時の流れに身をまかせ~♪

2020.2月台湾旅行5日目~帰国、できない!→保安堂の長い夜

令和2年3月1日(日)

もう四海豆漿の常連ですわ。
やっぱおばちゃんやさしいのよね。食べてる途中で「OK?」と声をかけにきて笑顔。

9時ごろチェックアウトし、保安堂に寄って帰ることにした。
MRTで草衙駅まで行き、そこからバスに乗りました。
保安堂の近くにバス停があるので、そこでおりていきます。
お堂にはいつものおじさんがいて、私が11月の慰霊祭に来たことに気づいてくれたらしく(ほんとか?言葉は全く通じず)、みなさんがいる方へ案内された。
代表の張さんやボランティアの方々が4~5名おられて、料理をされていました。
張さんも私の顔を見て覚えていてくださっていて、すぐに日本人の舘さんを呼んでくれました。
そして、9月の訪問のときのように紙に漢字を書き説明をしてくれました。

保安堂のLINEを見ているので、なんとなくはわかっていたのですが、
今年1月数週間日本の東京、横浜、佐世保、熊本、広島などに行かれたこと、国会議員に会いにいったこと、保安堂に祀られている熊本出身の9名の方の熊本護国神社での情報収集、高田又男艦長の息子さんが見つかったこと、などなど説明してくれました。

しばらくして舘さんが来てくれました。
11月にお会いしたときにも若いのになんて感じの良い、意識の高い方だなと思ってたけど、今回じっくりお話させてもらい、本当に素敵な人がと実感しました。

張さんたちが日本に行った理由は、保安堂に祀られている方々のご遺骨収集とご帰国関連で、厚生労働省では埒が明かないので、河野防衛相に話を聞いてもらいたいということで行かれたらしい。
今回は都合によりかなわなかったそうですが、すごいアグレッシブさですね。
熊本護国神社では、事情を事前に説明していたので、熊本出身の方について調べてくださっていて、情報提供をしてくださったそうです。
もちろん、個人情報などの規制もあり難しいこともあるんですが、これまでの経緯、保安堂(張さん)の熱意、活動状況、一番は英霊への敬意、いろんな思いを勘案して、熊本護国神社では最大限の協力をしてくださったそうです。
護国神社より台湾で高田艦長を祀っているとの連絡を受けた親族は、「バシー海峡で亡くなったことは知っていたが、保安堂のことは知らなかった」ということで、ただ高齢のためなかなか訪問も難しいということだそうです。
張さんは、大変喜ばれて、息子さんに贈り物をしたいと多くのプレゼントを準備されていたらしく(帰国後)、ただ日本人の感覚からしたら、突然外国人から多くの贈り物が届いたりするのは敬遠されてしまうかもしれないので、舘さんが日本人の特性としてお手紙だけにしては?と助言すると、ひどく立腹されたそうです。
後日納得されたそうなのですが、とにかく張さんの熱意はすごいです。

張さんは2年ほど前に保安堂の代表になられ、それまでの保安堂は少し幹部の間でももめていて(運営が良くなかったらしい)、保安堂関係者の張さんの同級生が泣きながら訴えたことで、同級生たちに押され、張さんとその同級生たちが協力し合うという約束で今に至っているということです。
張さんはもともと有名人で、国民党と戦い、2回(?)逮捕もされているそうです。
そのたびに応援してくれる人が熱を帯びて、支援者が増えるという結果にもつながったようです。
2年前に代表になられてから祭事を取り仕切ることもわからないし、一生懸命勉強されみんなも協力し、とにかく祀っている神様のご遺骨を引き上げよう、誰なのか調べようというところから始められ、それが去年こちらで伺った資料の発見などの話につながるらしいです。
(やはり日本語で説明聞かなきゃまったくわからなかった)。
去年吉さんという青年に話を聞いたときに、急な展開についていけなかったのと、張さんのことがわからず熱意がよくわからないのと、かなり不可解なところがあったのだけど、こういうことだったのか、だからボランティアアとかもたくさんいてみんな協力されているんだなということが理解できた。

その間にも料理は続々出来上がり、

大量の料理をみなさんといただきました。

ちなみに以前より気になっていた資金繰りですが、張さんの持ち出しはかなりの額なんだそうです。
張さんは、船関連の仕事をしていて高雄の船を動かすのには張さんの許可がないと無理くらいの地位らしいので、お金もちなんですって。
この2年は保安堂にかかりきり状態なので、少しお仕事にも力を入れるそうです。
お料理を無料で提供して(ボランティアの同級生などが月1000元の費用負担をしているそう)地域の一人暮らしの人やホームレスなどが食べに来るとか。(今は武漢ウィルスの影響で中止してるそうです)
11月の慰霊祭も何百万というお金を張さんが自腹きっているそうです。
いや、まじですごいんですけど。
途中台湾の青年4人組が来て、聞くと彼らは「台湾甲冑武士隊」という団体で甲冑を着て演舞をするイベントなどにでており、動画を見せてもらったりしました。
ちなみに3月から舘さんは保安堂のスタッフになったそうです。
勤めていた日本旅行者対応のお土産屋さんが、キャンセルが相次ぎ、3か月待機になったらしく(ウィルスの影響)、そのため張さんがじゃあ、3月からスタッフねということになったらしい。
それまでは仕事と保安堂のお手伝いとでオーバーワーク気味だったので、まあいい機会だとおっしゃってました。

