給料が入ったので、DREAM THEATER「BLACK CLOUDS & SILVER LININGS」を2日遅れで買いました!
前作「SYSTEMATIC CHAOS」は何度聴いても物足りなかったので、今回はどうかなぁと心配していたのですが・・・
今作はやばいです!
ひょっとすると過去最高傑作かも!?というレベル。
6曲で75分という大作主義で貫かれていますが、まず特筆すべきはメロディの充実。そして、安易なテクニカルさに走らない、楽曲重視志向。
今までになかったような斬新なアイディアも満載で、なおかつ初期の頃の幻想美も復活。
歌詞も心に染み入る深いものが多く、1曲聴くごとに、映画を1本見終わったかのような充実感を感じられる出来です。
なんというか、フィナーレの集合体という感じ。
10作目ということを意識しているのか、ひとつの到達点を迎えたかのような壮大な作風になっています。
重いテーマの楽曲が多いですが、ジャケットアートワークに象徴されるように、暗闇を通り抜けて希望へ至るという感じが全編に漂っており、そのスケールの大きさと充実感にはただただ圧倒されるばかり。
現在1周聴いたばかりですが、どれも心にがっちり残ったので、以下、曲ごとにレビューしてみます。
01:A Night To Remenber
ジョン=ペトルーシが子供の頃に体験した交通事故をテーマにした大作。
OPETHか!?と思ってしまうような激重のイントロから、中盤部の美し過ぎるサビメロに至る劇的な流れが最高。
縦横無尽に展開する楽曲構成ですが、割と素直に聴けてしまうから凄い。
随所に挟まれるSEもリアリティをかもし出していて良い感じです。
今までに無かった斬新なリフも多く、ドキドキ興奮の1曲。
02:A Rite Of Passage
フリーメイソンをテーマにした楽曲とのこと。
今作では短い部類の曲で、8分くらい。
ややオリエンタルなイメージのメインリフが執拗に繰り返されますが、
非常にキャッチーでメロディアスなサビと斬新なキーボードソロのおかげで、最後まで飽きずに聴けます。
03:Wither
「創作」テーマにした美しいバラード。
初期作品を思い起こさせる美しいクリーントーンギターから、予想外の重厚な展開へ。
サビの歌メロが持つ、全てを包み込むような温かさと強さは、まさに絶品。
5分代の小曲ながら、「世界は君が作るんだ」というメッセージが深く胸を打つ、充実した1曲。
04:The Shattered Fortress
アルバム5枚に渡って続いてきた、「アルコール依存症を克服するための12のステップ」をテーマにした組曲の最終章。
これまでの章のフレーズを縦横無尽に再現しながら、新たな楽曲として練り上げる力量には感服せざるを得ません。
歌詞を読みながら聴くと、「自分が救われた今、同じ苦しみを持つ誰かを救いたい」というマイク=ポートノイの心情が楽曲と共に伝わってきて大感動。
曲の最後に登場する「THE GRASS PRISON」の引用フレーズは
まさに鳥肌モノ。
05:The Best of Times
間違いなく、このアルバムのハイライト曲。
癌で亡くなったマイク=ポートノイの父親(ドリームシアターというバンド名を考案した人)が闘病中、マイクが捧げた曲とのこと。
楽しかった子供時代、父親との数々の思い出、余命が長くないことを知らされたときのショック、そしてそれを乗り越える際の心の持ち方。
そういった全てが、13分に及ぶ楽曲の中に、時系列を伴って完全に盛り込まれています。
過去最高レベルと思われる美しいメロディ、悲しみを乗り越える力を持った躍動的な演奏。
ラストのギターソロを聴きながら、ボロボロ涙がこぼれました。
本当に素晴らしい。
もう、それしか言えません。
06:The Count Of Tuscany
1つ前の曲が素晴らし過ぎたので、次の曲を再生するのが怖かったのですが、
これも期待を裏切らない、というか別の次元の感動と元気を与えてくれる曲でした。
とある城の酒蔵に、ナチスから逃亡した兵士の亡骸が眠っている、みたいな物語らしいのですが(詳細はまだ理解してません)、
初期ジェネシスのような寓話性とファンタジー、「relayer」の頃のイエスのようなドラマチックかつエキゾチックなプログレ美が全編に溢れています。
僕が20歳くらいの頃、その辺のプログレを夢中になって聴きまくっていたわけですが、あの頃の興奮を再体験させてくれるような、胸躍る躍動感と構成美に完全にノックアウトされました。
20分弱の長さなんて全く気になりません。
メタルバンドとしてのアイディンティティは保ちつつ、メタルの弱点を巧みに脱却した、真のプログレッシブナンバーです。
・・・というわけで、思わず全曲解説してしまいました。
いやもう、本気で素晴らしいから、みんな聴こうね。
ケヴィン=ムーア時代しか認めない、みたいな人も、まずは御一聴あれ!!!
