再読のための覚え書き
外套・鼻
ニコライ・ゴーゴリ(1809-1852)
平井肇訳
風刺の効いた二作品。
《外套》
単調な仕事を誠実にこなす役人のアカーキイ・アカーキエウィッチは、背が低く、禿げ上がり、顔にはあばたがあるという冴えない風貌で、同僚のからかいの対象だった。
厳しい寒さが迫るペテルブルグ。手持ちの外套は傷み過ぎて繕えず、大枚を叩いて新調するが……。
《鼻》
理髪師のイワンが朝食を食べていると、パンの中から人間の鼻が出てきた。どうやら常連客で役人のコワリョーフの鼻を削ぎ落としてしまったものらしい。
自分の鼻がないことに気付いたコワリョーフは、街中で偶然、自分の鼻が歩いているのを見つけるが、足早に逃げられてしまう……。
2022.11.13読了
外套・鼻
岩波文庫
1938年1月20日初版発行
1977年5月10日33刷
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