goo blog サービス終了のお知らせ 

きもの綴り

麻の葉が愛する着物や日々感じたことを気ままにおしゃべり

仕立て屋さんに

2007年10月24日 | 着物
お友達に長襦袢をしたてたい人と、袋帯を仕立てたい人と、コートを染め直したい人がいて、

時々お直しや染み抜きをお願いしている仕立て屋さんにご一緒しました。



花うさぎ

六甲のふもとの閑静な住宅街にあります。
全寮制の和裁学校も併設していて、対応してくださるのはそちらの先生。
なんでも相談にのってくれます。
母の白大島の染み抜きをお願いした仕立て屋さんです。


袋帯は黒地にブルーと銀のモダンな柄。
角度によっては柄が明るく浮き上がったり、地の黒にすんなりなじんだり。
素敵な帯です。

どんなに色柄が気に入った帯でも、締めにくいとどうしても出番が少なくなります。

芯の堅さや、芯と生地との相性で、締めにくかったり締めやすかったり。

私も数々の失敗を重ね、かねてから難しいもんだ、と思っていましたが、

ここは帯芯を8種類も用意されていて、和裁士の先生が生地をみて、芯を決めてくれます。

さぞ締めやすい具合に仕上がることでしょう。



もう一人のお友達の道行きコート。

嫁入りの時に持たせてもらったという道行コートは、いずこも同じ、まっ朱色。

色を抜かずに上から染めるなら、限られた色になるけど、
その中に彼女が気に入ったどんぴしゃの色があり、よかったね。

洗い張りして、染め直して、仕立て直し。
せっかくだから少し丈もだして、羽裏も違うものを探して。
それでも、新しく誂えるよりは安くできそう。

人様のものなのに、私もとっても楽しみです。










ピンクの小紋

2007年10月23日 | 着物
嫁入りに持たせてもらった小紋。
江戸小紋の地に流水の模様。



嫁入りダンスの中はピンクやオレンジ、まっかっかのオンパレード。
40歳後半になって、着物を着始めた私には、
モウムリ!と思えたものばかりでしたが、
最近こんな色も着てみたくなりました。

元々ピンクは好きな色。だけどお洋服だともう何十年も着ていない。
着物だと全身だから、洋服よりももっときついと思うのだけど、
なぜか、ピンクの着物が悪くないと思うこの頃です。




ネットで買った名古屋帯。
白地にちょっと渋めのいろんな色の扇子が入っているこの帯。

こんな甘い色の着物とあわせれば、甘さをおさえてくれて、
逆に、ジミ~なきものとあわせれば、ちょっと若さを添えてくれ、

不思議な帯。


母の白大島

2007年10月16日 | 着物
 

春に染み抜きにだした母の白い大島
難しいといわれていましたが、見事にきれいになって帰ってきています。

古くて(15年以上前のしみに違いない)なんのしみかもわからないのに、
よくきれいになったものと、しかも、5000円で、

紹介してくれた仕立て屋さん、きれいにしてくださった悉皆やさん、

母になりかわり、この大島になり代わり、感謝です。


ちょうど母が今の私の年令の頃作った着物なので、八掛もいいお色。

大切に着たいと思います。



真夏に染み抜きから帰ってきて、袷になったら一番さきに着ようと思ってました。

白大島だけど、どうしても春まで待てなくて。

本日着物でおでかけの予定でしたので、

このコーデで用意して楽しみにしていましたが、急にキャンセル、ザンネン!





菊の刺繍の塩瀬の帯で秋らしく。

帯揚げは紅葉した銀杏の葉っぱ色。
八掛の色ともあっているし、帯の菊の花芯ともあっているので。



このみかんのようにみえるお花、着物や帯によく見ます。

万寿菊、という柄だそうです。





着物と生理

2007年10月10日 | 着物


先日スマップの番組にアランドロンが!

中学の頃、太陽がいっぱい、を見て、死ぬほど好きになりました。
学校の近くに、外国の歌手や俳優のポスターだけを売っている不思議な店があり(当時の私にはそう見えた)、
父に頼んで連れて行ってもらってアランドロンのポスターを買ってもらいました。
あのお店、なんだったんだろう。。。謎。


73歳になる彼もなかなか素敵でしたが、
やっぱり私の中のアランドロンは永遠の美青年。
銀色に光る鋭いナイフ、簡単には触れない、近づけない、
そんな若い頃のアランドロンに今も魅了されています。




