Der König Hat Eselsohren

Linz(3)

ケータリングでは、もうすっかり食事が始まっている。
で、それぞれ料理の皿を前にしてるんだが。
「Marc、Aikoの分がない」
「あぁ!そうか!」しまった!という顔をするMarc。

どうやら今日は、あらかじめ各自で食べたいものを注文しておく形式らしい。
知らんよ、そんなこと(^_^;
つっても、私がいつ頃来るかだって、自分でも知らなかったしねえ(笑)


苦笑いしながら、Marcが「スープでいい?」と、さっき運ばれてきていたスープをさす。
これは特に誰のものというわけじゃないらしい。

「卵のスープだよ」とFlo。
「卵?」
卵というより、ヌードルスープっぽい。
「オムレツが入ってるんだ」
なるほど。細切りの卵焼きが入っているのだ。
「サラダもあるよ。食べるだろ?」
と言ってよそってくれる。

「ここ座って」と言われて、またもやIngoの隣へ(笑)
「ビール飲むだろ?」といって楽屋へ取りに走り、栓を開けてくれる。
至れり尽くせり♪
こういうところ、ホントにFloは面倒見がいいのだ。

スープはすっかり冷めていたものの、分量としてはちょうどいいかも。
朝しっかり食べたせいで、昼抜きなのに腹が減らないよ(^_^;

今日はWienerschnitzelよりも、Cordon Bluを頼んでいる人が多いように見える。
Rüde は今日も、夕飯抜きで寝るとか言ってるらしい。

なんか、みんな大爆笑なんだが、何を笑っているのか、全くわからない。
まぁ、みんなの会話が理解できないのは相変わらずだし(^_^;、こういうのって、もしドイツ語自体が理解出来たとしても、何がどう可笑しいのかわからないような気がする…。

スマホを見てみると、まだ19時には早いが、KristinとDanielaは、ホワイエにいるらしい。
本来は19時入場だが、いくら何でも寒いから早まったのかもしれない。
さっきの様子では、準備ももう終わってたっぽいし。
むしろ早く入れてしまった方が、諸々の売り上げも高くなるだろう(笑)
今日の入場は二段構えなので、会場そのものには入れるのは19時半。

「これ知ってる?」とIngoがPeterの皿に山盛りになっている付け合わせを指して訊く。
なんだこれ?
「Blutwurst だよ」
「?」
「血。血のソーセージ」
あぁ!これがあの!
「こうやって…」と、カーッ!といいながら、ノドをかき切る真似をする。
「ドーッと出てきた血を穀物と混ぜるんだ。たべてみる?」
うーむ。
普段だったら試してみるところだが、Ingoの説明が、いかにもゲテモノでマズそうだ(笑)
「やめとく(笑)」
「でも、日本では猿の脳味噌食べるんだろ?」
頭の周りを一周ぐるりと切る真似をして、パカッと開け、スプーンを突っ込んでムシャムシャと。
「食べないよ!(笑)」
そりゃ中国だ。
「いや食べるよ」
ともう一度、頭を切り開いて、ムシャムシャと。
中国だってたぶんそんな風に食べないよ!(笑)
Ingoの仕草が面白すぎて、Peterが爆笑している。

Ingo、天才的(笑)

食事が終わって、みんな、三々五々散っていく。
そうはいっても、こっちはすることがないので、ゆっくりとビール。
それすら飲み終わったら、もうすることがないf(^_^;

Marcの部屋で、ドアの脇の棚に食事のメニューが置かれているのを発見。
これか!!
まぁ、既に時遅し。
それにざっと見た感じでは、どれも量が多そうだf(^_^;
きっと困ったに違いない。

と、廊下にRüdeが突然現れた。
「Hallo!!」
と一言だけ言って、手にはビールを2本抱えて、Y字路の反対側の方へと去って行った。
何しに行ったんだ?
またKristinとDanielaに差し入れ?

