Der König Hat Eselsohren

4泊6日Unplugged Tour:4発目ミュンヘン最終日

今日だけはゆっくり寝られるぞ!と意気込んでいたのに、なぜか7時過ぎに目が覚める。
TVをつけても、今日はニュース番組一つやってない。
二度寝しようとしても8時頃には限界が来た。
だからといって十分に寝たという感じがしないのが悔しいところだ。
それでも昨日の朝なんかに比べたら、ちゃんと寝た感じはする。
顔を洗って、着替えながら、今日はもう最初からリストバンドを着けておくことにする。
普段の自分から考えて、忘れることはまず無いと思うし、忘れたらMarcに言えばいいことなんだけど(笑)

今日も9時頃に朝食に降りていって、がしがしと食いまくる。

昨日と違って、今日は朝から雨が降っている。
小雨くらいだったら傘なしで出かけるところだけれど、それよりは微妙に降ってる感じ。

やだなあ。

本当は昨日の午後行くつもりだったけれど、時間が余り残っていなかったので、今日こそ銀行に行かなければならない。
というのも、春頃からずっと、以前から使っている口座のネットバンキングができなくなってしまっているのだ。
どうも暗証番号を入れ間違えたか何かしたらしい。
それ以来、銀行に電話で問い合わせるように、という注意書が出ていて、かといってそのためにわざわざ日本から国際電話で問い合わせる気力も語学力もなく…。

本当は夏にベルリンで、とも考えていたけれど、あまりにも毎日忙しかった上、行動範囲内でDresdner Bankを見かけることがなかった。

昨日、OdeonsplatzのカフェでBrigitteさん達に、銀行に行かなきゃならないということを少し話したときに、Dresdner BankだったらMarienplatzにあるから、明日行けばいい、と言われたけれど、あの支店はいつも人が多いから、最初に口座を作ったBayernhofの向かいに行った方が良さそうだ。
あのときはまさに、ほとんどドイツ語を話せなかったので、全部英語で話をして口座を作ってもらったのだけれど、とても親切だった覚えがある。
それでも気が重い…。

最初、1階の窓口の女性に、こうこうこういうわけで、と話したら、それなら2階に行ってといわれ、2階のちょっと年配で、地位が上っぽくて、それでいて物凄く物腰の柔らかな男性が、なるほどそれならちょっとそこでお待ちください、とソファで待つようにいわれ。
担当者になる若い男性が出てきて、握手して、どうぞこちらへ、と通されたまではよかったけれど。

そこからはいわれていることがなかなか理解できないorz

何度言い直してもらっても理解できないので、英語で話しましょうか?と言われても、たぶん今は、英語だともっとわからないに違いない。
苦労に苦労を重ねて、やっと話が通じてきて、なんとかネット口座を使えるようになった。

はあぁぁぁぁ…。もっとドイツ語勉強しないと…orz

銀行から出てくると、雨がやんでいた。
よかったよかった。
ちょっとほっとしたんで、足取りも軽くSendlingertorを目指す。

しばらく前、偶然にもFIGAROでロマンチック街道が特集されていて、当分もう行かないからとは思いつつ立ち読みしに行ったら、ミュンヘンの最新スポットなるものも別立てで載っていたので、速攻買ってしまったのだった。
最新というだけあって、普通のガイドブックには載ってない地域だし、私自身、あまりなじみのない地域だ。
しかも。
その中の1件は、この前来たときにRüdeとお昼を食べに行ったカフェにそっくりだ。
地図からしてもそのあたりだし、写真をどこからどう見ても、ここのこのテーブルだったとしか思えない。

なので、まずは自分の記憶をたどりつつ、歩いて確かめてみよう。

実はこのSendlingertorの向かいにある語学学校に結構長いこと通っていて、そのときに、ここから南側の地域はゲイの町だ、みたいなことを聞いたので、まさにRüdeと一緒に来るまで足を踏み入れたことがなかった。

あのときは、話しながらついて行くのに精一杯で、あまり周囲を見てはいなかったけれど、あたりをきょろきょろしながら歩いて行くと、結構それなりに記憶が残っているものだ。
ここは見覚えがある、この道は通り過ぎた、などと記憶をたどっていって、現れた店の名前がどんぴしゃだった。
外から中をのぞき込めば、もう間違いない。ここだ!
でもあいにく、今ここで食事をしようと思うほどにはおなかが空いていない。

さらに記憶をたどって、ここが事務所だよ、といわれたところも探してみるけれど、こっちはどうも確信がない。
ただ、この通りは見たことのある感じ、こっちは見たことがない、と1本1本たどってみると、どうやらこの辺かな?と言うところまでは見当が付いた。
さすがに、外に看板が出ているわけではないから確証はないけれど、実は外壁の色を憶えている。
でもまぁ、今たどり着いたところで、誰もいないだろう。いたとしてもMarcくらいかな?
どっちみちまた今夜会えるんだから、ここでわざわざ訪ねていくような必要は何もない(笑)

