ポロンアルマジロ

フェアリーサイズのポロンアルマジロが見つける幸せのカタチ!?

Twinkle poronのおはなし その17

2013年12月25日 16時38分37秒 | 童話『Twinkle poronのおはなし』
白鳥は優雅に羽をはばたかせ、静かに地面に降りたった。
ソリから降りたぼくは光ったままなのに、デネブは光を
失ってぐったりとぼくのウデの中にいる。
東の空がゆっくりと白みはじめ、朝をつれてきていた。

天に帰そう!
今帰れば、きっとまたデネブは星になって輝ける。
輝いてさえくれればデネブを見つけられられるよ、ぼく。
デネブだって、空からぼくを見つけてくれるよね。

どこにいたって、どんなに離れていたって、、
ぼくらはトモダチ、キモチはずっと繋がってる。


 一夜限りのTwinkle・・・
            幸せのカタチ☆



Twinkle poronのおはなし その16

2013年12月25日 12時33分47秒 | 童話『Twinkle poronのおはなし』
ぼくが息を切らして木の根元に辿りつくと、そこには
シルバーに光る白鳥のソリが待っていた。
吸い込まれるように乗りこむと、白鳥の大きな羽が
ふわっとひとかきして木のてっぺんに並び、デネブを
抱きかかえたんだ。
ぼくがデネブを膝にのせるのを待って白鳥は、そのまま
星空の中へ舞い上がってゆく。

澄んだ冷たい空気が、ぼくのカラダに沁みわたり夜空の
色に染まっていくよ。

デネブのキラキラが、いつの間にかぼくのカラダに融け
こんで甲冑に小さな星が輝きだした。

    ぼくのカラダが光ってる~!!





Twinkle poronのおはなし その15

2013年12月24日 17時01分04秒 | 童話『Twinkle poronのおはなし』
穏やかに静かな時間だけが過ぎてゆく。
ぼくらの願いは、ただひとつ。。。
ミミを澄まし空にアナがあいちゃうんじゃないかって
思うくらい、ぼくはじっと闇を見つめていた。

微かに聞こえる鈴の音が近づいてくるよ。
夜空の中を、誰よりも明るく照らすデネブに向かって。

サンタクロースさんはデネブから手紙を受け取ってくれた。
だけど封を開けずに頷いただけで、トナカイたちを促すと
瞬く間に闇の中。

サンタさんは、ぼくらのお願いを聞いてくれなかったの!?
家を飛び出したぼくは、デネブのいるもみの木へ走って
いった。

Twinkle poronのおはなし その14

2013年12月24日 13時19分02秒 | 童話『Twinkle poronのおはなし』
今宵はイブ・・・デネブはもみの木にスタンバイ☆
ぼくの手紙を片手にね。

星番は、デネブをぼくの家から一番近くて一番大きな
もみの木に飾ってくれたよ。
木のてっぺんのデネブときたら、それはそれはいつにも
まして煌々と輝きを放ち、その姿は誇らしげだったんだ。


サンタクロースさま
お願いです。
デネブといつまでもトモダチでいられますように。。。


Twinkle poronのおはなし その13

2013年12月20日 16時56分04秒 | 童話『Twinkle poronのおはなし』
星番が見つける前に、デネブを連れて帰っちゃった
んだね。
星番が毎日家へやって来てたコトも今、知った。

デネブは使命を忘れちゃいない、だからイブの朝
星番の元へ行くつもりだったらしい。
そしてサンタクロースのみちしるべになる役目を
果たした翌朝、太陽に照らされて天へ帰るはず…
だけどデネブは、ポロンの家に帰るって言い出した。
それは出来ないよと何度言ってもダメらしい。

デネブと一緒にいたいのは、モチロンぼくも同じさ。
ぼくだってずっと一緒だって思ってた。
だけどこのチャンスを逃したら、デネブは空へ戻る
ことが出来なくなる。
このまま地上にいることが、デネブにとっての幸せ?
デネブのいるべき場所がどこなのか、ぼくらは薄々
気が付いているんだ。

そうだ!
  サンタさんにお願いしよう!!