Der König Hat Eselsohren

ベルリン修行旅(3)

8月2日(日)

11時に寝てしまったせいか、3時頃に目が覚める。
や、勉強してもいいんだけどさ、やっぱここはもうちょっと休もうよ。
そう思って2時間くらい眠れずに悶々としているうち、アラームをかけてある5時近くになって眠くなる(笑)

6時を過ぎてからTVをつけてみても、日曜日なのでニュースひとつろくにやっていない。
7時には朝食を食べに行くべく、準備を始めようと思いながら、試しにネットに繋いでみたら、今度は繋がった!!
かくなる上は、MTVのサイトを見なければ!!

そう、実は今回の目的のひとつが、これ。
Unplugged関連でMTVのサイトに載った動画は、日本からは全く見られないので、ドイツに来たらまず観たかったのだ。
特にDVDに入っているのとは別のメイキング。
何を話しているのかはあんまり理解できていないけれど、これはこれで面白かった。

それともうひとつ。
昨日からずっと、携帯がつながらないので、auに問い合わせてみる。
でも、そうこうしているうちに、とっくに7時を過ぎている。

朝食を食べてきて、すぐにチェックアウトできる程度までに片付けたら、残りの時間はPCに向かう。

程なくしてauから来た返事は、その機種ではドイツでは繋がりません、というものだった。
えぇ~っ?!
買うときには大丈夫って聞いたよ?!
ドイツで繋がらないんだったら、無理に買い換えた意味がない。
前の機種で十分事足りてたんだから。
これはドイツでも使える機種にさらに買い換えて、今のを中古で売り払おうかな?
ホントはいけないんだけど(笑)

チェックアウトを済ませて、スーツケースをホテルのフロントに預け、ホテルからホントに目と鼻の先にあるMartin Gropius Bauに行く。



昨日通りかかったら、「Modell Bauhaus」というバウハウス関連の展覧会をやっていたのだ。
今回はBauhaus Archivにも行くつもりだけれど、特別に何かやっているなら観なければ。
建物は綺麗になっているけれど、入り口脇の像が二つとも焼け焦げて首がもげたままになっているのが強烈ですが…(笑)
内容としては、実物の展示よりも、最初の頃のスケッチから始まって、Bauhausの歴史を順に追っていくというもの。
もともと装飾過多なものが嫌いなので、Bauhausとか北欧デザインとかが大好きなんだけど、こうして見ていると、Bauhausの方がより幾何学的で実験的。
でもちょっと使いにくそう。
そして、「懐かしい未来」系。
面白いんだけど、観ているうちに疲れてくる(笑)

このあたりだと、食事の出来るところはどうしても限られてくるので、結局またソニーセンターへ。
さすがにもうこれが最後だろう(笑)

ホテルに荷物を取りに行く前に、駅に様子を見に行く。
ホテルから一番近い駅の入り口は、階段しかない。
でもエレベーターのある場所まで荷物を引きずっていくのもいやだなぁ。

結局、階段を選ぶ。
スーツケースをえっちらおっちら運びおろそうとしていると、通りすがりのおじさんが持ってくれる。
よかったよかった。

でも結局、乗り継ぎ駅も、最終的に降りる駅も、階段しかなかったんだけど…。
しかもたどり着いたホームステイ先がまた、建物の最上階=日本でいう6階で、エレベーターなしf(^_^;

マジで疲れた!!

家主はMartinaさんという、自分とそんなに変わらないか、ちょっと上くらいの女性で、アフリカ系の子供と一緒に暮らしている。
詳しいいきさつは、機会があったらそのうち聞くけれど。
そして、彼女の同居人の女性はゲーテ・インスティテュートの教師で、今ブラジルに交換留学に行っているので、彼女の部屋には交換でやってきたブラジル人が住んでいる。
さらにここには、ゲーテにドイツ語を習いに来ている人が3人も寝泊まりしているのだった。

なぁ~んだ。だったら気楽。
まぁ、ごく普通のドイツ人家庭を垣間見る、ということにはならなそうだけど。

一通り説明をしてもらったところでは、何とかなりそうだ。
しかも、さすがにネットは無理みたいだけれど、自分の部屋にTVまである。
何がつらいって、TVがないことほどつらいことはない(笑)
たとえ何を言っているのかがわからないとしても。

Kreuzberg(クロイツベルク地区)は危ないから、といって、親戚も来ないけれど、全然危険じゃない、とMartinaは言う。
まぁ、そうかも知れない。
町のそこいら中が落書きだらけで、そんなに治安が良いとは思わないけれど、決して悪いとも思わない。


しばらく休憩して、荷物を片付けてから、買い物をかねてイーストサイドギャラリーに向かう。
何しろ近所のスーパーは今日休みなので、Ostbahnhofまで行かないとならない。
最初違う道へ行ってしまって、かなり遠回りしたのと、今日はかなり暑いのとで、旧東独側へ渡る橋のたもとで休憩。
今日はここを歩行者天国にして、イベントをやっている。



川を渡りきったところから、北へ向かって、川沿いにイーストサイドギャラリーが始まる。



かつての壁を1キロ以上の長さに渡って保存しているのだが、壁崩壊後すぐに描かれた壁画がすっかりはげ落ち、さらに大量の落書きがされているために、ほとんどを修復している。



有名な社会主義兄弟のキスも修復済み。



もっとも、修復されていないと、こんな状態だからね。



壁が切れたところで、河原にビーチが出来ている(笑)



ドイツ人って、砂浜の砂を運び込んできて、ビーチを造るのが大好きなのだf(^_^;


ひとまずOstbahnhofの下のスーパーで、バナナとジュースを買う。
この辺で良さげなカフェでもあったら、そこで休もうと思ったけれど、どうもそういう雰囲気じゃない。
仕方がないので、元来た通りを引き返す。

疲れて、のども渇いたので、マジでどこか良い店はないかと探しつつ歩いて行くと、橋を渡って少し行ったところに、ちょっと入りやすそうな店を見つけたので、そこに腰を下ろし、水とビールを注文。

そこ!何で水なんだよって言わない!!
マジで水分を必要しているときに、ビールだけ飲むと、脱水症状を起こしますよ。

やっと落ち着いて、よく見てみたら、インド料理の店だった(笑)
さすがにカレーを食べるほど、胃袋に余裕はないなぁ。
こっちはホントに、びっくりするほどたくさん出てくるからね。

結局、何も食べずにビールを2杯飲んで、歩いて帰る。
家の近くに、ビールばかり売ってる店(!)を見つけたので、1本買って帰る。
帰り着いてすぐ、ばらばらと雨が降り始める。
間一髪!
明日は天気が悪くて、気温も下がるらしい。


シャワーを浴びて、しばらくすると、どうにもならないくらいの睡魔に襲われたので、結局ビールは飲めずじまい。
歩きすぎですよ。
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