そして、うろうろと歩き回っていると、FIGAROに載っていた店の大半は、この界隈に集まっていることもわかった。
じゃあきっと、あのときRüdeが連れて行ってくれようとしていた店も、このあたりのどこかにあるんだろう。
目下クリスマス休暇中の店も多いし、雨が降っているので人通りもそんなに多くなく、ちょっとひっそりしているけれど、普段はもっと色々あるのかも。

小雨交じりの天気というのが結構好きなので、1人楽しく散歩を楽しんだあと、MarienplatzのKaufhofの地下に行って、Glühweinの素とWienerschnitzelに使う細かいパン粉を買う。
なに普通の食料品買いに来てんだよ、という感じ(笑)

さらにあちこち、ぶらぶらと冷やかしながらKarsplatzまでたどり着く。
おなかが空いている、という感じではないけれど、何かカロリーのあるものを補給したい感じ。
なのでここはひとつ、Glühweinを飲むことにする。
Glühweinのカップを手に、今日は2階に上がると、ちょうどリンクの整備作業が終わるところだ。
隅にたまった氷を、おじさんがスコップでリンクの外に投げ捨てる。
リンクと外の歩道の間には垣根が作ってあるけれど、どうやらその外にまで氷が飛んでいるらしく、通行人がよけながら歩いて行く。

今回はそんなに寒くなくてよかったなぁ。
1月に来たときは、あまりの寒さに、ここでGlühweinを飲まないことには歩き続けられなかったけれど。

リンクが再開されて、子供達が滑り出す。
意外とみんなうまくない(笑)



ぼーっと眺めながらGlühweinをすすっているうちに、ふといいアイディアが思い浮かんだ。
これはバックステージでも、私にしかできないはずだ。
うまくいくといいんだけどな。

Karlsplatzの地下から、Kaufhofに行くと、売り場をとことこと、おもちゃの豚が歩いてる。



可愛い!
しかも縁起がいい!

あとはもう、ドラッグストアで残りの買い物をするだけ。
今日こそファブリーズを買うぞ!(笑)
ついでに歯磨きをもう1セット買い足し、さらに、いつかはきっと買って帰ってやろうと思っていたFroschの洗剤を買う。
何しろ日本で買うとキチガイみたいに高いのに、ホントは200円しないくらいなんだもん。
それにしても、ただの買い出しに来たとしか思えない。
え?お土産?
ないない。
だって今回は旅行じゃなくて、まさにライブ遠征と、空いた時間に日用品の買い物しに来ただけだから(笑)

ホテルの部屋に帰って、まずはタバコの臭いを発している衣類全般にファブリーズをスプレーして乾かし、その間に他の荷物を可能な限りスーツケースに詰める。
今日帰ってきてから、明日出発するまでに必要なもの以外は、もう全部詰めておかないと。
必要なものも、取り出しやすい形で、一通り荷詰めする。

一通り終わったところで15時半。
あとの時間は全部、歌詞のチェックに当てよう。
この3日間、歌詞が曖昧なまま、きちんと歌えない曲が結構あって悔しかった。
もちろん、1曲や2曲だけならともかく、残された時間で全部憶えるなんてことは絶対に不可能。
でもあやふやな単語をいくつか補強するくらいならできるだろう。

まずは、明らかに演奏されないMag Tischtennis以外を一通り、聴きながら歌詞を見て歌う。
2回目以降は、昨日までに演奏された曲の中で、きちんと憶えていない曲だけ。
こうして分けてみると、きちんと憶えている曲は、どれもかなり早い段階で気合いを入れて暗記したものばかりだ。
毎日のように聴いているから、うろ覚えの曲だって、サビは歌えるし、他の部分もなんとな~く歌えたりするけれど、結局何となくのままでは何年経っても進歩しないということだ。

18時になったので、片付けて出かけることにする。
外を見ると、またもや結構雨が降っている。
やだなぁ。できれば傘を持っていきたくないんだけど。
そうは言っても、ちょっと傘なしには出掛けにくいくらい降っている。

ところがS-Bahnに乗ってHirschgartenの駅に着いてみると、たった3駅なのに、こっちでは雨がやんでいる。
くそっっ、やられたっっ!!

すでに会場前には長蛇の列ができている。
でも昨日より時刻が早いせいか、ファンクラブのメンバーで集まっていると言うことはなさそうだ。
Marcに電話するより先に、外から開けられないものか試してみる。
やはり外からは、鍵なしには開けられない仕組みになっているようだ。
けれど、ちょうどそこにスタッフが通りかかって、にこにこしながら開けてくれた。

ケータリングルームでは、RüdeとカメラマンのChristianが、それぞれパソコンを前に、何か作業をしている。
もう一つのテーブルでは、Peterが他の人たちと話している。
簡単に挨拶して、コートと荷物を置きに行く。
もはや勝手知ったる他人の家といった感じだ(笑)

