ありのままの自分で居れる場所。ありますか?
僕にはある。
ここ。
ここには音楽という名の水が多く流れ。
水は甘かったり苦かったりし。
本当の味、今でもわかりません。
が、
それで良いんだと思ってます。
30年、共に、同じ水を飲んだ友。
誰よりも自分を愛し、誰よりも他人を思いやれる・・・・人たちです。
共に生き、飲める、今日に感謝。
しよう。
そして。
僕は僕のうたを・・・・・
歌おう。
ありのままの自分で居れる場所。ありますか?
僕にはある。
ここ。
ここには音楽という名の水が多く流れ。
水は甘かったり苦かったりし。
本当の味、今でもわかりません。
が、
それで良いんだと思ってます。
30年、共に、同じ水を飲んだ友。
誰よりも自分を愛し、誰よりも他人を思いやれる・・・・人たちです。
共に生き、飲める、今日に感謝。
しよう。
そして。
僕は僕のうたを・・・・・
歌おう。
(前回までのあらすじみたいなもの)
古湯映画祭に原田芳雄さんが来ると聞いてドキドキしながらその日をむかえた。
とにかく、目的はひとつだけ。なんとか生で「リンゴ追分」を聞くこと。
シンポジウムでは、初めて目の前にする芳雄さんの迫力に圧倒され、
言葉を交わせなかった僕だったが、パーティーでは運よく隣りで一緒にお酒が飲めた。
さあ、いよいよお願いしようと思った瞬間、予想もしなかった言葉が芳雄さんの口から・・
「どんな、曲やってるんだい?ちょっと歌ってごらん」
逆に僕が歌わせられそうじゃないか!
いったい、どうなってしまうんだ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まあ、落ち着こう。これは逆リクエストなんだから、
これはこれで受け止めよう・・・頭の中をいろんな思いがよぎった。
「じゃあ、いつもライブの一曲目にやってるやつですけど」
僕は「偽善者達へブルースを」っていう曲を歌い始めた。
芳雄さんは真剣に聞いてくれた。
「なかなかいい曲じゃないか。うん、いい。」
それから、どんなことを話したんだろう。多分、音楽の話。
随分と長い時間が経ったような気がした。
2〜3分程の沈黙の後、芳雄さんがこう言った。
「もうひとつ、頼みたいことがあるんだ」
「今の俺の姿を覚えていてほしい」
「そして、お前が俺くらいの歳になった時、お前が歌い続けていたら」
「あの頃、原田芳雄はこんなことを考えてたんだって想い出してくれ」
「俺はその頃、もう居ないかもしれないけど」
僕は芳雄さんの顔を見て言った。
「リンゴ追分を歌ってくれませんか!」
少し微笑んだ芳雄さんが「マイクあるか!?皆んなに聞こえるように」
「はい!持ってきます!」
僕はスタッフのところに走ってこう叫んでいた。
「すいませーん!マイク!マイクありませんかー!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・つづく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・