ホントは忙しいから、午前中までちゃんと仕事して、それから出張にしたかったにもかかわらず、もうこの機会を逃すわけにはいかない!と思って、あえて午前中の飛行機で上京。
だって、これを見逃すって手はないですよ!!
現在までで存在が確認されている写楽作品のうち、4枚を除いて全部展示されてるだなんて!!
しかもつい最近発見されて、保存状態が恐ろしくいいものまで…。
と、ワクワクしながら行ったのですが。
期待をまったく裏切らない!
それどころか、これ以上期待できないよ!というレベルを超えてた!!
凄かったな~。
キュレーター、命がけ。
そんな感じ。
そして改めて、美術館・博物館というのが、教育施設である、ということを認識しました。
だって、まず最初に、東博の所蔵品をずらっと並べて、お~、すげ~、と言わせておいて、第一部は写楽とその時代について、同時代の浮世絵師の作品や蔦重について、写楽作品と同じ役者を描いた別の浮世絵との比較などなど、写楽の特長や役者絵についてとことん学び、さらに保存状態や刷りによる違いなどまで学ぶ。
ここまでですでに、同じ作品が何枚も展示されていて、そのためにアメリカやフランスから借りてきている!!Σ( ̄□ ̄;)
同じものが複数存在する浮世絵だからこそ、とも言えるけれど、それでもここまでしている展覧会、観たことないよ!!
で、第二部は、写楽の作品を、発表順に全部展示。
しかも歌舞伎のどんな演目について描かれたのか、という、あらすじまで解説されているので、とてもわかりやすい。
それまで何となくわかっているようで、実はまったくわかっていなかった役者絵というものが、初めてちゃんと理解できた。
面白いことに、第一部では結構混雑していたのに、そこで存分に写楽作品を見てきたせいか、第二部では混雑緩和(笑)
しかも作品としての魅力は、時期を追うごとに下がっているので、観客もどんどん減っている(笑)
だって第三期あたりなんて、まるで別人の描いた絵だもん。
なるほど、これじゃ、人気も落ちるわけだ、と納得してしまう。
こんなに凄いモン見せて貰って、ホントにこの入場料でいいんですか?といいたいくらい、充実の内容でした。
ここまでの規模の写楽展なんて、今後、もう二度と出来ないんじゃないかな?
行かないと、一生後悔する、一生損する、そんな感じでした。(笑)
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