ケータリングルームにとって返すと、Floに「おなか空いてない?」と訊かれる。
「すっごい空いてる!」
この4日間で、初めてこの台詞を言ったかも(笑)
今日の温かい料理はHähnchenschnitzelと出ている。鶏肉とアスパラのクリームシチューといった趣。
横には、スパゲティや米が並んでいる。
もう一つ、ボロネーズソースにも心惹かれたけれど、クリームスパゲティ風にする。
しばらくすると、照明のBertilがHähnchenschnitzelをご飯にかけて食べ始めた。
さらにはNicoがボロネーズスパゲティにサラダ。
どうやらスタッフが食事する時間帯のようだ。
話している内容は、相変わらず全くわからない。

他にも色々とおいしそうなメニューが並んでいるけれど、そうそうたくさん食べられない。
果物もたくさん盛られているけれど、そんなに入らない。
バイオリンのMaschaがジューサーに果物を詰め込んでジュースを作っているのを見ると、おいしそうだな、とは思うけれど、普段やり慣れないことをすると恐ろしいものができそうなのでやめておく(笑)

代わりにコーヒーマシンでラテマキアートを入れていると、RüdeのところにMarcがやってきて、Rüdeの背後に押し込められた格好になってしまう(笑)
なにをしているのか見てみると、今までChristianとマックを並べて写真をやりとりしてたのに、なにか書類をチェックしている。
Marcが、これは今日のゲストリストだよ、と説明してくれる。
しかもまだ1枚目で、ちょうど私の名前が書いてあったので、Rüdeに「Aikoはもういるからいいよ(笑)」

今日のタイムテーブルを見て、終了後のパーティーの疑問も氷解。
そこには、
「終了後の選択肢は2つ。
1つはClubで関係者限定のパーティー。
もう1つはHalleで、誰でも入場可能なパーティー。
どちらでも参加は自由。
場所は、ホールの向こうのドアから出て、右手がClub、左手がHalle」
これはどう考えても、みんな関係者のみの方に行くだろう。
中には親切心を発揮して、誰でも入れる方に顔を出す人がいるかも知れないけど(笑)

そうこうするうちに、19時をかなり回った。
たぶんもう、ファンクラブのみんなも来ている頃だ。
会場の方に行ってみると、予想通り、もうChristophたちがブースの準備を終えていた。
すぐ脇の入り口の向こうには、ずらっと観客が並んでいて、すぐにも入場が始まりそうな感じ。

「今日はTシャツに全員のサインをもらおうと思って」
「それはいいね!今持ってく?」
「うん、その白いの。一番小さいやつ」

これが今日の計画。
毎日毎日、それこそ出演者が今回のポスターを2~3枚持ってきて、誰それに頼まれたから、と3人にサインしてもらっている場面に何度も遭遇した。
でも私はここにいるみんなのサインがほしい。
もちろんSportfreundeの3人がメインなのは私も同じだけど、今回のライブを作っているのはここにいる全員だし、毎日毎日、こんな訳のわからない日本人を受け入れてくれるみんなが好きだ。
だからサインをもらうのなら全員から。
そしてこれは、他の誰にもできない。
出演者でもスタッフでもその家族でもない、よそ者のくせに全員を知っているなんて、ここには私しかいないからね。
それに、全員にサインをもらうことで、ろくにドイツ語は話せないけれど、みんなを好きだということを示すことができる。

このために、ペンも買ってきた。
マーカーの1本や2本、楽屋を探せば転がってるはずだけど、探すのが面倒だし、集めるサインがこれだけ多いとなると、自分で調達した方が確実だ。

ところが。
いつものステージ脇のドアから入ろうとすると、いつものセキュリティのお兄さんが、いつもどおりにこにこしながら、今日は別の色のパスが必要だよ、という。
「ホント?!じゃあMarcに訊いてくる!」
というと、そのまま通してくれちゃう(笑)
パスがないからダメ、じゃなくて、もらえるはずだ、と信じられてるのがおかしすぎる。

さっそくMarcの部屋まで行ってみると、物凄く忙しそうに、あれこれ指示を出している。
といって、訊かないわけにはいかないし…。
しばらく様子を見ていて、話が途切れたところで声をかける。
「今日は別のパスが必要なの?」
「いや、そんなことないよ。そのままで大丈夫。」
あれ?どっちがホント?
と思ったら、横にいたスタッフがMarcに何か言い、
「あぁ、そうだった!これが必要なんだよ!」
と笑いながら、青いリストバンドを渡してくれる(笑)
あ~、よかった。
Marcには要注意だな。

まずは、通路でだべっているPeterから。前身頃にサインしてもらう。
君の?というので、そうだ、と答えると、丁寧に名前を入れてくれる。

で。

すかさず、目の前でテーブルに腰掛けているJuliaに、
「今日は全員のサインを集めてるの。書いて!」
と、今度は後ろ身頃。
一応、メインの3人は前身頃に集めて、他の人たちは後ろ身頃にすれば、書くスペースも広いし、遠慮がいらない。
さらにギターのChris、コーラスのChristoph。

ちょうど通りかかったFloに頼むと、こちらの意図も全部理解して、すっかり気に入ってくれたようだ。
ケータリングルームにいる人たちに、Floが頼んでくれる。
もちろんRüdeには私からもすぐ頼めるけれど、Floのおかげで、そのあとBertilのところで滞っていれば催促してくれるし、とまどっているMaschaを説得してくれる。
Maschaは、あまりサインを頼まれたことなんて無いらしく、「どうしよう、名前を書けばいいのかな?」なんて言ってる(笑)
つづいてチェロのNargizaにも書いてもらう。

これはうまくいきそう!

