朝丘大介の オレンジ病棟リバース

こんにちは。朝丘大介が日常の気になることをつづります。

「オレンジ病棟」好評発売中。

フィルム? or デジタル?

2012-09-26 21:30:45 | ミニコラムのようなもの


知人からもらった去年の映画雑誌に、 興味をひく記事が載っていた。

映画のデジタル化に関する記事だ。

映画のデジタル化はすごいスピードで進んでおり、 2013年にはアメリカでは
35ミリフィルムの映画がつくられなくなるという。


映画好きの友人が話していたが、 過去の名作を上映する 「 午前十時の
映画祭 」 も、 今年かぎりで終了になるらしい。

「午前十時の映画祭」で上映される作品は35ミリフィルムであるが、 日本
でも、 2013年には フィルム映写機の備わった劇場がなくなってしまうそう
なのだ。

スピルバーグだとか、 プロの映像技師に言わせると、 フィルムのほうが
デジタルより色合いがよいらしいが、 個人的には劇場のデジタル化が
悪いとはおもわない。

この春に上映された3D版の 『 スターウォーズ エピソードⅠ 』 のような
作品のように、 デジタルのほうがはまる作品もある。

ちなみに3D版のエピソードⅠは、 どうしようもないほど当たらなかった
らしいが、来年の9月から3D版のエピソードⅡ、 エピソードⅢが連続
公開される。

ぼくのまわりには エピソードⅣからなら観にいきたいという人間が
ちらほらいるが、 エピソードⅣはフィルムで撮影された作品だ。

3D化、 デジタル化でどう修復されるのか気になるが、 それよりも
『 スターウォーズ 』 のような作品は、 シネコンのスクリーンでなく、 
以前の劇場のようなマキシサイズのスクリーンで観たいという気持ちが
ある。

劇場で観ないと迫力が味わえないような巨大スクリーンを復活させ、 
劇場とDVDレンタルの差異をつくってほしいものだ。


いい男の基準

2012-09-19 21:30:17 | ミニコラムのようなもの


ドトールにいたら、 となりの席でお婆ちゃんがふたり、 楽しそうに
話していた。


「 木村拓哉は? 」

「 あれ、 いい男だねぇ。 がっはっは。 いま、 日本一人気がある
 んだって、 木村拓哉って 」

「 じゃあ、 坂本竜馬は? 」

「 あれもいいねえ。 がっはっは 」


となりで聞いていたぼくは、 首をひねった。

イケメン、 高身長、 頭がきれる、 男らしい性格 etc. etc. いい男
もさまざまだが、 このお婆ちゃんたちの 「 いい男の基準 」 がわか
らなかったからだ。

木村拓哉と坂本竜馬。 このふたりに共通することって何だ?


この話を家族にしたら、 意味がわかった。

お婆ちゃんが坂本竜馬をいい男として挙げたのは、 数年前NHKの
大河ドラマで坂本龍馬を演じていた、 福山雅治さんのことを言いた
かったというのだ。


それなら 織田信長 ( 豊川悦史さん ) もいい男ですね、 お婆ちゃん。


『 サボテン・ブラザース 』

2012-09-12 21:30:45 | おすすめ映画・DVD

本日は おすすめDVDの紹介を。

『 サボテン・ブラザース 』

スティーブ・マーティン主演のコメディ。


ストーリーはこうだ。

メキシコにある小さな村サントポコ。 この村の住人は盗賊に苦しめられている。

あるとき 村の女性が、 路上でやっていたモノクロ映画を観て、 西部劇のスター
〝 スリー・アミーゴス 〟 を本物の勇者と思い込み、 盗賊を追い払ってほしい
と電報を打つ。

スリー・アミーゴスの三人は、 それを映画出演のオファーと勘違いして、 盗賊
退治の依頼を引き受けるのだが……。


どこかほっとする スラップスティック・コメディ ( どたばた劇 ) 。 

本物のならずものを、 悪役の俳優だとおもって大見得をきるスリー・アミーゴス
の三人が最高におかしい。

映画のなかで用いた作戦で ならずものを倒そうとする。

ときには敵前で、 自分たちが主演していた映画さながらの、 かわいい踊りを
披露したりする。


勧善懲悪モノなので、 見終わったあとはスッキリ。 暗いニュースばかりの今
だからこそ、 愉しみたい作品。


おすすめです。


自分の書きかたをさがす ( その4 )

2012-09-05 21:30:48 | オレンジ病棟


いつのころからか文章力を上げるために、 いい読書をしたいとおもうように
なった。

ぼくの場合、 交通事故に遭って 失語症こそ発症しなかったものの、 脳が
疲れやすくなったため、 量はそんなにたくさん読めない。

こつこつと地道に続けていくしかないのだが、 プラスアルファとして、 もう
ひとつ何かが欲しい。

ならば、 質のよいものをセレクトして読むのがよいのではないか。 そう
考えた。

絲山秋子さんの小説に目覚めてから、 おもうところがあった。

絲山先生の作品は、 どの本もわりとページ数は少ないが、 中身が詰まって
いる。 二ページに一行くらいずつ、 鋭い一行がある。

あまりインパクトのつよい文章だと話の主旋律が聴こえなくなってしまうが、 
絲山先生のそれはうまくなじんでいる。 句読点が少なくても読ませてしまう、 
本物の文章力がある。 ( 偉そうに聞こえたら、 すみません )

どうしたらこんなふうに書けるのか ぼくにはわからないが、 光彩を放ちながら
脂肪分ゼロの文章は、 正直あこがれる。

こんなふうに自由自在に書けたらなあ、 といつもおもう。

もっとも、 語彙 ( ごい )が豊かで 研ぎ澄まされた純文学の文章と、 ぼくが
目指しているエンタメの文章は別物だから、 比べて落ち込んでも仕方がない。

小説の書きかたなんて正解はないわけだから、 自分のやりかたで読者に
伝わるスタイルを模索していけばいい。

幻冬舎ルネッサンスの担当編集者さんと 年に何回かメールでお話させて
いただくが、 「 朝丘さん、 楽しんで書いていますか 」 と聞かれる。

書きかたはどうであれ、 それが いちばん大切なのだとおもう。


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この本が少しでも、心の和みとなりますように