはかかったのだが、米軍は辛抱強く待機して完全に復旧させたのだがタイ人は誰も興味がないようだ。本来は最友好国の北京がすべきだが、新幹線とか潜水艦とかの導入とかそういう話じゃないとタイにはボランティアで奉仕するという気はないようで今のところは東部臨海地域への唾つけぐらいしか興味がなさそうだ。いつもそうなのだが、タイMRTもタイ文化センターもに日本の支援だということも敢えて日本政府は言わないのであの中古のベルギー陸橋のように名前で付けないと意識してもらえない。

バンコクが沈んでいるのは工業用水を地下水に頼っているのと、上(北部)の方の水利管理というのは干上がったメコンを目の当たりにすると納得するが元の中国三峡ダムまでは考えが回らない。この大洪水の時には映画と同じ空間にいたのだが、幸運にもバンコクの中心までは水は押し寄せなかったので、この映画のような市場や無数のソイの洪水とかは同じバンコク都でも無縁の生活をしていた。いや個人的には、もっと貴重な体験をした。あのラチャダー通りの有名なアブ・オブ・ヌアッド(ソープ)の店の前で消防車や警察、そして軍が集まっているので何かと思って側に行ってみるとバンコクの洪水(濡れている)と非洪水(乾き)の地点の境界があって、そこを大勢で監視していたのあるが、日本では晴れと雨の境界がないように洪水の混じり合う線も見たことがない。

確かあの大洪水の時はテレビとかラジオが政府に規制され、統一チャンネルになった。で、洪水ニュースや予測、被害の番組の間には何故かタイ王室のゆかりのある監督の作品がもったもらしく毎30分くらいに「ホテルの天使」という社会問題を扱ったホテルに住む娼婦を主人公にした問題作の情報を仰々しく繰り返し、繰り返し放映していたが、何か深い意味があるのかどうかは不明だが、「何故いま」?

という疑問を感じる政府関係者はいなかったのだろうか。もっとも日本の大震災の時の日本広告機構の流したテロップよりはマシで、少なくても作品だから文句はないが____。

美人首相であったジンラックは毎日、スーツの下に釣り用の股まであるセクシーな長靴姿で軍用トラックの荷台から立ちっぱなしで被害の視察で任期の半分は費やされた。こういう災害の時は人気のあるタクシンの妹に任されていたので彼女を引きずり落とそうとする王室も黙ってWait and Seeだった。でも刻々と被害が広がる中でぷみぽん国王は浸水の被害を解決するために奇策を思いついたようでシャーマン的な儀式を首相に要請した。チャオプラヤーの船舶を総動員してエンジンを下口方向へ全開で噴かすことでアンダマン海へ素早く水を流そうという発想で、全国民が見守る中でらちゃかん服に正装した首相が取り仕切って実施したが、もう時代の流れの方が早くて何も効果はなかった。なんとタイの年寄りに聞いてみると昔は成功して洪水を乗り切ったそうだ。

タイというのは普段、外でも高齢者を見かけないのだが、あの大洪水で炙り出されたのは家屋で暮らす老人がなんと多いいことか改めて気付かされた。そして軍のトラックがバンコク中の運河のようになったソイを水やカップ麺を積んで隈なく配って行ったのは驚いた。そしてテレビでは寝たきりの病人を介護している夫婦がこれも点滴をしながら自宅で治療している家族がたくさん観光では見入りえて来ない非常時の風景だがどことなくノンビリしていたのは気のせいだろうか。

非常時の軍の統一チャンネルでもマスコミも何もすることもなので「老人さんいらっしゃい」と家族の絆を引き出すようなインタビューをしているのでタイの家族構成とか、いや全然血のつながらなくても長くお手伝いさんとか、家族経営の欠かせない人材と一緒に暮らし生活している様子は少し羨ましかった。

ほとんどの老人が健康に問題を抱え、自宅で点滴をしていたり注射など家族で助け合う姿は実質的な保健政策なので生きるためには目をつぶるしかないのだが、そう点滴も東京に帰ってきてから薬局では売ってもくれないし、病院でも積極的に投与してもらうのは苦労したけれど、バンコクではどんなクリニックでもすぐに売ってくれるので体力の回復には一番いい。また効果を高めるにはニンニクのエキス入りとかオプションで選ぶことができるので本当に便利。だが勿論日本では一般的ではないようだがあれはすぐに頑張りが効くようになるので、いいのだが体中がニンニクになる感じがいいのだ。

 

 


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