朝丘大介の オレンジ病棟リバース

こんにちは。朝丘大介が日常の気になることをつづります。

「オレンジ病棟」好評発売中。

2009年 総括

2009-12-30 18:57:12 | 日記
■今年いちばん嬉しかったこと
  たくさんの方から 本の感想をいただけたこと。

■今年いちばん楽しかったこと
  ちょっと思い浮かばない。

■今年いちばん驚いたこと
  a-haのニューシングルが聴けたこと。

■今年いちばん悲しかったこと
  第三者に迷惑が掛かるので、 ここには書けない。

■今年いちばんつらかったこと
  疲れやすい脳と、いやでも毎日向き合わねばならなかったこと。

■今年いちばんよかった本
  本は月に一、二冊のペースで読んだが、 医療関係のものなので横一列。 

■今年いちばんよかった映画(DVD)
  『 ナチョ・リブレ 』 ( 次点:『 アザーズ 』 『 百万円と苦虫女 』 )

■今年いちばんよかった曲
  『 foot of the mountain 』 a-ha

■今年いちばん印象に残ったこと
  幻冬舎ルネッサンスのHPのバナーになったこと。

■今年いちばん悟ったこと
  欲を出さないほうが 自分をコントロールできるし、 いろんな発想がでる。

■今年いちばん変わったこと
  こうしてブログを書いている自分がいること。

■今年いちばん努力したこと
  キャラクター像の掘り下げと プロットの練り直し。

■今年いちばんの収穫
  自分の書き方の輪郭がぼんやりと見えてきたこと。(まだまだ模索中)

■最後にひとこと
  来年もどうぞよろしくおねがいしま~す。


  以上、 本年はこれでおしまいです。
  どうかよいお年を。
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書店まわり

2009-12-27 18:13:23 | オレンジ病棟


昨年のいまごろ、 書店さんをまわった。 発売されて間もない
『 オレンジ病棟 』 の見本と手紙、 注文書を持っての挨拶まわりだ。 

策士である 担当編集者さんのアイディアだった。


いま手もとに、 当時まわった書店さんのリストと 一店ごとの感想がある。
一日で十数店まわったようだ。 

電車を乗り継いでの営業である。 ふだん行くことのない渋谷、 新宿、
日本橋、 横浜といった都心を 新人の演歌歌手のようにまわった。


一冊だけ入荷しているところ。 人気作家さんのとなりに積んであるところ。 
扱いはさまざまだ。

――年末で相手は忙しいのだ。 ぱぱっと話し、 ぱぱっと去らねばならない。

そうしたおもいが強すぎたせいか、 最初は先走りすぎて会話が空回りしていた。


だが、 某書店さん文芸書担当の方とお話したとき、 ひょんなことから
流れが変わった。

「どうも お忙しいなかすみません。 今週こういう本をだした朝倉って
いう者なのですが…」

「ええ? 朝倉さんていうのですか? 私も朝倉っていうんですよ」

「……すみません。 朝丘でした」

――ばかー!! 自分の名字(みょうじ)まちがってどうする!

自分の大ボケが糸口となり、 この担当者さんとは会話が弾み、
たくさん元気をいただいた。

おかげで緊張がとけて 心にゆとりができたせいか、 その後まわった
書店さんでは、 いい感じで話せるようになった。


『 オレンジ病棟 』 は発売された翌週、 紀伊国屋書店さんの、
幻冬舎ルネッサンス書籍の 売り上げランキングで二位になることができた。

表紙や帯の力もあるだろうが、 挨拶まわりをした書店さんの 何店かで
平積みにしていただいたおかげだ。 

深謝。


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みるティーブレイク

2009-12-25 21:32:18 | ミルティ


……癒されてください。

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サッカー教室

2009-12-23 18:41:21 | 日記

川原を ほてほてと歩いていたら、 五才くらいの子どもの
サッカー教室が行われていた。 練習が終わったところだった。

コーチ、 サッカーボールを 小脇 (こわき)にかかえ、
「それでは先生に 練習が終わったあとの 〝 ありがとうございました 〟 を
言いましょう。 せーの…」

「ありがとうございました」

一斉に 身を屈する子どもたち。
じつに素直だ。

コーチ、 見学にきているヤンママ軍団の顔色をうかがいながら、
「こんどは反対側をむいて、 ママにお礼を言いましょう。 せーの…」

と、 ここでひとりの子どもが 面前の母親から逃げだした。

――おおっ! いいぞ~!