Floが、女子部屋に行って書いてもらうといいよ、と言うので、そのつもりで外に出る間に、Jörgとすれ違って書いてもらう。

さらに通路でだべっているDave(メガネの兄ちゃん)とRoman(イケメン兄ちゃん)も捕まえる。
ちなみにその時の議題は、ギターのChrisを交えて、なぜRomanはこんなに細いのに腹が出ているのか(笑)
本人も気にはしているらしい。
腹をさすっている彼の左手首には、やはり今日は青いリストバンドが巻かれている。

男子部屋にいたRobertはトランペットの絵入り(笑)

Lucianaも通りかかったので捕まえると、ハートに矢が刺さった絵まで描いてくれる。

あとちょっと!

思い切って女子部屋をノックして入っていくと、部屋に戻ってきていたMaschaも説明に加わってくれる。
なかなか話す機会のないトロンボーンのMarionとハープのFranziも、喜んでサインしてくれる。
MarionはRobertの向こうを張って、トロンボーンまで描いてくれる。
でもビオラのAnnaが見あたらないなぁ。

通路を戻ってくると、3人の楽屋のドアが開いている。
何気なくのぞき込むと、手前にFlo、左手の床にJuliaが座っていて、奥のソファでPeterがギター片手にDer Titel vom Nächsten Kapitelを歌っている。
それこそもう、普段の癖で、つい一緒に口ずさんでいると、Peterがこっちを見て、目で「歌え」と言っている。
Floもうなずく。

えぇ~っっ?!Σ( ̄□ ̄;)

いつも楽屋でPeterが歌っているのに遭遇したときには、邪魔にならないように小声にしているけれど、歌えと言われたら仕方ない。

普通に歌う♪

神をも恐れぬこの所業(笑)
曲の比較的最初の方からだったので、サビを歌いきって、再びAメロに入って…。

Peterは歌いながらこっちを見て、そうそう、という風に笑っている。
今のところ、歌詞を間違えてはいないはず。

Juliaが驚いたような顔をして、こっちを見上げている。
普段のドイツ語のできなさ加減とは、あまりに違うんだろう(笑)

サビ、Cメロ、サビ…

とうとう全部歌いきってしまった。
たぶん、自分ではわからない発音のおかしなところなんかは多々あるだろうけれど、歌詞そのものはほぼ完璧。
自分で言うのもアレだけど、音程は正確だという自信がある。
普通じゃ、こんな図々しいことできねぇよf(^_^;、と思いつつも、Peterと2人で歌うなんて、一般のファンには望むべくもない話。

Peterと、つづいてFloとハイタッチ。
この4日間で、何度もハイタッチしてるけど、これはひときわ嬉しい。
なんか、わざわざ日本から来ている、ということ以外で、本気でファンなんだ、と初めてきちんと示せたような気がする。
向こうはそんなこと、全く気にしてないだろうけれど、なんかそんな気がする。

「サインは全部集まった?」とFloが訊くので、「あと少し」と見せると、率先して女子部屋へ(笑)
Floがみんなに話し始めた脇で、今日コーラスに参加するUteを見つけてサインしてもらう。
みんなからFloが聞き出してくれたおかげで、Annaは遅れてくることがわかった。
Annaが来たらサインしてもらって、渡しに行くから、と言ってくれる。

よかったよかった。

と思ってたら、男子部屋のソファに、Paulが座っているのを発見!
Paulも今日だけ出るらしい。
じゃあ、最後はPaulだ。

Paulに出してもらったビール片手に一休みしてから、前座が始まった会場の様子をうかがいに行く。
セキュリティのお兄ちゃんに青パスを見せると、にこにこして通してくれる。

今日も相変わらずの満員だ。
まだ前座だから、入れそうな隙間は見つかるけれど、直前になったらどうだろう??
やっぱり、今日は袖で見てようかなぁ。

袖で見る方向で方針を固めつつ、バックステージに戻ってくる。

と。


えぇ~っっっ?!その格好はいったい?!Σ( ̄□ ̄;)



あまりに見慣れない服装に驚いていると、反対側からやってきたFloもスーツ姿。
Floの後を追って楽屋をのぞき込むと、鏡に向かってRüdeがネクタイを結んでいる。



うわ~!なにそれ!!
方針変更!!
これは絶対、客席の方から見ないと!!


動揺が隠せないでいるところに、Annaのサインが入ったTシャツをNargizaが持ってきてくれた。
さっそくPaulにもサインしてもらい、ついに完成!!






セーターを脱いで、下に来ていたTシャツの上に、サインTシャツを重ね着する。

最強!!(笑)
Lucianaが足早に通りながら、
「ステキなTシャツね!」
「Danke!」

本当はもう開始予定の20時51分になろうとしているのに、まだみんなバックステージをうろついているので、Floと写真を撮ったり(笑)
って、そんなことしている場合じゃない。
見る場所を確保しないと!!

