アリゾナマニアの知ったか発言集

1巡CBロジャース=クロマティ

1巡指名CBドミニク・ロジャース=クロマティは抜群のスピードと運動能力を持つけどNFLに適応できるかどうか疑問の残るハイリスクな選手。

現時点でまだ正式契約には至ってません。

1巡全体16位指名。テネシー州立大出身。身長6-2、体重182。40ヤード走4.33秒。背番号29。

ドラフト前のTSNのコメント:「第一級のアスリートでありシニアボウルですさまじく株を上昇させた。我々の経験ではこういった選手のほとんどが春に評価を落とす。ロジャース=クロマティはシニアボウルでのきらめきが一時的な変異でないことを証明しなければならない。2007年にOhio Valley Conferenceの室内陸上選手権の60メートル走で優勝しているように、外見もプレーも陸上競技のスターと言ったほうが近い。ドラフトで1巡指名されても驚いてはいけないが、NFLの洗練されたCBになるまでは長い道のりがあるので我々はお薦めしない。アンドレ・ウールフォーク(2003年タイタンズの1巡指名ですでに引退)の道をたどっても我々は驚かない」。

ドラフト後のTSNのコメント:「カーディナルスは長身でスーパーアスレティックなCBを指名するという賭けに出た。テネシー州立大では平均以下のレシーバーに多くのパスキャッチを許したが、シニアボウルとコンバインでのパフォーマンスが本当の姿であることを願っている」。

この2文だけで潜在能力の高さといかにハイリスクであるかがうかがえます。それがハイリターンになるかどうかは数年経たないとわかりません。


生まれつき片方の腎臓が機能していなくて8歳のときに摘出手術を受けてます。そのため今も腎臓は1つ。チャージャーズのCBアントニオ・クロマティははとこ(second cousin)。

テネシー州立大(愛称はタイガース)では入学1年目から出場し1年生のシーズン中盤に先発昇格。

 2004 11試合( 6先発) 33タックル 2INT(2TD) 2FR(1TD)
 2005 11試合(11先発) 41タックル 1INT
 2006 11試合(11先発) 47タックル 6INT
 2007 11試合(11先発) 37タックル 2INT(2TD)

通算44試合出場(39先発)。158タックル(121ソロ)、8ロスタックル、4FR(1リターンTD)、8キックブロック、26PD、11インターセプト(4リターン)TD。自身のテリトリーに投げられた161回のパスのうちキャッチされたのは55回(34.16%)のみで喫したのは620ヤード3TD。通算で4度のINTリターンTDと8回のキックブロックはともにスクールレコード。

ほかにパスキャッチ2回46ヤード、ラン2回16ヤード。パントリターン6回平均7.3ヤード、キックオフリターン36回平均23.9ヤード。

陸上競技でも活躍。去年OVCという所属カンファレンスの室内陸上競技選手権で60メートル走(6.89秒)、走り幅跳び(7メートル64センチ)、走り高跳び(2メートル7センチ)で優勝、三段跳び(14メートル83センチ)で3位。本人にその気があればオリンピックに行けたかもと言われるのもうなずけます。


長所の欄:NFLのコーチたちがとても喜ぶであろう非常に優れたアスリート。長身で手が長い。生まれつきの力強さがある。クイックネス、スピードとなめらかな動きでWRとダウンフィールドへ併走できる。難しいインターセプトも出来る。シニアボウルではバックペダルで素早いフットワークを見せた。パスへの反応が早く、長い手をレシーバーの前に出す。PRとしてもスピードとプレーメイク力を見せる。

短所の欄:フットボール選手というより陸上選手。大学ではレベルの低いWRに抜かれてキャッチされた。バックペダルで直立してしまい運動能力を生かせない、レシーバーのルートへの反応が遅い、など技術はだらしなく未熟。コーチからの習熟に疑問がある。ラン守備では激しくプレーせずアップフィールドに素早く来ない、チームメイトにタックルさせて満足している。


評価をまとめるとスピードと運動能力が図抜けていて、反応も早いしボールキャッチも上手いからインターセプト能力も高い。でも技術が未熟なのでレシーバーにちょっと複雑な動きをされるともう付いていけないと。NFLの一流WRは機敏にルートを変えるからスピードだけでは補いきれないですから慣れるまでは苦労しそう。ラン守備については線が細いからというより意欲に問題がありそう。


スカウティングコンバインで40ヤード走4.3秒台を出すなどして評価を上げてアリゾナに上位指名された選手というとWRブライアント・ジョンソン(2003年の1巡)やRBJ.J.アリントン(2005年の2巡)とビミョーな感じ。コンバインでは4.33秒だったけど本人曰くベストは4.26秒だそうです。

ミニキャンプでは体重が184パウンドだったけどコーチ陣は195パウンドまで増量するよう求めてます。5月の段階ではWRフィッツジェラルドにいいようにあしらわれたりと苦戦してたけどOTAではデフレクトされたボールをダイビングキャッチするなどインターセプトのセンスは見せてたようです。

アリゾナの1巡指名は1年目からスターターになることが多いけどロデリック・フードとエリック・グリーンがいるのでDRCに関しては1年目からの貢献はそれほど期待されてないのでじっくり大きく育ってほしいです。

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