あるまこ~

ITコンサルタント&山岳ガイド協会公認 山岳ガイド&インターネットショップ ラブジアース店長&LOC代表の徒然日記。

Denali#3 アンカレッジからタルキートナへ

2006年06月01日 23時06分48秒 | 【2006年マッキンリー遠征】
↑みんなの共同装備一式。食糧、バーナ、テントなど。

 7時に起きた。ホステルのベッドは、全て2段ベッドでキシンでうるさかった。朝から小雨、ちょっと寒い。7時45分のバスの予定が、15分くらいに来て、20分にはタルキートナに向けて出発。車内で二人の男性と会い、一人は今回で4回目のデナリトライ、もう一人はガイド山行みたい。途中、ウォルマートによってマックで朝食を取る。

 タルキートナに10時頃着いて、バスのドライバーに町を案内してもらった。郵便局、レストラン、ショップ、お土産やなど、小さい村って感じだった。レンジャーステーションの角を曲がりバンクハウスに着く。荷物を降ろし、二階の左に曲がった部屋をとる。5人にはぴったりの部屋だ。バンクハウスは、タルキートナエアータクシーの付属の宿泊施設で、デナリ登山する人やエアタクシーで観光する多くの人が利用する。シャワー、トレイ、ベッド、市内限定?の使い放題の電話、冷蔵庫、レンジ、電気コンロ、キッチンなどがあり、とてもインターナショナルな宿泊施設。デナリ登山者が残していく食材もたくさんある。ここでお米をもらっていった。

 11時くらいから、永野さんと別れて4人で町を歩いた。永野さんはデナリまでのセスナの予約確認などするため、タルキートナエアータクシーのオフィスに向かった。町をみんなで歩きまわり、小さいほうの雑貨屋に12時頃着いて、ちょうど永野さんと会う。いっしょにホッとドック屋で昼食を取る。バッファローの肉のウィンナーに長谷川さんがえらい気に入ってた。「この旅で一番美味しかったものになりそう」と言っていたのが印象的だった。その後、ナイフ、タオルなどを買ってレンジャーステーションに向かう。

 レンジャーステーションで無事チェックを済ませ、スタッフの説明を聞く。装備、トイレ、ルートの説明をしてくれた。装備について、どのくらいの食料か、燃料、スノーシューかスキーかなどを聞かれ、問題が無いことを確認。ウェストバットレスルートをLP~頂上までのルートを説明してくれた。BCに設置されていたトイレは撤去されたらしい。トイレを4つ借り、コンスターチ袋を20枚くらいもらった。1.5時間くらいの説明だった。イメージしてたよりレンジャーの人が普通だったことになんか驚いた。もっときちんといろいろ聞かれたり、厳しい言葉をかけられると思ってた。マチ針を一つもらって、ステーションの中にあるマップボードの広島あたりに針をさした。崎谷さんと私が広島出身だったので。

 レンジャーステーションで説明を受けた後、タルキートナリバーの河原に行ってデナリを見ようとしたが、見えず。17時まで自由行動になった。チームの構成、食料、ルートなどを相談するため、永野さんとオレでいろいろ相談し、ほかの3人は町を歩いてた。その後、3日分の食料を買い足し、メシを食いにピザ屋へ。サンドイッチを食べた。

 17時10分頃、バンクハウスに帰る。3人はオニオン、ポテトスープをバンクハウスで作って食べてた。また、デナリを見にいって、荷物を整理したりした。はじめて見たデナリ。とにかくでかかった。ここから何十キロ離れている山がこんなに大きいものか!参ったなぁ、とにかくデカイ。

 デナリを見て、印象に残ったシーンが三つある。一つは、ここ(タルキートナリバーのほとり)から見たデナリ。はるか彼方に見える山肌は、ハンターやフォーレイカーとは比べ物にならないほどでかく、ピンとこない大きさだった。どのくらいでかいのだろうか?と。二つめは、セスナに乗って見た時。どんどん近づいてくるデナリは、麓の氷河やまわりの岸壁と比べて、ベリーヒュージ。参ったなこりゃ...って感じだった。三つめは、フットボールフィールドから見た時。

 18時20分頃から荷物を分け、パッキングを始めた。薬やアミノ酸などの栄養剤の説明、共同装備を分けた。サプリメントは、総合ビタミン剤とカルシウム、アミノ酸系など20日分くらい。みんなパッキングして、ダッフルが10~14kg、ザックが9~14kgくらいになったと思う。終わったのが、22時頃。長谷川さんの口数が異常に増え、かなりハイになってた。パッキングしているときに、永野さんが
 「長谷川さん、かなりハイになってるね...」
 「そうかも」
 ちょっと落ち着いたみたい。

 バンクハウスで永野さんは、いろいろな人にデナリの状況を確認してた。クレバスの位置、雪の質、天候、特に気にしていたのはトイレ。バンクハウスで確認したところ、BCにトイレが設置してあるみたい。アメリカ人の二人組みは、LPからC1までの道のりでクレバスに20m滑落し、どうにかBCまで行ったが、BCで高山病により敗退したみたい。かなり疲れていた。日本人も一人居た。

 23時頃には、みんな寝た。24時頃からまた永野さんと街中のベンチでミーティング、ルートの確認や食料などの確認をして、26時頃には寝た。タルキートナの夜は寒かった。まあ、半そででウロウロしてるからか。

■テント分け■
 共同のテントは、3人用と4人用が一つずつ。2人と3人にわかれる。チーム分けはとりあえずこんな感じになった。また、問題があれば変更することになった。
 3人用 永野さん(隊長)、長谷川さん
 4人用 岡村(副隊長)、崎谷さん、藤井さん
 チームの運営(食事、テント設営)や力量などをいろいろ相談し決めた。

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