ぼくは ププッと吹きだしながら、 その やんちゃ坊主を支持した。

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『 フォーチュン ・ クッキー 』

2009-12-20 19:13:07 | おすすめ映画・DVD
 本日は、 おすすめDVDの紹介を。


 『 フォーチュン ・ クッキー 』

 ひょんなことから 母と娘の身体(からだ)が
 入れ替わってしまうコメディ。

 ぼくには すこしテンポが早いので、 毎晩 ちびちびと観た。
 ふつうの人には ちょうどいい塩梅 (あんばい) かも。


 母と娘が入れ替わった時点で、 ラストは元 (もと) に戻るんだろうな、
 っていうのは 目に見えているのだが、 そこに帰するまでのプロセスが
 なんとも面白い。
 
 娘になってしまった母は、 突然 まじめな模範生となり、 仲間から
 ノリが悪いとおもわれるようになる。

 一方、 バンドをしている娘のほうは、 母の身体のまま
〝 ロックな自分 〟 をつらぬき通すのだが、 これが大ウケ。

 母は娘を演じきり、 娘は母を演じきり、 それぞれの日常生活や恋人を
 フォローし合いながら、 互いの明るい未来を築こうとする。

 それぞれの恋人が、 自分の娘や母をどうおもっているのかも 知ることになる。


 人は相手の立場に立たないと、 その人のほんとうの気持ちや事情が
 呑み込めないことが ままある。
 
 この映画は、 そのことを観る者に 実感としてわからせてくれる。


 『 バック ・ トゥー ・ ザ ・ フューチャー 』 を面白いとおもった方に、 
 とくに観てほしい作品です。

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メインキャラクターが三人いる理由 (その2)

2009-12-17 21:32:57 | オレンジ病棟

さて、 問題は 主人公クルミの育毛の行方 (ゆくえ) をどうするかだ。
これについては、 ほんとうに頭を悩ませた。

〝生えた〟〝生えなかった〟で物語を終えてしまっては、 話が浅くなり、
それまで積み上げてきたものが 台無しになる気がした。


そこで、 〝生える〟〝生えない〟 という概念を アウフヘーベン
できないか考えることにした。 第三の選択肢である。

アウフヘーベンというのは、 中島らもさんが よく好んで使われていた
コンセプトだ。

簡単に書けば、 AとBという ふたつの相反する考えから、 
それよりもう一段上の Cという考えを導きだすことである。


ありとあらゆる育毛を試みた結果、 クルミが辿(たど)りついた境地。
それがいかなるところであるのか、 あえてここには書かない。

人間にとって、 時には すごく必要な要素だったりする。
 

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メインキャラクターが三人いる理由 (その1)

2009-12-14 21:34:48 | オレンジ病棟

『 オレンジ病棟 』 を書くにあたり、 育毛に関するさまざまな文献を
読みあさった。 


小難しい育毛理論を日常会話に変換していくのは、 けっこう骨な作業だった。
実際にみかん酒をつくり、 自分の生えぎわに塗ってみたりもした。

ある本に 「 シャンプーは よくしたほうがいい 」 と書いてあったかとおもうと、
別の本には 「 シャンプーは あまりしないほうがいい 」 などと 記されて
いたりするので、 読んでいくうちに 正解はないような気がしてきた。

そこで、 キャラクターごとに 独自の育毛法を持たせることにした。


また、 ハゲ方にも いろんなタイプがあることがわかった。
同様に育毛をしても、 タイプにより 予後は異なってくるのだ。

そこで、 三タイプのハゲを登場させることにした。
M字型ハゲ、 スカスカ型ハゲ、 頭頂部を左右の髪でおおったO型ハゲだ。


比較的よくなると言われているタイプには、 わりと忠実に 髪を回復させた。

もはや回復は難しいだろうという者には、 〝 反則技 〟 を使わせた。


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表紙のイラスト解説  (その10)

2009-12-11 22:00:18 | オレンジ病棟

ようやく歩けるようになったクルミは、 リハビリ病棟へ。

ベッドに横になっていると、担当医の松本女医が顔を見せる。 
そのままふたりは病室を出て 廊下を歩くことに。

クルミの歩容、 歩行スピードなどをチェックするためだ。



閑話休題。
今週近所の図書館へ行ったときのこと。

何気に『 オレンジ~ 』を検索してみたら、 三冊とも貸出中になっており、
しかも 予約待ちがふたりいて、 ちょっと面喰らった。

発売から一年。 新作に追いやられ、 正直 書棚から消えても
おかしくはないだろうに、 なぜに今ごろ予約待ち!?(汗)

このブログを見ている キミのしわざだな?(笑)


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みるティーブレイク

2009-12-10 21:39:50 | ミルティ


……ちょっと ひと息。

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丹下京子さん 最新情報

2009-12-09 21:36:46 | その他、 インフォメーション

『 オレンジ病棟 』 の表紙でたいへんお世話になったイラストレーター、
  丹下京子さん (末は 〝世界の丹下〟か!? ) の最新情報を
  お届けします。


1. 婦人公論別冊「快楽白書」 (発売中)で 挿絵を描かれています。

2. 日本橋三越フリーマガジン 「lLepont」 57号の表紙を描かれています。

3. 月刊誌コレカラ (リクルート) で挿絵を描かれています。

4. 隔月刊誌OZplus ( スターツ出版 ) で挿絵を描かれています。

5. DHCの健康食品カタログ 「みんな、げんき?」 11月号で、
   挿絵を描かれています。

6. フリーペーパービーナスニュース (浦安市) の表紙を描かれています。

7.月刊日本語 (アルク) 最新号発売中。 今回は「Dr.コトー診療所」 の
  脚本家 吉田紀子さんのエッセイ 「ことばのココロ」 挿絵と表紙の絵を
  描かれています。

