Der König Hat Eselsohren

LIVE in NY遠征 4日目

目が覚めたら9時過ぎだった。
6時頃まで起きていたというのに、明るくなると目が覚める。
実にプリミティブだなぁ(笑)
昔はそんなことなかったのになぁ。

さすがに3時間では睡眠が足りないから、寝ようと思えばもう少し眠れそうなのだが、やはり起きることにした。

Rüdeから連絡が来ようが来なかろうが、せっかくNYに来たんだから、時間を無駄にするのはもったいない。
いくら4度目とはいえ、まだ行ったことのない場所はいくらでもある。
だから今日は、そのうちの一つ、グッゲンハイム美術館に行こう。

TVでは、選挙の投票が朝から始まっていると、情報番組で流している。
11月2日投票と最初に聞いたときから疑問に思っていたけれど、今日は平日じゃないのか?

出掛ける用意をしつつ、ネットに繋いでみると、FacebookのSportfreundeの掲示板に、一昨日の写真が1枚アップされている。
アップされたのは…18分前?!
じゃあ、もしかしたらまだ、MarcはPCの前にいるかも。
でも、Marc自身のFacebookには動きがないなぁ。
とにかく、昨日送った番号は間違いで、正しいのはこっちだから、Rüdeに伝えて、と改めてメッセージを送る。
もし会えなくても諦めはつくけれど、だからといって、まだ完全に諦めたわけではない。
出来ることがあるのなら、それをすべてやってからだ。

と、チャットのリストにChrissyが上がってきた。
Chrissyにチャットで頼んだらどうだろう?

でもなぁ。
Chrissyはどうも依頼のあった人は全部友達に入れてるみたいなんで、ここでチャットからメッセージを送っても、名前だけではわかって貰えないかも知れない。
そうしたら、なんて書いたらいいんだろう?

などと逡巡しているうちに、チャットから落ちていってしまった。
まあ、しょうがない。
さすがにチャットはきつい。
喋るよりも大変なのだ。

実はもう一つ、気になっていることがある。
日本の携帯が、最初の日はT-mobileの電波を拾っていたので何も疑問を持たなかったのだが、2日目以降、ずっとAT&Tしか拾わない。
もしかして、この辺りはT-mobileが弱いとか?
マンハッタンの中心部、人が集まるところだったら、あのドイツの携帯もT-mobileに繋がったりして。

美術館に行く途中、ちょっとグランド・セントラルあたりで地下鉄を降りて、あの辺で電波が入らないか試してみよう。


身が引き締まるほど風が冷たいが、空は相変わらず快晴だ。

計画通り、グランド・セントラルで地下鉄を降り、地上に出る。
携帯に電波をサーチし直させながら、建物に沿って歩き始める。
結果が出るまでに随分と時間が掛かるので、もしや?と期待するが、やはり電波は拾えない。
ひとまわりするのにかなり掛かったはずなのに、結局一度も電波を拾えなかった。

説明書には、アメリカでは特になんの操作も必要なく使える、と書いてあったんだけどなぁ。
仕方ない。
ドイツの携帯は、ヨーロッパ専用ということで我慢しよう。

再び地下鉄に乗って北上。

86St.駅に着いたときには、もう昼近くになっていた。
今度は米国のレンタル携帯で、国番号をつけたりつけなかったりと色々試しながら、3人に電話を掛けてみる。
結果。
やっぱりRüdeとMarcには繋がらない。Peterは呼び出し音は鳴ってるけれど、出ない。

と、携帯の電池が減ってきている!
これはマズイ。
向こうから連絡が来たときに、ちゃんと受けられるようにしておかなければ。
これ以上、あれこれ試すのはやめよう。

などと、グッゲンハイム美術館の前で、寒風に吹かれつつ、携帯をいじっている怪しい日本人(笑)



狭い場所を生かすため、螺旋状のスロープ沿いに作品を展示し、その真ん中が吹き抜けになっている。
この建物自体がすでに作品だ。

美術館のロビーでは撮影可能だが、それ以上は撮影禁止なのが残念だ。



入場料にオーディオガイドも含まれているのだが、日本語ガイドはないというのでドイツ語を借りてみる。

が、見始めてすぐ、オーディオガイドの調子が悪くなって、あれこれいじっているうちに、英語のガイドしか聞けなくなってしまった。
まぁ、いいや。

ぐるぐると螺旋状のスロープを上がっていきながら、壁に展示された作品を見、さらにその途中に横道にそれるように続いている展示室ごとに、それなりにまとまった内容のものが展示されているのは、確かに面白い。

でも、これが、結構混んでるんだよな~。

特に下の方の展示室で、ピカソの比較的初期の作品なんかが並んでいる辺り、ホントに人だかりが出来ていて、もうちょっと分散しようよ、と思う(笑)
ただ、日本の美術館と違って、来ている人の半分は年寄り、なんてことがないのが救いだ。

ただ、気になるほどの傾斜ではないとはいえ、ここへ来て昨夜の睡眠不足がたたって、眠くてくらくらする。
途中、コクトーの作った映像を見られるところでは、座っただけでやばかった(笑)
というか、そうやってちょっと寝たことで、なんとか保ってるというか…。

それでもつい、誰か知ってる人に会わないかな、と思って、行き交う人にも注意を向けてしまう。

別に誰でもいいんだ。
もちろん、それをきっかけにRüdeと連絡がつけばホントにラッキーだが、そうじゃないとしても、一昨日、みんなとちゃんと挨拶する暇もなかったから。
11~12月のツアーを見に行けない以上、もうこれで会えないかも知れない人も結構いる。
特にLucianaたちストリングスのメンバーは、今後会うことは、ほとんどないんじゃないかな?