いつもながら、ステージの脇からセキュリティをすり抜けていくと、今日はうまい具合に、アリーナに一番近い階段を上がったあたりに、少し余裕がある。
ただ、自分の前の女の子2人の間にうまく隙間があると思ったら、この2人が友達同士らしく、入り込むことができない。
かといって、その隣にも微妙に入れない。

まぁ、いっか。
ストリングスがほとんど見えないのが残念だけど、それ以外はかなり見やすい。



もともと気になるほどではなかったけれど、昨夜の話し合いの成果で、出だしから調子よくいっている。

ただ、とても気になるのが、目の前の女の子2人組。
始まってからほぼずっと、写真や動画を撮り続けているのはいいけれど、2人そろってPeterのアップばっかし。
そりゃ私だってPeterのことは大好きだし、他人のことはほっとけ、と思うし、だいたいにおいて自分がこれだけいい思いをしておいて、なに言ってやがる、とも思うけど、嫌でも視界に入ってくるだけに、ちょっとイライラする。

なので、動画を撮っているときには、若干近くに寄って、若干大きめの声で歌ったり。
たとえばDer Titel vom Nächsten Kapitelとか(笑)
自分、ホントに性格悪いな~f(^_^;

と、すぐ目の前、ステージと柵の間に、カメラを手にしたChristophが降りていくのが見えた。
カメラマンのChristianと場所が被らないようにしながら、ステージにひっついて写真を撮っている。



ファンとしてちゃんとライブを楽しんでいるのか、ちょっと心配だf(^_^;


この4日間で初めて、ホーンセクションがやや遠いながらもよく見える。




ストリングスは残念ながら、NargizaとAnnaがギリギリ見える程度だけれど。






(Tu Nur Das) Was Dein Herz Dir Sagtも、初めて、Peter、Julia、メガネの兄ちゃんの3人がいっぺんに見える。




コーラスは残念ながら、昨日までと同じ3人しか見えない。




せっかく来る前にあれだけ歌詞を憶えようとがんばった割に、ほとんど成果はなかったけれど、ライブ自体はこの4日間で一番の出来だ。
目の前の女の子達がちょっと邪魔だけど(笑)、まぁ、そんなことはたいしたことはない、と思えるくらい楽しい。







Siehst Du Das Genauso?の最中には、突然、背後の連中が花火に火をつけて振り始めるf(^_^;






さすがに場所がステージ脇だけあって、1回目と2回目のアンコールの間、結構みんな、セキュリティの脇の隙間から袖の様子を窺っている(笑)
と、どこかで見たことのある人が、こっちに向かって、にこにこしている。
誰だっけ?

と、思う間に、2回目のアンコール。




今日のスペシャル・ドラマー(笑)は、会場の素人さんではなく、照明を担当しているBertilが指名された。

なるほど!
ウィーンでRüdeが他の人たちとセッションをしていたとき、ドラムを叩いてたのは、確かにBertilだった。
道理で、FloがBertilにもサインさせたわけだ。
だいたいにおいて、あの妙ちきりん(笑)な髪型からして、ただの照明スタッフじゃないし。

観客の上を、Bertilが運ばれてくる(笑)






いよいよこれが、ツアーそのもののラストだなぁ。
なんだか、終わってしまうのがとても惜しい。






最後の最後、今日は、ステージ周辺にいる人はスタッフも全員加わって、礼!
そこをすかさずMarcがカメラを向ける(笑)




あ~あ、終わっちゃった。
さぁ、早くバックステージに戻ろう!

と、思ったら。

さっきのにこやかな人に呼び止められる。
「憶えてる?ほら、月曜日に会った…」
月曜日?
月曜日って言ったら、ミュンヘンの初日?
ってことは、あのときのRüdeの友達…?
「きみ、青バンドは持ってる?」
「もちろん!」
「僕持ってないから入れないんだよ。どうすれば貰えるかな?」

えぇっっと、それはMarcに言うのが早いだろうけれど、どう説明したらいいのかわからない。
…ということも、うまくドイツ語で説明できないorz

「え~っと、え~っと…」
よほど困った顔をしていたのか、いいよ、早く向こうにいっといで!と笑顔で解放してくれた。
ごめんよ~(>_<)

セキュリティを通ったら、そこはカオス!!
むぉっっ!と熱気が漂う中、あっちでもこっちでも抱き合って、ツアーの成功を喜んでいる。
いくら目の前にMarcがいると言っても、これじゃ、ちょっと無理。





ここから出るのも困難(笑)

ちょうどそばにいたJuliaと一緒に写真を撮る。
でも自分でシャッターを押すのって、普段やらないからなぁ。うまくいくかなぁ。
「近っっ(笑)」
どうもズームボタンまで押してしまったっぽいf(^_^;
しかも場所が暗くて、取り直してもあまりうまくいかない。残念!

