川端と影田のやり取り
「川端さん、明けましておめでとうございます!」と影田
「影田氏も明けましておめでとうございます!」と川端
「いよいよオリンピックイヤーになりましたね。」と影田
「ほんとだね。でも実は自分には二度目だからな。オレは1964年の
東京オリンピックを見ているから。」と川端
「なるほど。」と影田
「面白いんだよなあ。オレはさ、当時上福岡(現ふじみ野市)にいたんだよ。
父が公務員だったので2階建ての公務員宿舎に自分は家族と住んでいたんだ。」と川端
「そして前の年、1963年のある日、オレは近所の年長の子どもたちと一緒に
その公務員宿舎の敷地を歩いていてさ、そのとき年長の女の子が
『来年、オリンピックだねえっ』っていうわけさ。だから自分にもオリンピックと
いうものが何となくわかっていて、とにかく来年すごい大会が日本で開かれると
いうことは知っていたんだ。」と川端
「だからさ、令和2年の今年、小学校に上がる小学1年生と自分は立場が
同じというわけだ。」と川端
「なるほどね。川端さんが小学校に上がった年が東京オリンピックの年だったんですね。」
と影田
「そういうこと。」と川端
「ふ~ん、なるほど。」と影田がいった。