近況報告blog

その名の通り、近況報告(遠況報告かも)

ゲド戦記を見ました。

2007年09月13日 03時43分12秒 | 趣味とか
「ぐおお忙しい」の日記のまましばらく経ちましたが、
どうにかこうにか無事に過ごしてます。

そんな日々の中、自分の感性の引き出しが枯渇してきたなぁなどと思い、
どうにか時間を見繕って、映画を一本見ました。
兼ねてから見たいと思ってた「ゲド戦記」です。
いまさらって感じですけど。


以下はネタバレ&個人的批評を多分に含むので、
まだ見てない人はご注意を。



まず、この作品が一般的にあまり評価が高くないということは知ってました。
(原作は未読なので、あくまでジブリの映画版の話。)
ですが、心に闇を持つ主人公、そして魔法や賢者が登場する世界観といった点で、
僕としては非常に期待をしてました。
音楽を担当しているのは、僕の大尊敬する寺嶋民哉(てらしまたみや)大先生ですし。
それこそ、「世の中の人がなんと言おうと、それは作品を理解していないだけなんだ、僕はコレの素晴らしさを絶対に理解してみせる!」
くらいに思ってました。


しかし、見終わった後の感想は、以下に尽きます。

「?????」


なんというかもう、全てが説明不足というか・・・。
物語の序盤、アレンがテルーの歌を聴いて涙を流すシーンとか、
「アレンの心のどういった部分に彼女の歌が響いたんだろう!?」
とか思ってワクワクドキドキしてたんですが、
結局何も分からずじまい。
ハイタカ(ゲド)とクモの間の確執が何だったのかももさっぱり。
ゲドがハイタカという別名を名乗っているのはなぜ?
アレンやテルーの「真の名」が持つ意味は何?
そもそも、物語の冒頭でアレンが父親である国王を刺したのはナゼ!?

どんなにストーリーが意味不明でも部分的に感動できるポイントがあれば有る程度は満足できるのですが、
残念ながらこの作品の場合、最初から最後まで分からないことがてんこ盛りで、感動している暇が無いのです・・・。

原作はだいぶ長い物語のようだし、それを知っていれば納得できたのかもしれませんが、ひとつの映画作品としてみると、これはちょっと。
2時間の映画として作るには、かなり無理があったように思います。
通常のTVアニメみたいに、30分×40話くらいのボリュームで作ればまた違っていたのかもしれませんが・・・。
世界観、グラフィック、音楽といった部分は期待通りだっただけに、なおさら残念。

声優面では、アレン役の岡田くん(V6)が予想より良い演技をしてましたね。
ボソボソした感じが割と合っているというか。
テルー役の人は、セリフ棒読みですね・・・。ちょいキツい。


え~以上、
原作を知らず、そしてかなり「プラスのフィルター」を持っていた僕の感想です。

映画には不満が残りましたが、「ゲド戦記」という物語自体への興味は失っていないので、ある程度時間を作れるようになったら原作をきちんと読んでみようと思います。