Der König Hat Eselsohren

古典×現代2020@国立新美術館




古典作品と現代作家の作品を一緒に展示するという、謎(?)の美術展。

最初、いきなり仙涯×菅木志雄のインスタレーションから始まって、しばらく頭が付いていかないf(^_^;
ただ、ゆっくりと歩いているうちに、これ「○△□」か、と思い至った。
なるほど。

花鳥風月×川内倫子の写真、円空×棚田康司の木彫、これは結構すんなり入ってくるのだが、次の刀剣×鴻池朋子の革緞帳はその取り合わせを理解するのにしばらく時間が掛かった。



これは説明聞かないとわかんないよ…f(^_^;


かなり印象的だったのが、仏像×田根剛のインスタレーション。
入ってすぐは目が慣れていないこともあって、何が起きているのか分からないし、動くのも難しい。
が、しばらく見ていると、日光菩薩・月光菩薩の周囲に吊された照明が、強弱上下しているだけなのだと分かる。

が、その変化によって、仏像の見え方が全く変わってくる。
照明の変化によって、目に入るところが変わり、別の姿が見えてくる。

なんだろう。
寺院の奥で揺れる炎に照らされているのと似ているようでもあり、それでも全く違うようでもあり。
流れている唱名も、なんだかコーランに似ているようでもあり。

面白かったなぁ。


なので、その後の北斎×しりあがり寿や、曾我蕭白×横尾忠則は、どうもちょっとわざとらしさを感じてしまった。
この2室だけ、方向性が違うんだよね。
そのせいで、むしろ焦点がぼやけてしまってるかも。
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