旭川の野生の胡桃(クルミ)は鬼胡桃(オニグルミ)です。
その果実は 普通の胡桃よりずっとコクがあって 味わい深くて、とても美味しいので 食べたいと思うのですが、
その殻は鬼のように堅くて、ちょっとやそっとで割れるものではありません。
むかし・・・旧ソ連に演奏旅行に行ったことがありました。
モスクワやレニングラード(今のペテルスブルク)には物資が少なかったのですが、くるみ割り人形をみつけました。
西側諸国との冷戦時代のソ連は とても怖いイメージで、なにかあったら「シベリア送りになる」というのが常套句のように使われる時代でしたが、
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」は大好きな曲でしたから、ソ連のくるみ割り人形なら本場のくるみ割りだから、強いにちがいないと大喜びで買って帰りました。
帰ってオニグルミを割ってみると、ソ連のくるみ割り人形は一個も割ることができずに、壊れてしまいました。
やっぱりソ連のものは品物が悪いと そのとき思いましたが、そうではありませんでした。
そのころ私は胡桃といえばオニグルミしか知らずに、すべてものすごく堅いものだと思っていましたが、一般的な食用の胡桃は 殻がやわらかくて 簡単に割れるものだったのです。
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