お気楽魔女の華麗なる日々!

イモリや薬草をグツグツ・・・は一昔前の魔女のお話。今の魔女は日々こうして創られる !

AEAJ機関誌に掲載されました〜♪

2016-07-20 | 緩和ケア

2007年 2月の寒い日…
母が宝塚市立病院に救急搬送されました。

1週間くらいの入院で済みましたが、
その入院は私のアロマ人生を
大きく変えたのです。


母の付き添いは、
姉2人と3人でのローテーション。
もうアロマ屋さんをしてたので、
コンセントライトと精油を数種類。
4人部屋のカーテンで仕切られた空間には、
精油の香りを漂わせていました。

看護師さん達が、
「今日は何の香りですか?」
「この香り…染みるわぁ〜」
「このお部屋に来ると癒される〜」
と、なかなかの評判


ある日 姉が
「アロマの事を聞きたいって
看護師さんが言うてはったよ〜」と。
これが…
アロマセラピー委員会への第一歩でした。


看護師さん達は、
「精油やライトは揃ってるけど
院内でどんな風にアロマを拡げればイイか
わからなくて…」と悩んでたそうです。
代替補完療法のアロマチームとして
看護師さん達が月1回集まってるので、
3月から参加する約束をしました。


2007年3月。
宝塚市立病院アロマボランティア開始。
代替補完療法の1つとして、
緩和病床からスタートです。

ナースステーションにおける芳香浴。
(今では院内30箇所に拡がってます)
足浴における精油の使い方、
精油で作る消臭スプレーや
眠り辛い患者さんへの香りのアプローチ…
できる事をみんなで考え…
副院長先生や看護部、
事務局の理解によるバックアップもあり
少しずつ積み上げる事ができました。


大きなうねりとなったのが、
緩和病棟と同時に発足した
日本初の『アロマセラピー委員会』です。


その活動が、
AEAJ機関誌に掲載されました。




母が繋げてくれた
宝塚市立病院とアロマの縁。
大切に大切に育てて…10年目。


バーバッ!見てる〜⁈


2008年からはトリートメントも開始。
今ではアロマボランティアの仲間も増え
いろんな事に出会いつつ、
1つ1つ積み重ね、
楽しくボランティアに関わってます。


アロマボランティアが増えるとイイなぁ〜❣




Tonight's full moon〜












アロマテラピーの…。

2015-08-24 | 緩和ケア
8月
末広がりの暑い日に、
日本死の臨床研究会 近畿支部さん主催で
アロマテラピーの研修会をして来ました。


今までにない、
大きな組織での研修会に
少し緊張気味


京都大学の若村教授は、
精油を使った香りの研究を
発表して下さいました。
とてもわかりやすいエビデンスで
流石だなぁ~と!
“香りの世界”はまだまだこれからのもの。

医療関係…
東洋医学…
自然療法…
そしてセラピスト 等々。
いろんな所から、
どんどん“香り”の解明して貰いたいです。


個人的に…
NOA•NOAを立ち上げた時
まさか京大の教授と演題を並べて
研修会をするなんて…
夢にも思わなかった。
そんな思いも含めて、
とても深い充実感を味わいました。
感謝です!



明日は、
とある介護施設から
アロマテラピーのプレゼンを
頼まれました。
“介護”では
これから最も取り入れて頂きたい領域。
頑張って来ま~す




Have a nice day ~



桜の季節…。

2015-04-02 | 緩和ケア


今日は
宝塚市立病院での
アロマ・ボランティアでした。

満開の桜がとてもキレイです。
ボランティアが終わる頃には、
とっぷりと日も沈み…。



桜の季節。


今日は、
ある患者さんとのお別れがありました。
いつもニコニコされていて、
いろんなお話をして下さった、
とてもチャーミングな方です。



数年前の桜の季節にも
患者さんとのお別れがありました。

その頃から…
桜を見ると、
春が来た嬉しさと
お別れの寂しさとが込み上げ、
複雑な気持ちになります。



何年経っても…
お別れする事に慣れないなぁ~。

宝塚市立病院…。

2015-03-15 | 緩和ケア


昨日は、
宝塚市立病院でアロマ研修会をしました。
入院されてる患者さん対象の
ハンドトリートメントの実習です ♪


車椅子やベットでも参加して下さいました。
予想以上に人数が増えて、
上手く流れてくれるか心配でしたが…
アロマセラピー委員の看護師さん達が
テキパキ動いて下さりスムーズに。
流石です!
みんなとても頼もしい~。