さて、アランドロンとは全く関係ない、今日のびっくりなタイトル。
整理の誤字ではなく、生理、です。




着物を着るようになってから気になりだしたことのひとつに生理のことがあります。

まあ、そろそろ終わりを迎えようという年令ではあるのですが、

それゆえに、予測も立てにくくなったりしているのも事実で。

せっかくの着物でお出かけの計画も、ドタキャンせざるをえないことも何度かありました。

とはいえ、そう頻繁にあることではないし、この悩みもあと何年かのことですので、
あきらめてはいたのですが、

実はピルがこの悩みを解決してくれることを知りました。

ピルは避妊薬として知られていますが、
実はそれ以外にもいいことがたくさんありまして、
生理周期がきっちり決まりますし、ずらすことも簡単にできるのです。
ホルモン剤ですから、更年期のホルモン補充療法の治療薬にも使われているので、
わたしのような微妙なお年頃の女性には一石二鳥、三鳥なのです。

で、婦人科ですすめられたこともあり、3ヶ月ほど前から低容量ピルを飲み始めました。

過多気味だった量が少し落ち着き、きっちり28日周期でくるので、大変らくになりました。
生理になっちゃったから、着物着れないよぉ。。。なんてこともなくなりました。

そして、なんだかお肌の調子もなのです。

お薬ですので安易にどなたにでもオススメはしませんが、
私の体やライフスタイルにはよく合っていて、
しばらくはつづけてみようかな、と思っています。


さて、昔の人はどうしていたのでしょう。
私にピルを勧めてくれたかたが、ある本に書かれていたおもしろい話を教えてくれたのですが、

昔の人はおしっこを我慢するように、生理もしっかり我慢していたのだそうです。
そしておトイレに行ったときにまとめ出し(なんだか変な表現ですが)できたのだそうです。

ほんとかな~、、ちょっと半信半疑なのですが。。。

「オニババ化する女~女性の身体性をとりもどす~」
光文社新書//三砂ちづる著/

他にも興味深いことが書かれているようで、ちょっと気になる1冊です。





初袷

2007年10月09日 | 着物

いよいよ袷。
お天気が怪しかったので、ポリの袷に、リサイクルで買ったどうでもよい帯。
・・なんてゴメンナサイ、結構使っています。


この着物は一番最初に買った着物ですが、なにかと重宝しています。

帯も最初の頃、リサイクルショップで3000円で買ったものです。

あわせやすい色なのですが、短いのです。

着はじめの頃、お食事に出かけた先で、お太鼓がポニーテールに!!

たれのおりあげが短くて、帯締めから抜けてしまったんですね。

幸い羽織を着ていて助かりました。

小春日和の汗ばむ陽気でしたが、ランチの間も、その後の散策も、お茶も、羽織を脱がずに通しました。
羽織サマサマです。







源氏香ってなに?

2007年10月06日 | 着物

着付け教室に飾られている帯。
一見ただの四角、色紙がならんでいるように見えますが、一つ一つの模様が源氏香です。

源氏香という文様、以前から不思議な文様だと思っていました。

古代文字のようでもあり、近未来的なようでもあり、
日本古来の文様なのにエキゾチックなような、なんだか気になる文様です。

いったい源氏香ってなに?

ということでちょこっと調べてみました。


この縦線と横線がいろいろに組み合わさった文様は、全部で52通りもあります。

一つ一つに名前がついていて、この名前が源氏物語の巻の名前からつけられています。
例えば、私でも知っている超有名な末摘花とか、夕霧とか。
ただし源氏物語は全54巻あるので、1巻の桐壺と54巻の夢浮橋は除かれています。


で、源氏物語の名前がつけられているこの不思議な記号、これはなんなのさ、ということですが、
これは江戸時代にはやったお香遊びに用いられた図なのです。

何種類かのお香を焚いてにおいをきき分けるという遊びですが、
源氏香は、5つの香りを焚いてきき分けるものです。
5つの香りといっても5種類の香りを5個ずつ用意した25のから選ぶ5個ですので、
5つとも同じ香りであることもあれば、5つとも違うこともあり、
また一つ目と3つ目だけが同じ、ということもあります。

それをこの図で答えるのです。

縦の線がたかれた5つのお香で(右から、焚かれた順番のお香をあらわす)
同じお香があれば横線で結びます。



例えば上段右は
1番目はそのままなので同じ香りはなかった、
2番目とと3番目と4番目が横線で繋がっていますから、この3つは同じ香り、
5番目はそのままなので、これも同じ香りはない、ということになります。

上段左端は
1番目と3番目と4番目が横線で繋がっていますから、この三つが同じ香り、
2番目と5番目が同じ香りです。

このようにして出来た記号を、さらにその名前で(源氏物語の名前)でこたえるのです。

ちなみに右端のは関屋、左端のは胡蝶という名前です。

これが源氏香という遊びです。


と、まあ、長ったらしくなってしまいました。

以上、ずっと気になっていた源氏香についての、プチ研究でした。

(補足、訂正があれば、教えてください。)



