雨の朝 巴里に死す
F・S・フィッツジェラルド(1896-1940)
飯島淳秀訳
チャーリーは、過失で妻のロレインを死なせてしまう。憤る義姉は、預かった幼い娘オノリアを返そうとしてくれない。チャーリーは必死に義姉を説得するのだが……。
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小説は、チャーリーと義姉の間の、娘を巡る駆け引きが中心だが、エリザベス・テーラー主演(妻ロレイン役)の映画(1954米)にもなっていて、こちらは夫婦のすれ違いがテーマになっているようだ。
他に、贈られたカットグラスのボウルによって数奇な運命を辿る女を描く「カットグラスの鉢」と、フィッツジェラルド自身を投射した少年が懺悔をする「罪の赦し」の二篇を併録。
2021.4.17読了
雨の朝 巴里に死す
角川文庫
昭和30年4月20日初版発行
昭和31年12月10日5刷
旧仮名遣い
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