アロマテラピーの基本的なお話しと、
リフレッシュ or リラックスの
お好みの香りを選んで頂いて
ブレンドオイルの作成。
お気に入りの香りが出来たようです


香りを試してもらうと…
みんなの表情が生き生きと輝き始めます。


トリートメントの手技が始まると
患者さん達にも笑顔が広がり、
ニコニコ楽しそうに、
お隣の人と感想を話されていました。
とても喜んで頂けたようです。



反省会で、ある看護師さんが…
「病棟の患者さんの笑顔
久しぶりに見ました。
身体のことや周りのことが
思うように運ばず、
かなり気分が落ちてられたんです」と。

ペアになってトリートメントする時、
ちょっと複雑な手技が上手くいかず、
その患者さんはお相手の方と
ケラケラと笑い転げていたそうです。

香りの効能や手の動かし方より、
もっと大切な “癒しの素”があるのに
気付かせて頂きました。
ホント…
たくさんの気付きがあるんですよ…。


だからこそ…
ボランティアで9年目を
迎えられたんだなぁ~と
つくづく思いました。
教えて頂くことがいっぱいなんですよね…。


気持ちも新たに、
頑張ろ~っと!

I am a chicken…。

2014-12-12 | 緩和ケア

昨日は、
宝塚市立病院 緩和ケア病棟の
アロマ•ボランティアの日でした。

ボランティア8年目にして、
アメリカ人の患者さんに施術。

中学で英語を習って以来…
『I can't speak English.』を使った(笑)
いやぁ~
ホント 超ビビリました

フット•トリートメントでの会話。
(ん~…会話かな?)
彼:靴下の後がついてる!
これは足が浮腫んでいるからだ(多分)
私:う~ん。
ちょっと違うような…です。
(しかし…これは独り言で終わる💦)
(今日に限ってマスクをしてた自分に👏)

彼:ペラペラ、ペラペラペラペラ。
私:???


彼:貴女 高校行ったのに
英語出来ないの?(多分)
私:聞こえないふり(涙)


彼:ペラペラペラペラぺッ?
私:????にっこり。


そして 片足が終わった頃、
足の指がピクッと不思議な動き。
患者さんを見ると車椅子の上で爆睡。
私…ちょっとホッとした。
喋らなくてイイから(笑)


そして 施術終了してお目覚め。


彼:僕はあなたのマッサージで
眠ってしまった!スゴイ!(多分)
私:にっこり微笑む。


彼:貴女は 次はいつ来ますか?(多分)
私:来週の木曜日です。
(唯一会話になったとこ~


彼:今日貴女に逢えてよかった(多分)
私:にっこり微笑んで握手!



退室と同時に…変な汗が出た(笑)


全く日本語の話せないアメリカ人と、
全く英語の話せない日本人。
ぎこちない空気が流れていたけど…
たった20分のタッチングで、
心と心が通い合った。

(*´艸`) ウフフ…
言葉の壁を超えたね~♪









チリも積もれば…。

2014-10-15 | 緩和ケア

今日は、宝塚市立病院ボランティア総会がありました。
今年で30周年を迎えたそうです。
院長先生や看護部長さんのお話には、
身が引き締まる思いでした。

病院の創立以来、
父と母がお世話になっていました。
その病院のボランティアをさせて頂き、
今年で8年目を迎えます。
特に緩和ケア病棟が出来てからは、
院内のボランティアに所属を移し、
活動しています。


そんな私は…
30周年を迎えるこの良き日に、
なんと表彰して頂きました
ボランティア時間が、
約4年間で700時間を越えたそうです。
700時間…自分でもビックリ!