バックステージの通路に戻っていくと、ちょうど楽屋の前あたりにPeterが!
抱き合いながら、schön! super! toll! wunderbar!!と、とりあえず思いつく限りの単語を並べてみる(笑)
2人で写真を撮ろうとしていると、Fertig Los!のメンバーの男の子が撮ってくれるという。
と、そこへ、MarcがJuliaを連れて乱入!
しかも、撮れた写真を確認して、取り直しを命じる(笑)



と、すかさず、
「ほら、ケータリングルームに行って!」
と背中を押される。

なんだ?

楽屋にRüdeがいるのが見えたので、入っていって、Peterと同じく今日の成功をたたえる。
もう、ドイツ語だけでは語彙が足りないので、しまいにゃ日本語で(笑)


Marcがさらにせかして回っている。
その割に、まだあまり人が集まっていない(笑)
ケータリングルームは、窓がバーン!と開け放たれていて、寒いけれど気持ちいい。
入ってきたLucianaが「Luft!(空気)」と深呼吸しているので、笑いあう。
テーブルの上には、シャンパンのボトルが数本と、グラスが並んでいる。

や、私、ここに混じっていいのかなぁ?f(^_^;

それでも次第に人が集まってきて、Peterが栓を開け始めた。





次第にみんな集まってきて、グラスが配られ始める。
でも日本みたいには、さっさと物事が運ばない。
どっちかっていうと、騒いで盛り上がることが先決、というか…f(^_^;
だいたいにおいて、みんなずっとビールやらワインやら飲んでるんだし(笑)
みんなの言ってる内容がもっと理解できたら、もっと楽しいんだろうなぁ。







それでも一応、Marcの挨拶が始まる。
普段は自分も入れて4人で動いているのに、今回は30人以上もの人たちと知り合えて、一緒にできたこと。
まだスタッフは片付けの最中で、ここに全員は集まれないけれど、こうしてみんなで成功を祝えること。
などなど、到底、全部は理解できないけど。

確かに、ツアーだけだったらこの12月の10回程度だけれど、最初のMTVの収録から考えたら、約1年の間、コンスタントではないけれど、それなりの数をこのメンバーでやってきたわけで。
実際には、1年半くらい前から準備をしてきている。
Altenaでメガネの兄ちゃんやイケメン兄ちゃんと知り合ったんだって、今から考えたら、間違いなくUnpluggedのための打ち合わせだ。
何にもしてないのは、私だけだなぁ…f(^_^;

Marcの挨拶が終わって、実はみんなもう、結構飲んだりしちゃってるんだけど、ちゃんと乾杯!



さらに大盛り上がりに。
イスとして使われているベンチの上で飛び跳ねた、その瞬間。

ベンチが割れた…f(^_^;

なにやっとんじゃ。



集まり方も時間を掛けてなんとな~く、なら、解散もなんとな~く。

パーティーに行くように言われてはいるけれど、荷物を取りに男子部屋に行ったら、まだみんなで座ってだべっていたので、ビールを出してもらって壁際に腰を下ろす。

つーか、ずっと立ちっぱなしだったことに、やっと気が付いたf(^_^;

みんな、荷物をまとめている様子はないものの、出入りが結構激しい。
ふと気づくと、誰もいない。

けど、まだ行きたくないなぁ。
しばらくソファでのんびりしよう。

と、1人でぼーっとしているところを、Peterに見つかってしまった。
「何してるの?」
「ちょっと休憩」
「早くパーティーに行きなよ。Clubの方。場所わかるよね?後から行くから」

そう言われたら行かざるを得ない。

行ってみると、ガンガン音楽が鳴っている建物の入り口に、矢印とともに「HALLE」と書かれた紙が貼ってある。
入り口にはすごい人だかり。
周りを見回すと、その隣の階段の横に、これまた矢印とともに「CLUB」と書いた紙が貼られている。
ん?じゃ、あっち?
矢印の向きからすると、階段の上?

上がっていってみたものの、ドアに鍵が掛かっていて開かない。
階段を下りてきた真下のドアも開かない。

?????

困ったな~、と思いつつ見回していると、ホールの正面ドアからRüdeが出てくるのが見える。
どうもファンとおぼしき人たちと喋ってるっぽい。
しかもワインのボトル片手に(笑)

「どこに行ったらいいの?」
「こっちこっち!」

連れられていったら、HALLEと張り紙のあった入り口。
中で分かれてるのか…orz
しかも聞こえてくる大音響は、右手のClubから。
どうやらパスを持ってないのに入ろうとする客がセキュリティに押しとどめられたりしているせいで、入り口の混雑に拍車が掛かっているようだ。

入ろうとしたところで知り合いに呼び止められたらしい。
Rüdeが立ち話をしている間に、垣間見た感じでは、Clubの中も相当な混み合いっぷりだ。

こ、これはちょっと。

今日は1時くらいをめどに帰ろうと思っているだけに、あと1時間もない。
この大混雑と大音響の中じゃ、帰りの挨拶すらままならないだろうことは、火を見るより明らか。
残念だけど、ここで帰っちゃおうかなぁ。
今ここでなら、少なくともRüdeにだけは、ちゃんと挨拶して帰れるし…。