2時間近く掛けて、上から下まで見てきた後、昼食のために、館内のレストランへ。
ここもまた、凄く良いと出ていたもんで。
ただ、値段がちょっと高いので、キノコのリゾットと白ワインにとどめる。
でも、内装はかっこいいし、味もいいし、カウンター席があるのが気楽だ。

食事を終えて出てきた時点で3時。

じゃ、メトロポリタン美術館に行こうか。
もうこれで3度目だけど、前回見たかったのに閉まっていた日本美術のセクションに行きたい。
尾形光琳の杜若図が見たいんだよ!

初めて来た頃と違って、もはやちゃんと料金を支払わないと入れないような状況になっているのが悔しいところだが、まぁそれは仕方ない。
とにかく、真っ先に2階の東洋美術コーナーへ。

幸い、今日はちゃんと、日本美術も開いている。
おぉ、こりゃすげーな、こりゃいいな。
順々に見ていったが、あれ?これでもう終わり?
もしや、どこか、展示室に入り損ねた?
と、何度か行ったり来たりしても、肝心の尾形光琳がない。

仕方なく、係員のおばさんに聞いてみたが、今見られるのはここに出ている作品だけで、たびたび展示替えするから、そのせいで今日は出ていないんじゃないか、という。
なんだよ、せっかく来たのに。
ショップにはちゃんと、ポスターまで売られてるのに。

ほかの東洋美術のところは、実はもうほとんど見ているし、エジプト美術も前回見ちゃってるし、それこそもう3度目だけど、また西洋美術でも見るか。
せっかく入場料払っちゃって、もったいないし。
入る前に、下の案内で訊けば良かったなぁ。
そうすれば、ほかの美術館にでも行ったのに。
でも、火曜休館ってところも、結構多いんだよね。どのみち行くところに困りそう。

ゆっくりと、5時の閉館ギリギリまでメトロポリタンで過ごし、いったん地下鉄に乗る。

City Hall駅で降りて、ブルックリン・ブリッジへ。
以前にも真ん中辺りまで歩いて行って、そこから引き返してきたけれど、今日はそれこそ向こうまで渡ってしまって、そのまま帰ればいい。
しかもちょうどいいことに、歩くに連れて日が暮れていく。













やはり橋の途中までがかなり混んではいるけれど、最後まで渡りきる人も結構いる。
渡りきったところで、ブルックリン・ハイツの表示が出ている方へ。

が、そこから先の表示が出ていない。
日がすっかり暮れてしまって、方向感覚が鈍る中、必死に地図と目の前の通りの表示をつきあわせて、なんとか方向を修正する。

住宅街を突っ切りながら、途中に現れた駅の表示を見て、あぁ、この駅からだったら楽に帰れるな、と確認。
そのまま通りを進んでいけば、ブルックリン・ハイツだ。

と、思ったら、工事中で行き止まり…orz
同じく行き止まりで困ってる風のカップルが通り過ぎる。

試しに、通りのもう少し向こうまでいってみると、そこからは公園に出られるようだ。
道はちょっと暗いけど。

川沿いまで出ると、すっかり日が暮れて、マンハッタンの夜景が広がっている。







う~ん、上手く写真を撮るのは難しいが、ここまで来る価値はある。
何しろ、マンハッタンの中にいては、マンハッタン全体の夜景を見ることは出来ない。
いいぞ、ブルックリン。

さっき通りかかったClark St.駅から地下鉄に乗ってAtlantic Ave.を目指す。
また、いつものスーパーに行って、今日はソムリエナイフを買わないと(笑)

しかし、駅の改札を入ったはいいものの、ホームへ降りるエレベーターが故障していて全く来ない。
仕方がないので、脇の階段を下りていくと、これが、ホントにここを下りていって大丈夫なんだろうか?と思うくらい、狭くて、なんかとても乗客が利用するようには思えない代物で、しかも、下りても下りても、ホームにたどり着かない(T-T)

いったいどこまで下りればいいんだ!

本当にこれ、ホームにたどり着けるのか?
もしホームには出られなくて、また戻るとかってことになったら、ホントに嫌だぞ!!

と、かなり恐怖心をかき立てられた末に、なんとかホームのある階に出ることが出来た(笑)

買い物した荷物をホテルの部屋に置いて、食事に出掛ける。
今日は、昨日の店よりもちょっと南の方にあるカフェへ。
結構お客が入っていて、ちょっとしたパーティーをやっているグループもいる。

が、残念なことに、ワインはボトルだけ、ビールは置いていないという。

う~む。

でも今からほかへ行くのはめんどくさい。
仕方がない、ここは我慢して、部屋に戻ってからゆっくりビールを飲むことにしよう。
食事は結構美味しいし、雰囲気もサービスもいいんだけどな。

やっぱりソムリエナイフを買って良かったよ。
部屋で昨日買ったブルックリン産のビールを堪能する。
TVでは、早速選挙の開票が始まったようだ。
あの様子ではきっと共和党が勝つんだろう。
アメリカ人って、やっぱ馬鹿なんじゃないかな~。

それにしても、昨夜色々と思い返しているうちにふと思ったのだが、一昨日、ずっと一緒に喋っていたあのカップルは、いったい誰だったんだろう?
ライブが始まる前には姿がなかったし、楽屋の中でもずっとコートを着たままだったから、スタッフじゃないのは間違いない。
でも、あちこち観光して回っていたらしいところを見ると、ドイツから来たんだよな。
別にこっちに住んでる友達とかじゃないよな。
う~ん、彼らは、特に彼は、何者なんだろう?
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