もはや新聞をダウンロードして読むくらいしかすることがない(笑)
ま、色々と気になるというか、腹立たしいというか、結局読まずにいられないことが多々あるのだが、海外にいるときくらい、こういうのから解放されたいなぁ。
うん、日本国内で色々と読むと、もっと腹が立つんだけどねf(^_^;

ふと気がつくと、既に19時を回っている。
ちょっとホワイエの様子でも見に行ってみるか。

薄暗い会場を抜けて、ステージに近い方のドアを開けてみる。

ドンピシャ!
こっちが会場の入口だ!

でもって、当然、目の前にはKristinとDaniela、そして昨日もいた女の子たち(笑)

「Hallo!!」
二人とハグし合って挨拶。
二人とも手に会場のプラカップ。
あれ?
「Rüdeにもう会った?」
「会ってないよ」
う~ん、それじゃあ、どこに行ったんだろう?



半分くらいしか理解できないながら、会話に加わっているうちに、もう19時半が迫っている。
そうだ!
「先に中に戻って待ってるよ!」
第一陣の入場シーンとか、普通の人は見られない(笑)




しかしながら会場には先客あり。
きっとどこかの関係者なのだろうが、さっきバックステージにいたのとはまた別のカップルが、柵の真ん中辺りを陣取っている。
どうも、男性側が関係者で、女性を連れてきているっぽい。
二人で一緒に見ると言うより、女性の方が見る場所を確保しようとしている感じ。

でもさ。

それやっぱズルイと思うんだよね。
さすがに一番乗りで待っている人たちに最前列ど真ん中は譲ってあげておくれよ。
パスもらって優先的に入れて、メンバーにも直に会える分、十分に得してるんだからさぁ。

そうは思っても、そんなことドイツ語では言えないし、そもそも日本語でだって、面と向かって知らない人には言えないf(^_^;

ので、こっちはこっちで、ステージと柵の間に立って、Kristin達の場所だけは確保!!(笑)
がっつりと柵に寄りかかって、ドアが開くのをスマホを構えて待つ。

19時半。

あいた!



「Hier ist für Euch!!」



その場でFacebookにアップ!←インスタはまだ使い方がよくわからない…f(^_^;
3人で大ウケ♪
楽しいわ~、これ!
ある意味、マインドが同じなんだよね(笑)

「今日もここおいでよ!」
「マジ?いいの?」
うほほほ♪
今日も最前列です!!

二人が持っていたカップを、荷物置き場にしている(笑)柵のこちら側に置こうとしているので、
「これは私が持っていくよ」
「Danke~! またあとでね~!」

で、ホワイエ側の方に出ようとしたのだけれど、こっちは柵の切れ目がない。
う~む。
で、目の前には反対側と同じく階段。
きっとこれを上るとY字の逆側に出るんだな。
ホワイエに出るのは断念して、バックステージに戻る。
ホントはPfand1ユーロ戻ってくるんだろうけどなぁ。
しかたなくケータリングルームの食器類と一緒に置いておく。

さっき会場の方に行っている間にセットリストが配られたのか、余りとおぼしき束がNikoデスクの上に積んである。
欲しいし、余りだろうけれど、勝手にとるのは気が引ける。
あとで聞いてみよう。

またもや突然Rüdeが現れたと思ったら、
「Aiko、外行こう!」
はぁ?外???
とりあえずコートを手にして、Rüdeが入っていった部屋を覗いてみる。
なんだこの部屋?
真ん中にPCをおいた大きな机があり、こちらと向こう側にひとつずつベッド。
「ビールでいいよね?」
「うん」
外で飲むには寒いような気がするが…f(^_^;
「ここは、寝室?」
「そう」
突き当たりだけじゃなく、この向かい側も3人で使っているっぽい。
つーか、奥のベッドがぐちゃぐちゃになっているところを見ると、Rüdeが寝てたのってそこか(笑)

Rüdeについて、さっき会場から戻ってきた階段を下りる。
下りた先のドアを開けると、ホワイエとは別の通路だった。
通路を少し行ったところにガラス扉があり、ここも喫煙所になっているらしい(笑)