「どうしたの?入らないの?」
と、戻ってきたRüdeに声を掛けられる。
「えっ、でも…」
「ほら、こっち!」
先に立って、どんどん行ってしまう。
ついて行くより仕方ない。
Clubの中は何らかのパスを持っている人だけだから、ほとんど1歩歩くごとにRüdeは誰かしらに捕まっている。
それでもついて行くのは大変だ。
結局、見失ってしまった。

こまったな~。

Clubの中央、2~3段下がったフロアには、踊っている人たちがひしめき合い、それをぐるっと囲む通路もびっしりと人が立っている。
身動きもままならない上に、外で聞こえていた以上に、耳をつんざく大音響で、ひっきりなしにダンスミュージックがかかっている。
MTVの時のアフターパーティーは、この3倍以上のスペースで、奥の方だけがダンスフロアだったから、十分に話をする余裕があったけれど、これじゃ絶対に無理。
ただでさえ、今回は全くといっていいほどドイツ語がわからないでいるのに、ここではなにを言われても絶対に理解できないよ…orz

それでもしばらくすると、目だけは少し慣れてきて、フロアの向こうの方でFabianneたちが踊っているのが見えた。
ということは、きっと他のみんなも来るんだろう。
それどころか、またもやMarcが踊り狂っている(笑)
ただ、Rüdeは見つからないし、PeterもFloもいない。
それどころか、他の出演者達もちょっと見あたらない。

とりあえず1時まではここにいるとして、何か飲むものがほしいなぁ。

さっき入ってきた入り口の脇がバーカウンターのようだ。
通路をそのまま逆流するのは無理そうなので、少しは空間的に余裕があるフロアにいったん下りて、バーカウンターへ。
でも、これだけの人が入ってる割に、カウンターの中は1人。
しかも、今注文している人が、何かややこしいオーダーをしてるっぽい。
しばらくそのやりとりが終わるのを待ってから、ビール!と言うと、カウンターの中のお兄さんがウィンクしながら渡してくれた。

やれやれ。

と、入り口から入ってすぐ、カウンターの端あたりにChristophをはじめとしてファンクラブのメンバーがたむろっている。
手を挙げて挨拶したものの、声は全く聞き取れない。
今日ファンクラブのブースにいた、初めて会った女の子がすぐそばまできて話しかけてくれる。
「わざわざ日本から来たんだって?」
と言ってるらしいんだけれど、音楽がうるさすぎてよく聞き取れない。
「ごめん、聞き取れないよ」
としか返事のしようがない。

ビールをちびちびと飲みつつ、あとは地蔵のように突っ立ったまま、時間だけが過ぎる。
イケメン兄ちゃんや、Fertig Los!の男の子など、知った顔が少しずつ増えてきた。

あぁ、もう1時だよ。

フロアを隔てた向こうの隅、DJブースの脇に、Floがいるのが見えた。
これはもう覚悟を決めるしかない。

フロアを猛然と突っ切って、Floに声を掛ける。
首にとりついて、耳元で大声を上げる。

「もう寝ないで帰ることにした!」
「それがいいよ!(笑)」
「荷物、どこに置けばいい?」

FloはコートとマフラーをDJブースの片隅に置けるように取りはからってくれた。

もう、いいよ。
一睡もしないで空港まで行って、飛行機の中で寝るから。
この前の経験からしても、もうしばらくすれば、徐々に人が減ってくる。
そうすれば、どんなに音楽がうるさく鳴ってようが、少しは話をする余裕もできる。
この4日間で、ホントはもう、とっくに体力の限界を超えていそうだけど、とにかく明日、飛行機に乗れさえすれば、正月に寝込んだっていいじゃん。
それで母親にバカ呼ばわりされたって、どうってことない。
どうせ数年に一度は、ホントに正月に熱出して寝込んでるんだしf(^_^;

そうとなったら踊るしかないだろ!
Fabianneたちや、Chirsたちに混ざって一緒に踊る。
途中、疲れてきたのと、ビールがなくなったのとで、バーカウンターで新たにビールを注文すると、さっきはいなかった女性が3EURだという。
えぇ~っっ?!金とんの?!しかも高いよ!!(`Д´)
とはいえ、背に腹は代えられない(笑)

ふと見回すと、さっきよりは若干人が減った上に、知った顔は増えている。
フロアにJuliaがいるのを見つけて、乾杯!
メガネの兄ちゃんとも乾杯!
ちょうど近くにNicoもいたので、強制的に乾杯する(笑)

ただしMarcは相変わらず危険で近寄れない。
誰かしら相手を見つけては、竜巻のようにフロアを踊り回る(笑)
Juliaと「Marc危険だよ~(笑)」と言ってる間に、JuliaがMarcにさらわれていった…f(^_^;

まさに混沌としている中、柱のそばに、Paulがそっと立っているのが見えた。
そうそう、この前の時も、Paulは物静かに立ってたっけ。
その隣にはトランペットのRobert。
Roebertが、持っていたビールで乾杯しようとするので、もう空だ、と言ったら、こっちこっち!といったん出て行ってしまう。
なにごとかと思ったら、どうやら本来は、会場に入るところでビールを受け取れるらしい。

