Der König Hat Eselsohren

「パコと魔法の絵本」




ここへ来て、急に映画づいております。
しかもメジャー作品ばかり立て続けに観てるって、我ながらどうしたことかね?(笑)
まぁ、メジャーっつっても、数年前だったら独立系で映画化に挑戦して、結局失敗してそうな素材のものばかりだけどf(^ー^;
そういうところに東宝がお金を出すようになったってことか?
ここ最近、日本映画が人気だと言われるようになるにつれて、どんどんどんどん日本映画がつまらなくなっていたけれど、や、もちろん、そっちのつまらない映画もまだまだ増殖してるんだけど、お金を掛ければ掛けるだけ面白くなる作品に、ちゃんと予算が回ってくるようになったっつーか、お金のかけ方がうまくなったっつーか。
だって、予告で流れていたアメリカ映画は、予算は莫大にかかってそうだけど、軒並み、またこういうのか、みたいな。
金さえ掛かってスケールでかけりゃいいってもんじゃないぞ。

てなわけで、この映画です。
今日は「アキレスと亀」とこれと、どっちを観ようか迷っていたけれど、映画館で観た方が面白そうなのはこっちだろうと言うことで。

これ、かなりイイです。

スケールが大きいような、小さいような(笑)
しかもキャストに無駄に金が掛かってるんだけど、その無駄っぷりが、よくありがちな金をドブに捨ててるような無駄遣いとか、単にキャストの知名度に頼ろうとしているだけとかじゃなくて、微妙に贅沢な感じがいい!
なにしろほとんどのキャストが、一見しただけでは誰だかわかんねー(笑)
それでも主要なキャストに関しては、観ているうちに何とかわかるけど、それ以外はエンドロールを観て「え?この人どこに出てた?!」みたいな…f(^ー^;

しかもこの映画の美術センスがものすごい!
ディズニーやピクサーっぽいような、それでいてもっとキッチュなアジア映画っぽいような、とにかく今までの日本映画にはなかった色彩感覚。
こんな、ほとんど色の洪水のような映画って日本ではなかなか作られないし。
それでいて全体の色彩が微妙なところでバランスを保ってたり。
でもって、メイクから衣装から、小道具、大道具まで、変なもんばっかりで、さらに、実はよくよく見るとものすごく日本的なものがいっぱい混じってたり。
一見、外国映画のようでありながら、絶対に今の日本じゃなきゃできなかった映画だ。
マジで、金のかけ方が天才的にうまい!!
しかもこんな企画を天下の東宝が通しちゃうんだから、日本もまだまだ捨てたもんじゃないね。

というか。
この映画、もっと普通の演出だったら、とても見てられない(笑)
ここまでハチャメチャだからこそ、大笑いしながら最後まで観られるんだよなぁ。
しかも、どっちかっていうと子供よりも大人が観てこそ面白い小ネタが詰まってるんだけど、そこら中の子供も爆笑しながら観てた。
でもって泣き所にくると、あちこちからすすり泣きが聞こえるし。
なんだか一粒で二度どころか、三度も四度もおいしい映画かもしれない。

中身が詰まりすぎてて、おなかいっぱいです。
まぁ、ビールを飲みながら観ていたせいかもしれないけど(笑)
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