Der König Hat Eselsohren

Dresden(3)-2

さすがにこのままではマズイ。
普段だったら、絶対にもう一度かけ直すことはないのだが、ここは意を決して、再びPeterに電話。
今度はすぐに出た。

「まだ入口にいるの?Marcが行ったはずなんだけど」
「Marc?来てないよ?」

…と、向こうの方から歩いてくる人が。

「あ!来た!Marcが来たよ!」
いやぁ、よかったよかった!!

Marc曰く、Peterは今Probe(リハーサル)中。
で、入口にいる、というから、Marcは観客の入口に3回も見に行ったらしい。
ちゃんとEingang des Künstlers、って言ったのに!!

でも、無事にパスを貰えた♪
しかも、今まで、首から提げるラミネート形式のは、すべて野外フェスのものだったけれど、今回はツアー用!
Sportfreundeの名前が入ったラミネートカードは初めてだぜ!!

建物は横に細長く、入った両手に、それぞれ上下階に分かれて部屋がある。
「ケータリングがそっちで、楽屋はあっち。荷物を置くところは…必要ないか!(笑)」
えぇ、今日は一昨年と同じ轍を踏まないよう、斜めがけのバッグ1つ。
それも、最低限の中に、ビニールの雨合羽を装備(笑)

ケータリングには、ソフトドリンクしかなかったので、水をとり、ステージの裏へ。
うまい具合にPeterと出くわす。
「Hallo! Wie Geht's?」
相変わらず、おっさんなのにカワイイ(笑)

外で待っていたときも、音の内容から、別のバンドのProbeだなあ、と思っていたが、実際に、今は前座のリハーサル中。
Peterがおいでというので、機材の間を縫って、ステージの左手の方へとついて行くと、ステージの裏と、ステージが全く同じ高さ!
どうやら地面を掘り下げて客席を作っているようだ。
Peterはコンソールのそばに立ってステージを見ているが、いつもに比べて、とても狭い。

更に今度は、ステージの右側を回って、客席の方へ。
ステージ上と二言三言かわした後、
「…今日は暑いよf(^_^;」
「うん、でも、日本人にとってはそんなに暑くないよ(笑)」
やっぱ湿度が低いと、30度でも楽だ。
そうはいっても、Peterの後について、最前列の、日陰になっているところに座ると、やはり、日向よりはかなり涼しい。

と、落ち着いたのも束の間、「Peter、あと5分で開場だよ!」と声がかかる。

「今日、どこで見たらいいかなぁ?」
「そうだなぁ、ステージ上は場所がないし。一番後ろか…あそこはどう?」
Peterが指さしたのは、PAのテント。
「あそこにBertilがいるから、あそこで見ればいいよ。Bertilは知ってるよね?Hardyは?」
二人とも知ってるよ!
あそこなら、まさに特等席だな!!

ステージの裏に戻ってきて、石の階段に座り、Peterとおしゃべりの続き。
今回は、いつドイツに来て、いつ帰るのか、早めに木曜からドレスデンに来て、昨日は観光して歩いたこと。
「昨日はRotenburgに行ってたんだよ。Rotenburgは行ったことある?」
「一度行ったことあるよ」
「Rotenburgはキレイなところだよね。で、日本人が沢山来てる。」
「うん、だから、私はRotenburgには行かなかったんだよ(笑)」

メールに、引っ越したことをちらっと書いたので、引っ越しの話や、新しい家の話、更に仕事の話にさしかかったところで、Rüdeが現れた。
「Hallo!! Servus!!」
--で、また、引っ越しの話に戻ったり(笑)

「さっき、かけてきたのは、日本の携帯?」
と、Peter。
「そう、ドイツの携帯を忘れてきちゃったんでf(^_^;」
「8....って表示されたから、ビックリしちゃったよ!!(笑)」
おぉ、日本の携帯番号も表示される世の中になったか~!(笑)

ステージから引き上げてきたBlumentopfのメンバーたちと、Peterがなにやら話し始める。
何を話しているのかは全くわからないが、音楽の話っぽいことだけは何となくわかる。
しかも真剣。
途中でNicoがやってきて、「Peter?」と声をかけても無視f(^_^;

話はさらに熱を帯び、しばらくすると、Peterに頼まれて、NicoがPCを持ってきて何かを再生し、皆であれこれ話している。
17時半が過ぎ、建物の方では夕食の準備が進んでいる中、ついにはみんな揃ってBlumentopfの楽屋へなだれ込む。
何事かと思ってのぞき込んでみると、今まで姿の見えなかったFloも中に。
ドラムセットの向こうから、手だけ伸ばしてきて握手。
「これからリハーサルだから、後でね!」
そしてドアが閉められ、厳重に秘密のまま(笑)、リハーサルが進行。

18時20分、ステージの上では、最初のバンドの演奏が始まった。
バックステージの進行表には、FDGという略称しかなかったので、本当のバンド名は知らない(笑)
ステージの脇から垣間見るに、客席は、歓声を上げている人もいる一方で、無関心にビールの列に並んでいる人も多い(笑)

バックステージをうろうろしながら過ごしていると、18時半を過ぎて、それまで閉まっていたドアが開き、どやどやとみんなが出てくる。
Floと、ようやく、ちゃんと挨拶。
「夕飯だよ。外がいい?でも、そっちの方がゆっくり話せるな」
とケータリングの部屋の方へ。
ゆっくり話せると言ったところで、私の語学力では、相変わらず大した話はできませんが…f(^_^;