こんなに続けられたのは…
看護師さんやスタッフの方が、
私達アロマボランティアを
信頼して下さってる環境が大きいです。

そして…
“色んな想い ”が交差しているであろう
患者さん方が、私達を心待ちにして下さってる事です。
いつもボランティアからの帰り道は、
全ての物が削ぎ落とされた自分に戻り、
感謝の気持ちでいっぱいになります。
シンプルに “生”に気付かされます。


今日はたくさんのボランティアと集い
たくさんのエネルギーを頂きました。
これからもアロマボランティアとして、少しでも患者さん方に微笑んで頂けるよう頑張ります。


今日の帰り道…
お日様の沈み込む前の輝きが、
心に深く染みました。





ボランティア終了•••。

2013-11-14 | 緩和ケア

とっぷり日も暮れました。
今週のボランティアも無事終了です。

ある患者さんのご夫婦。
先月から、関わらせて貰ってる方です。
今日来室したら、ご主人に支えられておやつを食べられてました。
「イイねぇ~」って言うと、同じポーズで「バッチリ!」って嬉しそうにお返事して下さいます。
改めてトリートメントにお伺いすると、ジュースをこぼしたのかご主人がテキパキと床掃除をされてました。

トリートメントが始まり、床掃除の終わったご主人が…
「どうや?」
「凄い気持ちイイ。 極楽やわ。」
「よかったな」←満面の笑み
「うん」←満面の笑み

目には見えないけど…
暖かいものがフンワリ流れて行きます。

「うっとりした顔して」
「気持ちエエもん。」
「プロやしテクニックが違うんやな」
「それもやけど•••先生は気持ち入ってるから全然ちゃうワ。」
「エエ病院に入れて、エエ旦那もいるしこんな贅沢な時間作ってもろて•••よかったな」←満面の笑み
「うん」←満面の笑み

なによりのお言葉。
私も感動(笑)

また 来週の約束をして退室。
その時の彼女の目には、涙が浮かんでいました。


60代の彼女は、来室するたびに少しづつ症状が増えていきます。
それでも、いつも笑顔を絶やさず感謝しながら過ごされています。
片手でも余るくらいに細くなった足。
今日はその足にも 痺れが出ていました。

いろいろ話しして行く中で、
ご夫婦の絆やお互いを思いやる表情が
私の心に染みて来ます。
ご主人の甲斐甲斐しい姿が、
62才で半身不随になった母をずっと支えていた父の姿と重なり、熱いものが込み上げてきました。


今日も、患者さんから沢山の事を教えて頂きました。
これが•••
ボランティアの醍醐味なんです。


全ての人が 幸せでありますように






心のおきどころ…。

2013-04-26 | 緩和ケア

昨日は、
宝塚市立病院のボランティアでした。


初めての患者さんで、80代のおばあちゃんです。

お部屋に行くなり「こんな病気になって、みんなはどうやって立ち直っていくのかを教えて欲しいんです」と、
ハラハラと大粒の涙を流されました。


気持ちが落ち着くまでしばらくお話しを伺い、
ティッシュにベルガモットとオレンジの香りを落とし、
そっとベットの柵にくくりました。


おばあちゃんは、
去年まで畑で野菜を、庭ではお花を育てていました。
そんな毎日が続くと思っていました。

なのに…
ある日突然お腹が痛くなり、
病院に行くといきなり“癌”の告知を受けました。


まるで天と地がひっくり返ったようだった…と


ひとしきりお話しを伺いました。



それから数ヶ月が経ち、
病気を受け入れる事も出来ず、
毎日毎日…ただ弱って行く身体と自分の運命を呪っていたそうです。



アロマ・ボランティアのことや、父や母の話しをしながら、
ゆったりとしたストロークで足のトリートメントをしました。


しばらくすると、
「ボランティアって聞いた事あるけど、世の中でホンマにやってる人初めて逢ったわ」と真っすぐ私を見つめられてます。


その“ボランティア”の言葉から何かを感じられたようで、
スッーと身体の緊張が緩んでいきました。


お孫さんや庭のお花の話しが、中心になっています。

そして…
「足のマッサージしてもろてんのに、お腹の辺がポカポカして動いて来たわ」と驚ろかれていました。


またトリートメントに来る事を約束して退室する頃には、
おばあちゃんは笑顔になり手を振って見送って下さいました



病気を受け入れる難しさ。
治らないなら…いっそ痴呆になりたい!
今すぐ薬で寝かして欲しい!
家族の足枷になりたくない!

…。
… …。
心の奥から絞り出された悲鳴です。
気持ちもささくれ立っていたでしょう。
不安定になった心が揺れ動き、
本来の居場所から迷子になったようでした。



香りとタッチングで緩んだ心に、
ほんの少しだけ…私の話しも浸透したようです。



「ちょっと家族に甘えてみようかな…」と、
ニッコリされたおばあちゃんと母の顔が重なりました。





今日の一日に感謝です。