前作「SYSTEMATIC CHAOS」は何度聴いても物足りなかったので、今回はどうかなぁと心配していたのですが・・・
今作はやばいです!
ひょっとすると過去最高傑作かも!?というレベル。
6曲で75分という大作主義で貫かれていますが、まず特筆すべきはメロディの充実。そして、安易なテクニカルさに走らない、楽曲重視志向。
今までになかったような斬新なアイディアも満載で、なおかつ初期の頃の幻想美も復活。
歌詞も心に染み入る深いものが多く、1曲聴くごとに、映画を1本見終わったかのような充実感を感じられる出来です。
なんというか、フィナーレの集合体という感じ。
10作目ということを意識しているのか、ひとつの到達点を迎えたかのような壮大な作風になっています。
重いテーマの楽曲が多いですが、ジャケットアートワークに象徴されるように、暗闇を通り抜けて希望へ至るという感じが全編に漂っており、そのスケールの大きさと充実感にはただただ圧倒されるばかり。
現在1周聴いたばかりですが、どれも心にがっちり残ったので、以下、曲ごとにレビューしてみます。
01:A Night To Remenber
ジョン=ペトルーシが子供の頃に体験した交通事故をテーマにした大作。
OPETHか!?と思ってしまうような激重のイントロから、中盤部の美し過ぎるサビメロに至る劇的な流れが最高。
縦横無尽に展開する楽曲構成ですが、割と素直に聴けてしまうから凄い。
随所に挟まれるSEもリアリティをかもし出していて良い感じです。
今までに無かった斬新なリフも多く、ドキドキ興奮の1曲。
02:A Rite Of Passage
フリーメイソンをテーマにした楽曲とのこと。
今作では短い部類の曲で、8分くらい。
ややオリエンタルなイメージのメインリフが執拗に繰り返されますが、
非常にキャッチーでメロディアスなサビと斬新なキーボードソロのおかげで、最後まで飽きずに聴けます。
03:Wither
「創作」テーマにした美しいバラード。
初期作品を思い起こさせる美しいクリーントーンギターから、予想外の重厚な展開へ。
サビの歌メロが持つ、全てを包み込むような温かさと強さは、まさに絶品。
5分代の小曲ながら、「世界は君が作るんだ」というメッセージが深く胸を打つ、充実した1曲。
04:The Shattered Fortress
アルバム5枚に渡って続いてきた、「アルコール依存症を克服するための12のステップ」をテーマにした組曲の最終章。
これまでの章のフレーズを縦横無尽に再現しながら、新たな楽曲として練り上げる力量には感服せざるを得ません。
歌詞を読みながら聴くと、「自分が救われた今、同じ苦しみを持つ誰かを救いたい」というマイク=ポートノイの心情が楽曲と共に伝わってきて大感動。
曲の最後に登場する「THE GRASS PRISON」の引用フレーズは
まさに鳥肌モノ。
05:The Best of Times
間違いなく、このアルバムのハイライト曲。
癌で亡くなったマイク=ポートノイの父親(ドリームシアターというバンド名を考案した人)が闘病中、マイクが捧げた曲とのこと。
楽しかった子供時代、父親との数々の思い出、余命が長くないことを知らされたときのショック、そしてそれを乗り越える際の心の持ち方。
そういった全てが、13分に及ぶ楽曲の中に、時系列を伴って完全に盛り込まれています。
過去最高レベルと思われる美しいメロディ、悲しみを乗り越える力を持った躍動的な演奏。
ラストのギターソロを聴きながら、ボロボロ涙がこぼれました。
本当に素晴らしい。
もう、それしか言えません。
06:The Count Of Tuscany
1つ前の曲が素晴らし過ぎたので、次の曲を再生するのが怖かったのですが、
これも期待を裏切らない、というか別の次元の感動と元気を与えてくれる曲でした。
とある城の酒蔵に、ナチスから逃亡した兵士の亡骸が眠っている、みたいな物語らしいのですが(詳細はまだ理解してません)、
初期ジェネシスのような寓話性とファンタジー、「relayer」の頃のイエスのようなドラマチックかつエキゾチックなプログレ美が全編に溢れています。
僕が20歳くらいの頃、その辺のプログレを夢中になって聴きまくっていたわけですが、あの頃の興奮を再体験させてくれるような、胸躍る躍動感と構成美に完全にノックアウトされました。
20分弱の長さなんて全く気になりません。
メタルバンドとしてのアイディンティティは保ちつつ、メタルの弱点を巧みに脱却した、真のプログレッシブナンバーです。
・・・というわけで、思わず全曲解説してしまいました。
いやもう、本気で素晴らしいから、みんな聴こうね。
ケヴィン=ムーア時代しか認めない、みたいな人も、まずは御一聴あれ!!!