飲み物はないかと冷蔵庫を見ると、コーラとファンタしかない(>_<)
するとFloが、
「何飲む?ビール持ってこようか?」
と、楽屋からビールを2本。
「どっちがいい?」
と、RadebergerとBECK'Sが目の前に。
Radebergerをいただく(笑)
BECK'Sの方は向かいに座ったスタッフに。

そしてまた、今回の旅行の日程の話(笑)
メールアドレスを知らないため、Floには、明日のシュヴェリーンにも行くことを知らせていないので、「そりゃいいね」と。
「昨日はRotenburgだったんだよ。Rotenburgには日本人がいっぱい来るよね」…(笑)
ローテンブルクには日本人だらけ、ってそんなに浸透している話なのかf(^_^;

それにしてもみんな、あっという間に食べ終わって、席を立っていく。

と、思ったら、Floはデザート(笑)
「これはRote Grütze。」
うん、知ってる知ってる。
が、発音を練習させられる(笑)
「これが一番ドイツ語で発音が難しいんだ」

そのRote Grütze(笑)を食べ終わると、Floは、これからちょっと寝てくるから、と楽屋に戻っていった。
デザートが入るほど胃袋に余裕はないんだが(笑)、することもないし、向こうのテーブルでBertilがPCに向かって何かしてるのを、ぼんやりと眺めて過ごす。

程なく、19時から、Blumentopfのステージ。

始まってしばらくすると、Peterがやってきて、着いてこいと手招きしながら、ステージの脇へ。
何かと思えば、Sportfreundeの曲をフィーチャーしているのだった。
さっき相談していたのはこれか!
ちなみにBlumentopfはヒップホップ系。
Peterは出来映えにご満悦。



今度は、右手の方のスタッフのところまで行って、なにやら話しているが、そっちはなおさら機材が混み合っていて、とても近づけないので、ここで気分を変えて、客席に降りていってみる。

客席前方は、かなり客が密集して、盛り上がっていた。
さっきまではまだ、かなり空席があった両翼も、今ではほとんど埋まってきている。
通路脇のビールスタンドを見ると、カップにSportfreundeのステッカーが貼り付けられている。
記念に買って帰るような趣味は、今更持ち合わせてないので、これはスルー(笑)
きっと、あれかな?
返却すればPfandが戻ってくるけれど、そのまま持ち帰ったら、その分のPfandはどこかに寄付する、というやつ。
寄付を増やすためにステッカー、なのかも。

PAテントの入口を確認し、さらにその向こうの物販をのぞく。
昨年は珍しく、これいいなぁ!と思ったので見事に大人買いしたのだが、今回は、昨年と同じTシャツの他、別のデザインも、これと言ってめぼしいものはないなぁ。
と、じっくり観察した挙げ句に、背を向けたら、物販の子の手が背中に。
何?!と思って振り返ったら。
「Julia!!」
うわ~、びっくりした!!
抱き合って喜ぶ。
「ここにいるって知らなかったから、ビックリしたよ!」
「今回は売り子なの」
使えるものは、所属アーティストでも使え、ってか?f(^_^;
Christoph von Freydorfも、長いこと売り子をやってたもんなぁ(笑)
またあとでね~♪、と言って別れる。

Blumentopfのステージも、半分を過ぎ、ちょうど楽屋で最終リハをしてる頃だろう、と思うのだが、ドアが閉まったままなので詳細は不明。
しかも今回は、片方の階段を上がったところにあるただ1つの部屋として独立しているので、ドアが開いてでもいない限り、わざわざ行くのは敷居が高い。

暇だなぁ、と思って、スタッフルームの前をうろうろしていたら、突然、部屋から出てきたNicoが、まるで当たり前のように、手にしていたセットリストを1枚くれた♪
でも。
なんじゃこりゃ?!



イラストがアレなのはいつも通りとして(笑)、曲名の暗号化が激しく進んでいるというか、なんか、別の単語になってたりして、しばらく考えてもわからない曲が多い…f(^_^;

20時、Blumentopfのステージ終了。
メンバーがステージから引き上げてきて程なく、Rüdeがワイングラス片手に現れる。



いいなぁ、ワイン(笑)
「一応」着替えているので、このままステージなんだろう。
時間としてもそうだし。
本当にいつも思うけど、「一応」着替えているものの、衣装と普段着の境目がわからない(笑)

しばらくすると、PeterがWeißbierを片手に出てきた。これもいつも通り(笑)





じゃ、私もそろそろカメラの用意を(笑)
今回、春に新たに買ったQX-10を、スマホに取り付けて使っている。(※無線で、スマホをカメラのファインダー代わりに使い、スマホのシャッターで写真を撮り、撮った写真が自動でスマホに転送される。)
取り付けたり、外したり、ズームにしたり、と試しながら、あれこれとっているが、どうしても無線通信のために、シャッターチャンスがややずれる。
端で見ていたスタッフが、何それ、スゴイ!と言うんで、Rüdeがのぞき込んできたのも、シャッターチャンスを逃したり、Floが写ろうとしても、タイミングがずれたり…f(^_^;









そうこうするうちに、3人はステージへ。



いつも通り、去りゆきざま、「Viel Spaß!」とRüdeとハグ。

さあ、ステージ脇の階段を降り、客席脇の階段を駆け上って、急いでPAブースへ。
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