わー時間が足りない!もっともっと話したい。
フライトの時間がせまっているので、また来ますね!とタクシーで空港へ(150元)。
カウンターを探すと「ん?!んん?!!」
「・・・キャンセル・・・???」
急に動悸が激しくなってきた。
どうするどうする。。。。
他のプランがないか、でもどうやって探す?言葉が通じないし。
しばらくしてピーチのカウンターに人が出てきたので、そこに数名が群がることに。
ピーチのスタッフではないらしいが、英語などで対応してくれた。
親切にフライトを調べてくれ、明日発のスクート高雄ー関西があると。
私のタブレットでは何度かトライしたが、決済エラーが出て、彼女が自分のスマホでやってとかしてくれた。
個人情報打ち込むのは抵抗ありだが、もう背に腹は代えられない。
しかし、5,6回トライしたが駄目。
エバーグリーンがスクートの親会社?らしいので、そこのカウンターで発券してもらえないか確認しては?とアドバイスをうけ、お礼を言って別れた。
エバーグリーンでは空港にネットブースがあると紹介してもらい、サービスカウンターで立ち上げてもらい、トライするが駄目。
通りがかりの職員が助けてくれたが駄目。彼のスマホ駄目。
ネットがだめなら、直接しかない。
現在チェックインしているタイガーエアのカウンターに行き、相談。
沖縄に行く便らしい。
沖縄かー。。。。
明日なら成田に行く便があると。
15000円くらいになるが、仕方ない。カウンターでとると追加料金がかかるのだが、お姉さんが好意でスマホでトライしてくれた。
しかしダメ。
チェックインカウンターではなく、普通の航空会社用のカウンターに移動し、そこでも何度もやってくれたが、クレジットも別のものでやってみたが、やっぱエラー。
悲しい。
追加料金がかかるけどいい?とカウンター扱いの決済をしてもらい、なんとかチケットの予約ができた。

今晩も夜市に行けるぞー!ってことで、気持ちを切り替えていきましょ。
とにかくかなり多くの人に助けてもらい、本当に助かりました。多謝。
日本からのお土産の残りの舞鶴海軍クッキーをタイガーエアのお姉さんに挙げて、記念写真パチリ。
ホテルは美麗島駅近くのセンターホテル(252元)。
安いけどきれいし、以前利用した安心感。
舘さんにも連絡していたので、無事翌日のチケットゲットできたことを報告。
保安堂の夜は長いからよければどうぞ、と言っていただき、社交辞令とは受け取らず、話をもっと聞きたくってもう一度伺いました。

なんでキャンセルになったのか、なんで近くのホテルにしなかったのか、もうお金払っちゃったのか、とわいわい詮索されました。
台中の元日本兵林さんに渡す予定だったお土産の一部日本の軍歌集CDと帝国海軍魂Tシャツとキーホルダーを保安堂にプレゼント。
張さんが「実は今日の午前中軍歌を流したいとCDを買う相談をしていた」と。
舘さんが「きっとここの神様がよびよせてくださったのだ」と。
飛行機が飛ばなかったこと、保安堂に立ち寄ったこと、林さんに会えなかったこと、とにかく何もかも導かれてるような。そんな気もしますね。
大勢でご飯です。

これ以上にもっといっぱいお料理ありました。
またいっぱいお話聞きました。
日本のメディア(NHKが代表格、産経の台湾在留の人もいまいちらしい)や日台高雄代表の張さんや保安堂に対する無礼な対応。
井本さんの遺骨収集活動についてもNHKが他メディアへの口止めをしたり、厚労省が盗人のごとくご遺骨を持って行ったり(井本さんに報告なく)。
とにかくメディアも役人もあてにはならんということで、井本さんたちは独自で頑張っておられます。
私も何かお手伝いしたい旨お伝えしました。
舘さんはとにかく感じのいい方で本当に素敵です。
そして、彼女は元自衛官だったらしく、台湾に来たいという思いで期限を切って退職されたそうですが、熱い思いを持っておられます。
舞鶴にも今回の日本訪問で行きたかったけど、時間の都合で行けなかったらしく、私がモニター中に見学に行けたらいいなあとお伝えしときました。

深夜まで話はつきず、さすがに0時超えそうだったので、おいとましました。
張さん舘さん本当にありがとうございました。
タクシーで美麗島駅のホテルに戻り、即寝。
明日は4時過ぎには起きなくっちゃ。
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