8. 「子供と遊び」 展 オーパギャラリー(表参道)の展示に参加されました。

 
  個人的には、 日本橋三越のフリーマガジンのイラストが、
  毎回すごく気に入っていて、 今後も期待大です。

 ↓ をクリックすれば、 丹下さんのHPを見ることができます。

 Kyoko Tange Illustration
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コンサートへ行く (その4)

2009-12-08 21:30:13 | おすすめ音楽

お目当ての曲が始まった。
間に合ってよかった。 まだ演奏されていなかったのだ。

『 foot of the mountain 』

山の麓 (ふもと) でも 暮らせるよ、 てなことを歌った曲だ。

歌詞のなかの、
「 silence always win (沈黙は いつも勝利する) 」
というところが、 なぜか とても気に入っていた。

ぐっときた。

この一曲を生 (なま) で聴けただけで、 もう十分すぎるほど来た価値はあった。


中学のとき、 初めてコンサートに行ったのが a-haだった。
あれから二十四年。

――何事も始まりがあれば、 終わりは来るものかもしれないな。

しみじみ肌で感じながら、 コンサート会場をあとにした。



下のアドレスをクリックしていただければ、 今年のコンサートで
『 foot of the mountain 』 を演っているa-haが見られます。

http://www.youtube.com/watch?v=vRUegTude48

いい感じなので、 よかったら見てみてください。
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コンサートへ行く (その3)

2009-12-05 20:27:40 | おすすめ音楽

JCBホールのロビーは シンとしていた。
コンサート開始から 七十分くらいが過ぎていた。

病院で 脳検査の結果を聞いたあとで、 しんどくなっていた。

手紙と亀は、 入場してすぐに、 担当の係員に手渡すことができた。


二重扉のなかへはいると、 なじみのあるヴォーカルが
全身を包み込んだ。

ノッている人たちの面前を横切っては悪いので、 無理に 自分の
座席へは行かず、 そのまま二階席のうしろの通路で
ステージに立つa‐haを眺めた。


ステージ中央には、 ヴォーカルのモートンさん。
天上的な美声は、 生 (なま) で聴くと、 より 光彩を放っていた。

『 summer moved on 』という曲では、 21秒間息継ぎなしで歌うという
至芸(しげい)を披露し、 大喝采 (だいかっさい) を浴びていた。


ステージ右手では、 ギタリストのポールさんがバンビのように
跳(は)ねながら、 ギターを弾いていた。

寡黙 (かもく) なポールさんは、 ぼくにとって 特に気になる存在だ。
かつて 友だちから 「 朝丘さん、 しゃべらなさ過ぎ 」 とか言われちゃっていた
ぼくには、 どこか他人とはおもえないところがあった。

作曲の才能には すごいものがある。 赤ちゃんのおしゃぶりのように、
いつもギターを携 (たずさ) えている。 根っからのミュージシャンなのだ。


そして、 ステージ左手では、 キーボードのマグスさんが
熟 (こな) れた演奏を披露している。

曲の合間に、 一生懸命 会場を盛り上げようとしていた。
気づかいができる人なのだ。 きっと優しいのだろう。


ヒートする会場とは正反対に、 ぼくの心は
異様な静けさに包まていた。

五年前、 交通事故で死にかけた自分が こうして会場の熱狂のなかに
いることが、 とても不思議だった。

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コンサートへ行く (その2)

2009-12-02 21:30:46 | おすすめ音楽
手紙は毎日三行くらいずつ書いて、 およそ二週間かけて仕上げた。

一人ひとりの手紙に、 これまでのお礼と この先の人生のエールをちりばめた。

名曲をしこたま生んでいるにもかかわらず、 メンバーのなかでは
いくぶん地味な ギターのポールさんには、すこしだけ多めに 
励ましの言葉を入れた。


出来上がった手紙を英訳してもらうため、 以前 家族がお世話になった
ECCの講師、 IVYさんに送った。

IVYさんはa-haの追っかけ経験があり、 英会話の授業中、
生徒にa-haの曲を聴かせたこともあるツワモノだ。

IVYさんの話では、 メンバーそれぞれに ネットでメッセージを送れるとの
ことだったが、 そういったスキルを持たないぼくは、 むかしの人のように
手紙を書いて渡すしか 術 (すべ) はなかった。


二週間後、 IVYさんから 英訳された手紙とともに 四匹の亀が届いた。

この亀はIVYさんのお手製で、 五円玉にきらきらした紐 (ひも)を
通して作られたものだった。

一匹はぼくのお守りに、 残りの三匹は 手紙と一緒に
メンバーの三人に渡してほしいとのことだった。
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「オレンジ病棟」発売中


この本が少しでも、心の和みとなりますように