改めてRobertとPaulと乾杯する。
と、Robertが「踊ろう!」と手を取って、フロアにまた引っ張り出される。
Robertノリノリ(笑)
バックステージでも意外と顔を合わせることが少なかったので、こんなに陽気なおっちゃんだとは思わなかった。
や、もしかしたら、歳は自分とそんなに変わらないのかも知れないけど…f(^_^;

Robertにさんざん引っ張り回されて、さすがにへとへとだ。
しばし休みながら見回すと、バーカウンターの前にFloが奥さんと一緒にいるのが見えた。
一緒にいるっつーか、いちゃついてるっつーか、明らかに奥さんが甘えてる雰囲気(笑)

しばらく前から、PeterやRüdeの姿も時々目に入るようになってきた。
ここが一番落ち着くよ~、と思って、Paulと並んでぼーっとフロアを見ていたけれど、やがてPaulは、じゃあ帰るから、とまた物静かに帰って行った。

フロアに目をやると、さっきまでと違って、Marcが1人で踊っている。
これはチャ~ンス!!
や、なにがチャンスなんだか自分でもわからないが、急に思い立って、来年、南アでライブやったりしないのか?と訊いてみる(笑)
が、やっぱり、何回かはドイツや近くの国でやるけれど、さすがにやらないらしい。残念f(^_^;

3時半を回って、さすがに疲れてきたので、入り口に立っているセキュリティのおばちゃんに、S-Bahnは何時から動くのか訊いてみると、4時半だという。

あと1時間もあるのか。

踊る気力も体力ももうないので、さっきまでと同じところに立って、フロアをぼーっと眺めていると、「どうしたの?疲れた?」とPeterに声を掛けられた。
「うん、眠い(笑)でもS-Bahnが4時半からだから…」
「帰るんだったら、タクシー呼んであげるよ?」
「ホント?!」
Peterは入り口のすぐそばにいたコーラスのChristophに携帯を借りると、セキュリティの人に電話番号を聞いて、外へ電話を掛けに行った。
「すぐに来るから。Bruggerの名前で呼んであるからね」
「じゃあ、コートをとってくる!」

コートを羽織っていると、奥の方にRüdeがいるのが見えた。
声を掛けるとすぐに気づいた。
「帰るの?」
「うん」
抱き合いながら、「また2011年に」と言って笑う。
「またメール書いたら、返事くれる?」
「もちろんだよ!」
といってもう一度抱き合う。返事はあんまり当てにならないけどな~(笑)
でも、この友情は信じられる。
お互いに離れがたくて、もう一度抱き合う。

どうしてこういう時に限って、FloもMarcも見あたらないんだろう?
また今回も、お別れを言えずじまいじゃないか。

外でPeterが待っていて、もうタクシーが来ているという。
早いな~。そんなに早くなくってもいいのに。

Peterの傍らに立っているSusieさんと、この前も会いましたよね~!と握手。
この次はもっとゆっくり話す機会(と能力)があるといいなぁ。

Peterとも抱き合って別れを惜しむ。
Peterにも「またメールを書いたら、返事くれる?」と訊いてみたら、
「忙しいときは無理だけど、それ以外は書くよ!」
たいてい忙しいじゃん(笑)
でも、必要なときにはちゃんとメールをくれるだろう。

手を振りながら、タクシーまで走った。
2台並んで駐まっていたので、まず前に止まっているタクシーに「Herr Bruggerに呼ばれた?」と訊いたけど、誰でもかまわないから乗れ、というようなことを言う。
とりあえず乗って、走り出してから、後ろに駐まってた方だったのかも、と気づいたf(^_^;
ごめんよ~!!


とにもかくにもホテルに戻ってシャワーを浴び、ヒーターに乗っけておけば乾きそうなものは手洗いし、それ以外の服にはファブリーズを掛けまくった。
たった1日で、ほとんど1本使ってる…f(^_^;
寝てはいかん、と思いながら、動かない頭と体で荷造りを終える。

そうだ。リストバンド。

黄色のはそのまま抜けるけれど、青い方は結構きっちり巻いてしまったので、剥がすか切るかしかない。
もうろうとした頭では、うまく剥がせない。

もういいや、このまま日本まで帰ってやれ!!


ミュンヘンからフランクフルトを経由して、成田へ。
いつもと違うのは、フランクフルトからもルフトハンザに乗ってることくらいか。
そして、ドイツ時間で16時。
「ただいま、日本で新年を迎えました」
と機内アナウンスが。乗客には日本人の方が多いせいか、自然と拍手がわき起こる(笑)

でも、どこで新年を迎えたというのが正確なんだろう?
ま、最初の食事のあと、次の食事が来るまで、死んだように寝てたから、別にどこでだって同じだけど…f(^_^;




こんなにバックステージにいるようになるなんて、2年前には想像もつかなかった。
もちろん嬉しいし、楽しい。
でも辛いと思うことも結構ある。
その多くは、もっとドイツ語ができれば解消できそうなものなんだけど。

次のライブまでには、もうちょっとドイツ語ができるようにならなければ。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Sportfreunde Stiller」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事