それにしても、やっぱり寒い!!(>_<)
「前、閉めた方がいいよ」
「うん、閉める!」
慌ててきたので、コートを羽織っているだけだったが、いくら何でもびっちり前を留めないと無理(笑)
で、はい、とビールを渡される。

冷たい!
でもそれ以上に寒い!!!(笑)
「ここ、ビール以上に冷えてるよf(^_^;」
雪も、降るというほどではないが、ちらっと舞っている。
たぶんもう、-13~14℃くらい?f(^_^;
寒いよ~(>_<)
こんなに寒い中、わざわざタバコを吸いに出てくるなんて、アホか!
と思うが、それにつきあう自分はもっとアホ(笑)

「今日、KristinとDanielaには会った?」
「会ってないよ」
結局、行ってないらしい。
夏の時は、毎日のように、コーヒーやらビールやら持っていってやってたのに(笑)

「この会場では、前にも結構やってるんだよ」
「へ~」
「15年くらい前かな?」
「15年前!すんごい前じゃん!!(笑)」
「この前のウィーンの時には来てたよね?Gasometer」
「いたいた!あれは2010年?09年?」
「2009年かな」
「あの時娘連れてきてたよね?会ったよ!いくつくらい?4つ?5つくらい?」
「あ~、あのギター弾いたりしてた(笑) リロは2006年生まれだから、3つだね。」
「可愛かったな~」
「もう10歳になったよ。」
で、何か言ったのだが、聞き取れなかったものの、口ぶりや表情からすると、ホント生意気で(`Д´)、みたいなことだろう(笑)

「何これ?」
傍らのドラム缶に積もった雪の上に、タバコの吸い殻が沢山生えている(笑)

Rüdeはタバコ1本吸い終えると、戻ろう、といい、今度はステージのさらに奥の機材置き場の横を通って戻る。
もうPelzigのステージが始まっている。
もうそんな時間か。

というわけで、本日のデートは終了(違)
Rüdeは、またあとで、といってさっきの部屋に消えた。
そろそろ最後の練習の時間?

コートを置こうとMarcの部屋に入ると、うまい具合にFloがいたので、セットリストをもらっていいか聞いてみる。
「おう、いくらでも持ってけ!」
いや、1枚でいいです(笑)
ひとまず無事ゲット。

何かの取材らしき人たちも廊下を行き来。





そして、隣のスタッフルームでなにやら騒いでいるので、Floと一緒に行ってみると、なんと。





みんなでTVを見ている(笑)

画面を流れているのは、スターライト・エクスプレス。
一緒に歌いまくるNiko(笑)
しかも誰かがTVの前を通ると怒る(`Д´)

つーか、Nikoだけでなく、結構みんなして歌えるのはなぜ?f(^_^;
ドイツではそんなに人気なのか?
日本では、もう、ずいぶん前にやってたよね?って気がするんだが。
なにしろ、しばし名前が思い出せなかった(笑)

それにしても、なんかみんな集まってきて歌っているんだが、仕事はいいのか?(笑)
もちろん、今はPelzigのステージ中だから、スタッフの大半は手が空いてるのだろうが、Nikoは大丈夫なのか?f(^_^;

で、どうやらこの番組、昨年のエンタメ・ベストテン的なものらしい。
スターライト・エクスプレスに替わって、今度は女性歌手が歌い出した。

なぜかこれも、みんな(つーか主にNikoが)熱唱♪
そもそも知らないんですが、全くついていけない…(笑)

とか思ってるうちに、Peterまでやってきた(笑)
笑ってTV見てるけど、もう本番直前じゃないんでしょうか…f(^_^;









って。

それこそ、そろそろ行く準備しようぜ、自分。

さっきの寝室のドアが開いていたので、中を覗いてみたら、Floは着替えの途中でなんか遊んでるし(笑)



取材の人たちはまだ廊下を行ったり来たり。




最初からニットは脱いでおき、今日はカメラは首から提げ、スマホと充電池をいれたポーチをベルトループからさげて準備完了。
Pelzigが終わったのを見計らって、ステージ脇から客席に出て、柵の方へ突入!
「来たで~♪」

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