しかしこの遊び、複雑怪奇すぎます。

私の鼻づまり傾向の嗅覚はきっとどの香りも判別できないでしょうし、
記号の名前を覚えるのもムリ。
源氏物語は高校の古典の時間にちょこっとかじっただけですし。。。
だいたい、源氏物語のタイトルの漢字、読めないものも多々あり。。オハズカシイ。。。

文学という知性と、嗅覚という本能、この両方を組み合わせて競うという、
なんと高度な遊びを楽しんでいたことでしょうか。
いったいどんな人たちに愛されていた遊びなのでしょう。
興味はつきません。

本当に粋な遊びでございまする。

(なんか日本語がおかしくなってしまいましたでございます。。。)

久々のお太鼓

2007年10月02日 | 着物

いつものポリの単に紺の刺繍の名古屋帯。



2ヶ月?いえいえ3ヶ月ぶりくらいのお太鼓
うまく出来なくて焦りました。
何にでも合う重宝な色だけど、帯芯が柔らかく形がとりにくいです。

やっぱり右が下がってますわねぇ。



この刺繍、相良刺繍というそうです。多分。
フレンチナットステッチみたいな小さな丸い玉りんこが集まって、図柄をあらわしています。
色無地の刺繍紋にも良く使われています。

狭い面積に粒の揃った玉がびっしりと詰まっているのが上等モノなのでしょうが、
なんとも、控えめ、地味、そして、どの玉りんこも大きさや向きが大変個性的ではありませぬか。
ジーっとみていると、可愛いらし~く見えてきます。


そういえば嫁入りに持たせてもらった色無地、紋と裾模様が、相良刺繍だったような。

今度見てみます。








博多帯の証紙の色

2007年09月28日 | 着物
  
博多織の帯の証紙。
ひし形で囲われた「博多」の文字の色が違います。
この他に金色もあります。

博多帯は糸のランクで証紙の色が違っているのだそう。

藤色は一番安くて、使われている糸がくず糸、なのですって。
半幅帯だと百貨店のバーゲンで5000円くらいで買えます。
私は3980円で売っているお店で買っています。
・・・ってそんなにたくさん買ってるわけではないんだけど


緑と金は、藤色よりランクが上で、緑と金の間にはそんなに大差はないそうです。
緑を買っておけばまず安心ということらしいです。



お友達が博多に旅行に行った時にあちらの百貨店でかった半幅は23000円(定価)もしたそうで、
3980円のお店に一緒に行った時にはたいそうおちこんでましたが、
彼女の半幅の証紙の色は緑でした。
証紙の色の話をしたら、ほっとしていました。


博多織りの半幅が大好きです。
何本か持っていますが、自分で買ったものは全て藤色の証紙。でも充分に満足。
唯一、嫁入りに持たせてもらった半幅が、証紙をはがしてしまっているので定かではありませんが、
締める時の音や締めやすさが全然違うので、多分これは緑かな?と思っています。

ちなみに金色の証紙はまだお目にかかったことがありません。
私にとっては幻の金の証紙。。。です。




バラ柄のポリと博多半幅

2007年09月26日 | 着物

先日の薔薇柄のポリの単に博多織の半幅

グレーが微妙な色合いで色合わせが難しいです。

帯締めの色でなんとか調和を試みたのですが。

 
帯締めは1本300円也の細めの組紐(一応正絹)。
色違い2本を後ろで交差してしめています。
安物の細い紐、2本束ねても全然締まりませんが、半幅に飾り程度に結ぶには間に合います。
何色か揃えておくと、色あわせの難しい時に組み合わせて、色の緩衝材?みたいに使えるかも。



後ろはこんな。

リボン結びをして長めのたれをふたまきして垂らす、角割り風。
柔らかい帯や若い娘さんなら兵児帯でやると、ふわふわっと花のような華やかさがでますが、
しゃきっと博多の半幅でかっちり作っても大人な可愛さです。

バラ柄のポリ単

2007年09月20日 | 着物

今年のこの暑さ、10月にはいってからもしばらくは単が重宝しそう。
昨日の小豆色の紬は更に手直しが必要で間に合いそうもありません。
いつもの1枚ではとてもじゃないけどこの残暑は乗り切れないと思っていたら、
こんなかわいいポリの単に出会いました。

生地はよくありません。
硬くてざらざらでぶあつくて身体へのなじみも悪い。
なでるだけで着にくそうなのがわかります。
でも、でも、この柄!かわいいでしょう!?

大柄の縞系は難しく、色柄がどんなに気に入っても、
はおってみると全体のバランスや配色の濃淡がなんか変、というのが多かったのですが、
これは○!

突合せ(縞が左右対称になる)で仕立てています。
突合せは野暮ったいと思っていたのですが、そうでもなくて、
安かったこともあって(3980円!!)買ってしまいました。

大胆でモダンなバラ柄、着ていく場所は選びそうですが、
遊び着にちょっと冒険しちゃおうかな、と思っています。